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【PIT】20-21年オフを振り返る
こんにちは、Pittburgh Pirates(PIT)担当としてお声掛け戴きました"のば"です。
今日からnoteでMLBの記事を更新していきます。僕自身もまだまだ勉強中ですが、少しでも盛り上げられればと思っています。
おそらくPITは多くの方にとってあまり馴染みのないチームでしょう。NHK BSでも年に1-2回放送があるかどうかですし。
まずはスポーツニュースなどでふとユニフォームを見た時に「あ、パイレーツだ」と認知してくれる方を1人でも増やしたいなというのが第一の目標ですね。
なので、MLBファンの方向けの記事だけでなく「興味はあるんだけど…」という方向けの記事も書いていきたいです。
さてさて、第1回となる今日はタイトルの通り、2020-2021年オフのPITの主な動きをまとめてみました。
更新日の今日になってTrevor Cahillの獲得が発表されて動揺しましたが…今回はその件はスルーします。ダラダラしたくないのでね。
自己紹介と迷ったんですが、「こんな感じの記事を書いていきますよ」というのを提示しておいた方が良いかなと思いまして。
自己紹介は改めて次回あたりにやります。※当たり前ですがみんな最初に自己紹介の記事を出しているのを見て少し焦った
2020年シーズンのおさらい
さて、本編に入る前にまずは簡単に2020年シーズンを振り返っておきましょう。PITは昨季60試合を戦って19勝41敗…なんと30球団で唯一20勝に届きませんでした。
投手陣は元々TJのリハビリで全休が決まっていたJameson Taillonは仕方ないにしろ、エース格のChris ArcherやクローザーのKeone Kelaなど故障者が続出。
野手陣は前年にタイトル争いをしたJosh Bellや新人王争いをしたBryan Reynolds&Kevin Newmanらが揃って大不振に陥り、打線が全く機能しませんでした。
TDLでは売り手に回ると噂され多くの選手の名前が出ましたが、実際にはベテランのJarrod DysonをCWSへ放出して国際ボーナススロットを貰ったくらい。
明るい話題と言えば、Colin Moranが開幕から打ち続けた事と、終盤にデビューしたKe'Bryan Hayesが前評判を遥かに超える勢いで打ちまくった事。
そして、チームが負けまくり勝率.317を叩き出した結果としてGerrit Coleを獲得した11年以来となる、21年ドラフトの全体1位の指名権を獲得した事。
主な退団選手
閉幕と共にArcher&KelaがFAに。18年のTDLで「ダメなら転売出来る」と出血して獲得した両者ですが、結局何も得るものがないまま退団。
特にArcherのトレードはTyler GlasnowとAustin Meadowsが主力に、Shane Bazはトッププロスペクトに成長。その上、今オフにArcherがTB復帰とあまりにも無惨な結果となっています。
また、18年シーズンはエース級の活躍をしたものの直近2シーズンは厳しい成績だったWilliamsがノンテンダーFAに。
他にもクローザーとして開幕を迎えたBurdiが2度目のTJ手術を受けて放出、シーズン中に獲得して思わぬ活躍を見せたTropeanoもノンテンダーでチームを去りました。
まだ来日出来ていない様もののNeverauskasは広島・Osunaはヤクルトと契約しましたよね。頑張って欲しいものです。
MartinはGerrit ColeをHOUへトレードした時に受け取った4人のうち1人でしたが、MLBデビューこそしたものの活躍とまではいかず。
トレードで主力3選手を放出
今オフに最も話題になったトピックといえば、やはりチームの主力達を相次いでトレードした事でしょう。
12月に主砲のJosh BellをWSHへ、1月にはローテ投手のJoe MusgroveとJameson TaillonをそれぞれSDとNYYへ放出しました。 ※MusgroveはNYMを含めた三角トレード
上の表は左から「名前・ポジション・所属の階級」ですが、大半がまだMLBに到達するまで時間のかかりそうなマイナー下層にいる選手達です。
所属が「-」になっている選手はドラフト指名されてからまだマイナーで出場していない選手ですね。Fellowsは19年ドラフトで指名された投手。
Yajureも昨季MLBデビューこそ果たしたものの、2A級からの飛び級で今季はマイナースタートになる見込みですし。
端から見れば「勝つ気無いの?」と思われそうですが…もちろん勝つ気はあります。勝つ気の無いチームなどありません。
ただ、今やっている動きは「21年シーズンに勝つため」ではなく「数年後に勝つため」のものです。
21年シーズンのPO進出オッズを見るとFangraphs版が0.4%・PECOTA版では0.0%と絶望的な数字となっています。
今オフにトレードで放出した3選手は揃って22年オフにFAとなる予定ですが、大型補強を望めないPITがこの1年で来季に勝負出来る態勢を整えられるとは思えません。
それであれば彼らを保有し続けるよりも「比較的安価な年俸であと2シーズン保有可能」という売り方が出来る…つまりはトレードバリューが高いうちに売ってしまおうという事です。
Bellは成績不振・Musgroveは故障がち・Taillonは全休とそれぞれ買い叩かれる要素はありましたが、FAよりもトレードが活発だった市場の動きにも助けられました。
超有名なトッププロスペクトこそ居ないものの、期待出来そうなプロスペクトを11人も獲得出来たので満足のいく結果だと思います。
強化されたマイナー組織
このオフでPITのプロスペクトは質量共にかなり改善されました。19年オフにBen CheringtonをGMに据えてスタートした再建は着々と進んでいると言えるでしょう。
(もうすぐ21年ver.が公開されますが)20年ver.のMLB公式プロスペクトランキングを見ると、傘下30位のうち16人がCherington体制になったこの1年半で獲得した選手達。
こうして見ると非常に分かりやすいですが、2A以上の選手はほとんど獲得していませんよね。ついでに言うと右腕がかなり多いです。
ランキング上位の選手達はもちろん素晴らしいんですが、注目したいのは20位のCruzと22位のRodriguez。
どちらもJoe Musgroveの三角トレードで獲得した選手ですが、ここ数年枯渇していた左腕と捕手のプロスペクトという事で否が応でも期待してしまいます。
就任前から在籍しているプロスペクトも層が厚いのはA~2Aあたりなので、彼らがMLBに到達する23-24年シーズンあたりが勝負の年なのでしょう。
今年のドラフトで全体1位有力指名候補と言われているKumar RockerとJack Leiterも、MLBデビューはそれくらいの時期になりそうですし。
今季の主な新戦力
どうしても今オフは「ビッグネームが多く流失した上にトレードで主力を放出した」という印象になってしまいますが…
個人的にはその後、うまく戦力の穴埋めを出来たと思うんですよね。そこそこ計算出来る選手達を安価で集めています。
上の表はこのオフに獲得した主な選手です、左から「名前・前所属・メジャーorマイナー契約」です。
かなり見にくかったので、メジャー契約の選手は黒・マイナー契約の選手グレーに分けてみました。
まず、ローテ投手がゴッソリ抜けた先発陣にはAndersonをメジャー契約で迎え入れました。故障さえ無ければ堅実な活躍をしてくれそうな左腕です。
一方でブルペンは昨季25.0回/34奪三振の左腕Shreveとマイナー契約を結び、つい先日はCHCとトレードで昨季20.2回/27奪三振の右腕Underwoodを獲得しました。
野手だとウェーバーで昨年のWSにも出場したPerez・マイナー契約でCOLで正捕手格だった事もあるWoltersの獲得でペラペラの捕手陣が改善されたのが何よりも嬉しいです。
T.Frazierの獲得もチーム事情にフィットします。左打ちのMoranと1Bをシェアしつつ、初のフルシーズンとなる3BのHayesのバックアップもこなせるので。
レギュラー不在のCFを守れて直球5シーズン連続でOPS.700超と打撃も安定しているGoodwinの加入ももちろん大きいですよね。
マイナー契約で獲得したユーティリティのDifoや、金銭トレードで獲得した元トッププロスペクトのFowlerも気になっていた選手なので個人的にはポイントが高いです。
とりあえず今回はこんなものでしょうか。
まずは先日登録したばかりのnoteに早く慣れなくてはいけませんね、しばらくは試行錯誤しますのでアドバイスなどあれば宜しくお願いします。
また、コメントや"スキ"ボタンを押して貰えると分かりやすくモチベーションが上がるので(僕に限らず)是非とも後押しをしていただけると幸いです。
それでは皆さん、これから宜しくお願い致します。
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