高橋はるみ道知事の金子札幌市議(当時)の「アイヌ民族なんてもういない」発言へのコメント

知事定例記者会見  

・日時/平成26年8月21日(木)15:30~15:57 ・場所/記者会見室

(北海道新聞)最近、札幌のですね、ある市議の方の発言で、アイヌ民族はもういないと、利権を行使しまくっているというような発言があってですね、話題になったというか物議を醸したところがございます。国のほうではアイヌ民族の文化振興に向けていろいろな施策を行っている中でこのような発言があったわけですけれども、この発言について知事のご認識はどのように思ってらっしゃるかお願いします。

(知事)
 金子(快之)さんとおっしゃるんでしょうか。自民党の方なので、お会いしたことがあるのかどうか、ちょっと顔と名前が一致するだけの認識は持っていないのでありますけれども、一言で言えば、大変残念であります。
 やはり(アイヌ民族は)日本国の先住民族であるわけでありますが、その多くの方が北海道に住んでおられる。現状もそうですね。もちろん、いわゆる和人との混血が進んでいるという事実はあるわけでありますが、それでもやはりアイヌとしての文化そして伝統、考え方、自然観、そういったことを大切に生きておられる方々もいっぱいいるという現実があるわけでありまして、だからこそ私どもも国に働き掛け、あるいは道内市町村とも連携をしながらさまざまなアイヌの方々に対する政策、大きく分ければ文化の維持発展という部分と、また生活、教育面のやはり格差というものも厳然とございますので、そういったことに対する支援という、その2つに分かれると思うのですが、そういう政策を国の支援を頂きながらきめ細やかにやろうとしておりますし、また、道なり道内市町村なり、アイヌの方々自身の熱心な思いを踏まえて、国においても、例の共生空間(民族共生の象徴となる空間)の2020年までの完成を含めてさまざまなことをやろうと、あるいは、実は官僚の方々は不熱心なところもあるのを中央の政治家の方々がリーダーシップを持って少しずつやろうという方向に持っていきつつある中で、地元北海道、それも道都札幌市の市議の方がこういう発言をされたというのは、それはご本人としての思いはおありになるのでしょうが、ここまでアイヌ政策を自分の重要政策の一つとして推進をしてきた高橋としては非常に残念であります。

http://www.pref.hokkaido.lg.jp/ss/tkk/hodo/pressconference/h26/h260821gpc.htm

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