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EU著作権指令第13条改正にYouTubeが立ち上がる!

私の11月11日付けYouTube Live『EU著作権指令第13条改正とYouTube(Vol.1845)』でお話ししましたが、2019年1月に欧州議会に承認される予定の著作権指令第13条改正に対して、YouTubeが立ち上がりました。

翌11月12日付けYouTube Creator Blogに”The Potential Unintended Consequences of Article 13”と題する声明が発表されました。

まだ日本語訳の記事が発表されていませんが、Google翻訳で分かる範囲でその一部を紹介します。

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(略)
私たちはクリエイターやアーティストが作品に対してかなりの報酬を得られるように努めました。昨年、YouTubeはコンテンツ所有者にEU全体で800万ユーロを支払っていました。私たちはまた、広告制作による収入だけでも、世界の音楽業界に15億ユーロ以上を支払っています。

しかし、このクリエイター経済は、インターネット企業が自分のプラットフォームで共有されているコンテンツの著作権侵害を直接的に担当する第13条として知られている著作権指令を改正しようとするEUの努力の一部の脅威にさらされています。

我々が第13条の目標を支持している間、欧州議会の現在の提案は、何十万人もの人々の生計に深刻な影響を与える意図しない結果を生み出しています。

議会のアプローチは、多くの場合、非現実的です。なぜなら、著作権所有者は、誰がどのような権利を所有しているかについて、しばしば意見を異にするからです。所有者が同意できない場合、このコンテンツをホストするオープンプラットフォームが正しい権利を決定することは期待できません。

世界的な音楽ヒット " Despacito" このビデオには、録音から出版権に至るまで、複数の著作権が含まれています。YouTubeは複数の企業とライセンス契約を結んでいるが、権利所有者の中には未知のものがあります。この不確実性は、第13条の下での責任を避けるために、このような動画をブロックする必要があるかもしれないということを意味します。そのリスクをYouTubeの規模に乗じると、毎分400時間以上の動画がアップロードされ、潜在的な負債は、そのような財務上のリスクを負う可能性があります。

当社は、コンテンツ所有者が著作権を管理し、自動的に収益を得るのを支援するために、コンテンツIDプログラムのような技術を開発することにより、著作権侵害に対処するための措置を講じてきました。YouTubeの著作権管理の98%以上がコンテンツIDを通じて行われています。これまで、当社は第三者によるコンテンツ利用のために、システムを使用して権利保有者に25億ユーロ以上を支払ってきました。コンテンツIDは、世界規模での権利管理に最適なソリューションを提供していると考えています。

第13条の結果は財政的損失を超えています。EUの住民は、先月、90億回以上を見たビデオから切り離される危険性があります。これらのビデオには、3500万以上のEUチャンネルを含む世界各国のビデオがあり、言語クラスやサイエンスチュートリアル、ミュージックビデオなどが含まれています。

私たちは、政策立案者や業界と協力して、権利保有者を保護し、創造的な経済が繁栄することを可能にする第13条の解決策を開発する機会を歓迎します。これには、より包括的なライセンス契約、誰が何を所有しているかを識別する権利保有者とのコラボレーション、およびコンテンツIDと同様のスマートライツ管理技術が含まれます。

これらのルールに従い、著作権者がコンテンツを識別するのを助けるために努力しているプラ​​ットフォームは、ユーザーがアップロードするすべてのコンテンツに直接責任を負うべきではありません。政策立案者には、権利保有者とクリエイターを守るソリューションを見つけ、よりよい方法があると同意する一部の加盟国を含むEUの声の増加に耳を傾けます。

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ということで、では、具体的に何をすれば良いのかということですが、今回の件に関する専用サイトが開設されています。

上記の "Save Your Internet" というサイトです。

こちらはすでに日本語化されていますので、今回の著作権指令第13条に関することが簡潔に書かれています。この件に賛同するユーザーが何をすべきかも書かれています。

その呼びかけは、

第 13 条の正式な内容は依然として審議中であり、最終案を適切な方向に導くことが極めて重要です。YouTube では議員の方々と協力し、著作権に関する改善案を模索していきたいと考えています。今年末までには最終案が決定する可能性があるため、声を上げるのは今しかありません。

あなたの声を確実に届けましょう。

・第 13 条に関する動画を作成し、#SaveYourInternet を付けて投稿する。
・@YouTube をソーシャル メディアでフォローする(YouTube では今後 数週間にわたり、第 13 条に関する最新情報を共有します)。
・第 13 条に対する自身の意見を議員に伝える。

第13条に対する意見を欧州議会の議員に伝えることは難しいかもしれませんが、賛同の意思表示は動画でもできます。

YouTubeの動画のタイトルまたは説明欄に、#SaveYourInternet を付けるだけです。これならどこにいても参加できそうです。

早速私も2つの動画にこのハッシュタグを付けました。

すでにYouTube上には、このハッシュタグが付いた多くの動画が掲載されています。EU圏のユーザーだけではなく、エジプト、ロシア、ブラジル、アメリカ、日本などからも寄せられています。

短期決戦の様相を呈していますが、この著作権指令第13条改正は、インターネット文化が終わるのではないかと危惧する方々も多くいます。

あなたがこの運動に参加するどうかは、あなた次第ですが、この件に関する情報は提供していきたいと思います。

これからもYouTubeに関する様々な情報を発信していきたいと思います。サポートをどうぞよろしくお願いいたします。