鼻呼吸協会 谷内直人

一般社団法人鼻呼吸協会代表。呼吸をはじめとした健康づくりに関する情報を共有。 健康運動…

鼻呼吸協会 谷内直人

一般社団法人鼻呼吸協会代表。呼吸をはじめとした健康づくりに関する情報を共有。 健康運動指導士、アメリカスポーツ医学会EP、睡眠健康指導士上級、パーソナルトレーナー。

最近の記事

成長ホルモン

成長ホルモンは、大人になると少なくなるものの、分泌されます。これが最大になるのは、ノンレムの深い睡眠に入った数分後とのこと。でも、深い睡眠感がないからと言って、市販や処方される睡眠薬を飲んでも、そのほとんどはノンレムの深い睡眠を増加させないので、睡眠薬による成長ホルモンの増加は期待できないようです。

    • 鼻で息をする

      鼻で全く呼吸をしないと、私たちはすぐに不調を感じます。ボーっとする、口が異常に乾く、頭痛がするなどです。普段、意識しなければ口で呼吸している人でも、鼻を使っています。食べる、話す以外は口を開けずに、鼻呼吸だけで過ごすとなると、ある程度気にすることが必要です。鼻呼吸のことを考え、鼻だけの呼吸を感じているときだけは、今ここ、に集中できていますので、脳にもよさそうです。

      • 国民皆保険

        諸外国と日本の健康意識の差。一つの理由として挙げられるのが、日本の国民皆保険制度です。体調が急変したとき、119番に電話すれば、その時に持ち合わせがなくても、救急車で運んでくれます。 血圧が高ければ、降圧剤を飲めばいい。でも薬代が月に3万円だと、他の方法も考えるのではないでしょうか。国民皆保険という、すごい制度の恩恵を受けていても、自ら行う健康づくりへの時間とお金の投資が、一番安いような気がします。

        • 長生きって

          50~79歳の女性476人を対象にした、あるアンケート調査によると、健康に関する事柄について重視したいこととして「一生自分の足で歩きたい」が89.7%、「ボケたくない」が82.6%なのに対して、「長生きしたい」が7.4%だったそうです。長生きすることは一つの大きな価値ではあるものの、元気であることが前提であり、単に命を長らえることは重要ではないということでしょう。とはいえ、ピンピンコロリの難易度は高いです。いつ病気になるか、ケガをするかわかりません。でも、立ちはだかるそれらの

          数がもたらすもの

          何かを習得するときは、量と質が大切だと言われます。健康づくりの入り口、そして根本的なものとして、鼻呼吸をお勧めしますが、ちょっとやっただけでは、その効果を強く感じることが難しいもの。その人がかなり鋭い感覚を持っていない限り、すぐ効果がわかるものは、続きません。鼻呼吸のやりかたを質ととらえると、量は行う回数です。習慣になるくらい何度もチャレンジすると、気づくことがたくさんあります。 ①食べるときと話すとき以外は、口を閉じて、鼻だけで呼吸する。(エクササイズ中も!) ②寝ると

          PCドライブの最適化のように

          PCは、定期的にドライブを整理・最適化したほうが、動作環境を快適に保てます。同じく、体も整理・最適化をしたほうが良いでしょう。体をいい状態に保つためには、血流促進、筋刺激、バランス調整をまんべんなく実行するのが良いですが、体はPCでいうところのハードウエアです。もちろん、ハードウエアの最適化は、ドライブ機能である脳にも好影響がありますし、直接的には、睡眠が手っ取り早い最適化の手段です。しっかり寝ましょう。

          PCドライブの最適化のように

          体が柔らかいと得(?)

          体が柔らかい人を見ると、すごーい、と言ってしまうことはないでしょうか。柔軟性が高いと、ケガなどをしにくいと言われますが、真偽のほどはいかに。もしそうなら、柔らかいほど良いのか、という問題も出てきますし、柔らかいと、生理学的限界近くまで関節を伸ばせるため、筋や腱の保持力がより必要になるかもしれません。体が硬い人は、その範囲でしか体を動かさないので、ケガをしにくいかもしれません。とにかく、硬いか柔らかいかに関わらず、ストレッチはしたほうが良いでしょう。自分の可動域をしっかり使う機

          体が柔らかいと得(?)

          反復回数

          筋トレーニングをするとき、1セットの回数を、10回、15回などと表現します。場合によっては8~10回や、12~15回と、幅があることも。負荷が大きければ、自ずとできる回数も少なくなりますし、その逆もしかり。目的も筋力、筋サイズ、代謝アップなど様々です。回数はインターネットやトレーナーからいくらでも引き出せますが、あくまで目安です。試しに、12回~15回という場合、12回と13回で何が違うの?とトレーナーに聞いてみましょう。答えられれば、良いトレーナーです。

          鼻毛抜き

          鼻毛を切ったり、脱毛ワックスなどで処理する美容手段があります。鼻毛がちょろっと出ていると、みっともなく見えてしまいますし、上に向いたときに、鼻の穴から毛が見えないほうが、見栄えが良いことから、生まれたのでしょうか。鼻呼吸協会的には、一部損傷した機械、フィルターを減らした空気清浄機、機能を落とした加湿器を使っているようで、せっかくの鼻の機能を発揮できなくなるなと感じます。穴からちょろっと、は気を付けつつ、フサフサを保ちたいものです。

          キレイはこれで

          某タレントの美容本「キレイはこれでつくれます」には、続けることの大切さについて、書籍中、何度も説かれています。時間がかかったり、高価だったり、受けるサービスが一か所や遠方だったり、続けるのがおっくうになる要素があるくらいなら、続けられるほうを選んだほうが良いとのこと。健康づくりと同じだなと感じます。短時間で済む。着替えなくてよい。汗をかかない。しんどくない。何かのサポートを得る場合、安価である、近い、複数選択肢があるなどで、環境を整えたいところです。

          健康診断

          健康診断の結果で要注意項目があっても、必ずしもそれを解消する行動変容につながるとは限りません。行動変容する人のほうがまれかもしれません。数値で表されていても、苦痛がないからです。痛みなどの症状がでれば、嫌なのでそれを解消しようとします。その解消方法は症状をなくすためのものであり、症状が出た原因をつぶすものではありません。

          不活動に鈍感

          スポーツやエクササイズというよりも、起きている間ずっと、歩いたりたったりしゃがんだりと、動いていることの多い毎日を人の日常とすれば、多くの人はしていません。これを、不活動と言います。すぐには気づきませんが、不活動は、体にじわじわと悪影響を及ぼします。寿命に関わること以外にも、生活の質に及びます。エスカレーターや自転車、スーパーや冷蔵庫。こいうった文明の利器は、人という動物の歴史の中ではごく最近生まれたものなので、私たちは、不活動の状態に鈍感です。ヘビを見たら噛まれる危険から「

          メンタルの不調

          メンタルの不調は、その原因を取り除くのが一番良いのでしょうが、助けになるものがあります。それは、適度な運動と、質の良い睡眠と、信頼できる友人です。前者の2つは、自分でコントロールしやすいでしょう。

          幸せも運動効果も続かない

          欲しいものが手に入ったとき、人は幸せを感じますが、少し経つと当たり前になり、その感情は長続きしません。これは脳にとって健全なのだそうです。同じように、健康づくりの運動も、それによってもたらされる様々な効果は、長続きしません。昨日散歩したので、今年はもうしなくてもよい。運動だけで3キログラム減量できたので、もうしなくてよい。とはならないですね。だから、面倒に感じても続けられる程度の運動でよいのです。そういえば睡眠も、寝だめができないと言われています。

          幸せも運動効果も続かない

          耳かき

          耳の穴を掃除するための、耳かきや綿棒。最近は耳かきそのものが不要ともいわれています。そうすると、これらのグッズは何のためにあるのでしょうか。耳かき行為は単純に「気持ちが良い」と感じますので、今となっては、これが一番の存在理由なのかもしれません。耳垢は、剥がれ落ちた皮膚やホコリですが、自然に耳の外に排出されるよりも、早く何とかしたいなら必要かもしれません。でも、やりすぎて垢を耳の奥に押し込んだり、耳の中を痛めたりしないようにしたいものです。

          肩関節の内外旋

          肩の関節は、骨と骨をつなぐ靭帯による支えが少ないぶん、自由度が大きく、いろんな方向に腕を動かすことができます。肩から肘までの骨である上腕骨を、骨自体を軸にしたイメージで回す動きを、内旋または外旋と言いますが、意識して動かせる人が少ないようです。意識して動かせないということは、普段あまり使えてないことにつながりますので、錆びつきや炎症が起こりやすいと言えます。