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教育系まとめ

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21世紀の教育はどうなる?(雑談も)
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#考察コラム

シリーズ・新しい教育を雑に考える【3】

アクティブラーニングについて。 最近気づいたことをいくつか。 以前にどこかで、 「説教というのは、中身は二の次で、まず相手に聞く気があるかどうか、が重要」というような内容を書いた。 そして、だいたいダメな奴をグチグチ叱る系の説教というのは、基本的に相手に聞く気が無いわけだから、ほぼ無駄よね、 その無駄なエネルギーを説教じゃなく発電に使おう、みたいなお話。 最近気づいたのは、 「(たいして起伏のない)他人の話を聞き続ける集中力」というものには、個人差がありまくるじゃねえか

シリーズ・新しい教育を雑に考える【番外編1】

今回は動画のご紹介。 お話がおもしろすぎる。 あるていど学びに携わっている人なら「失敗する価値」みたいなものを、誰もが理解していると思う。 「失敗から学ぶ」というのは文字面だけをみて語りがちだけど、この「東山を気楽に迷う話」は異常にわかりやすいね。 お話のうまい人だったんだなあ・・・。 以下少し抜粋しておきます。 時間のある方は視聴してみると良いかと。 以下抜粋 「どうしたら算数・数学が好きになりますか?」と聞かれることがよくあるが、ちょっとしっくりしない。 若い頃、

シリーズ・新しい教育を雑に考える【2】

数学の学習に絞って考察を続ける。 前回の振り返り ・これまでの黒板板書、講義形式の授業の目的は「ある技術の理解と習得」であった ・最短距離で技術を理解し習得するには、話し合いではなく、一方向の講義形式のほうがコスパが良かった ・よって授業中は「集中して聴く」ということが求められた これが我々が一般的に考える「授業」というものの基本ではないかと思う。 教師→生徒、という一方向の授業のメリットは、生徒に有無を言わせずに習得してほしい技術をダイレクトに伝達できるところだろう。

シリーズ・新しい教育を雑に考える【1】

例えば数学に絞って、次世代の双方向型授業とはどういうものか、すごく浅く考えてみる。 教師がすでに知っている情報や技術を、まだそれを知らない生徒に伝える、授ける、というのが今までの授業の基本スタイルであったと思う。 わからない状態で授業をうけはじめた生徒たちが、その時間内で、あるいは宿題などを通して、とある技術を「わかる」→「出来る」となれば成功と言えるだろう。 現在の教科書で言えば、中学2年で、連立方程式や、1次関数の基礎的な技術を習得する。 中1の頃には、y=ax+b、と

思考メモ < 暗記は古い >

暗記というものが学習のある部分を締め、「これは暗記しておこう」「要暗記」などという言い方がまかり通っているわけですが、ようやくその部分に適当な言葉で光を当てられた気がする。 のでメモっておく。 例えば数学で、スキルがアップする、ある問題が解けるようになる、ということを考えると、 『問題を見た瞬間にざっくりと解法(その候補)が頭にうかぶ』 という状態が目指すところに思える。 で、瞬間的に解法を思いつくためには頭の中に一定のうまくやれるパターンがストックされていることが必要

月影とhappinesses

入試問題を通じて新たな視点に気付かされる、ということがある。 今年にはいって、高校入試の模試の問題から「へえ」と思ったことがふたつあったのでメモしておきます。 ** 1.月影 国語の問題文から。 要約すると、 ・「月影=つきかげ」というのは月の光のことを指す ・日本では光と影を同じもの、一体化したものとして捉えてきたフシがある。 ・「輝く=かがやく」も「影=かげ」「陰る=かげる」という読みとのつながりがある。 というような内容でした。 へー。 エッシャーの描く白と黒の