生かされて

甘さと苦さが同時に落ちていく
ゆっくりと暖かさを感じて
自然の摂理に従って、
生かされていることの
喜びと哀しみを同時に感じて果てていく

あどけなくて、愛しくて、
儚い君は今にも壊れてしまいそう

涙を受け止める僕の手は
何を探しているんだろう。

生きることの重みなんて
感じないままに時間だけが過ぎていく…

安い言葉に安い道具
何が正しいか間違ってるかなんてわからない

今のシステムに浸るために、
大切なものを売り渡した僕たち。

どれがいいかなと
生き方を探して、選んでるうちに
死に方を選んでる。

希望を探して、
幸せになるハウトゥーにしがみつく。
しがみついてる自分が
希望で
幸せは感じるものなのに。


画面の向こうの君は何色？
システムから抜けたがる君は何色？

重ねた唇から漏れる言葉はきこえない。
ききたくない。
どれだけ身体を重ねても、
僕たちはひとり

私は怖いのと君は呟いた

ひとりじゃないけどひとり
それが生きることなんだと
分かっていながら、
その哀しさを持ち寄って、
互いの体温で心の隙間を埋めていく

涙を受け止める僕の手は
何を探しているんだろう。

生きることの重みが
僕を励ましもするけど、
恐怖への道へと突き落としもする。

僕の手は誰を救えるんだろう。

僕の手は今日も僕を生かしてく。
いつも誰かに生かされて
いつも何かに生かされて
僕は今日も生きていく。