上書きしてます、それ
先日コンビニにアイスを買いに行こうとした。
ついでなので娘にも何かいるか聞いてみた。
「冷凍のラーメンとチャーハン」
同居の娘はイラストレーターで在宅で仕事をしている。
まあフリーランスなので、そもそも在宅なんだけど。
で、昼夜逆転生活をしている上に、食事の時間も変動している。
なので、夜中にゴソゴソと料理をするのは忍びないらしく、
(いや単に面倒なだけだろう)
簡単に作る(というか手間のない)冷食を愛食している。
さて、ここからが本題。
娘はこうも続けた。
「チャーハンがなかったらおにぎりね」
そして次の瞬間こう言った。
「あ!しまった、余計なこと言った〜」
なにやら失言しました、というような顔をしている。
「何よ、どうかした?」
こう聞く私に娘は言った。
「ママはさ、上書きされちゃうから、余計なこと言うと間違えちゃうからさ」
だそうだ。失礼な話だ。
「なに言っているのよ。そんなことないわよ」
「ごめんごめん、じゃ、お願いします」
素直に非を認めた娘に気を良くし、私は再確認をした。
「ラーメンとおにぎりね」
娘の瞳孔が1.5倍大きくなったような顔をした。
「ほら!!」
さすがに否定なんかできっこない私は笑って謝った。
「ごめんごめん〜本当だね〜気をつけないと」
私は玄関のドアを開けながら最後にこう言った。
「じゃ、いってくるね〜
チャーハンとおにぎりね!」
私は買い物をするときメモを欠かさない。
いただけるなら喜んでいただきます。