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【PIT】RAISE THE JOLLY ROGER !!!

やりました!Pittsburgh Piratesが2021年開幕戦でCHC相手に5-3で見事勝利しました!!

普段は「再建中なんだから中途半端に勝つより負けた方が良いよ」なんて言ってますが、そりゃあ贔屓チームが勝つのは嬉しいですよ。

特にこのオフは本来なら開幕投手を争うはずだったJameson TaillonJoe Musgrove、そして4番のJosh Bellを放出した後で下馬評は最悪でしたし。

今日(日本時間で4月3日)は試合が無かったので、昨日の開幕戦について書こうと思います。

ちなみに、タイトルの"Raise the Jolly Roger"というのはPITが勝った時の合言葉の様なものです。NPBでいうところの"○○ほー"的なものでしょうか?

Jolly Rogerというのはドクロの下で骨が交差している、あのお馴染みの海賊旗です。つまり「海賊旗を掲げろ!」という意味です。

Twitterでは短縮された「#RaiseIt」が主に使われています。

PITファンは"#RaiseIt"と"#LetsGoBucs"の2つをよく使いますね。Bucsも海賊を意味する言葉でPiratesの愛称です。

あ、昨季は開幕から凄いペースで負け続けたためドラフトの全米1位指名権を得てKumar Rockerの獲得を願う"#TankForKumar"も流行りましたが。


さてさて、PIT講座はこの辺にしておきまして。21年の開幕スタメンはこちら。

開幕ロスターの予想記事で作ったスタメンとほぼ変わりませんが、5番予想だったGregory Polancoが6番に。STでAVG.606と大爆発したKevin Newmanが5番に入っています。

試合は初回から動きました。1回表に先頭のAdam Frazierが四球を選ぶと、Kyle Hendricksのチェンジアップをレフトスタンドに叩き込む先制2ラン。

ROY最有力と目されており、打線の核である2番打者に座るPITファン…いや、MLBファン期待の超新星がいきなり魅せてくれました。

その裏に1点を返されるも、2回表には下位でチャンスを作り1番のFrazierがタイムリーを放ち3-1と再び突き放します。

しかし、開幕投手を務めたChad Kuhlがピリッとせず。3回裏にも1失点すると4回表に代打を送られ、初の大役は3.0回/2失点での降板となりました。

ただ、この日のChicagoは最高2℃/最低-3℃(Google調べ)と非常に寒かったんです。ちなみに車で11時間程度(同じくGoogle調べ)のPittsburghは朝から大雪。

Hendricksも3.0回で降板しており、CHCの投手陣はこの試合で合計11四球を出しています。投手には酷な環境だったと言えるでしょう。

このコンディションでも1-2回はシンカーが95mph前後出ていましたし、TJ復帰明け2シーズン目の初登板としてはそこまで悪くなかったのではないかと。次回に期待です。


このままズルズルとシーソーゲームになりそうな雰囲気でしたが…後を受け継いだ6人のリリーバー達が素晴らしい仕事をしてくれました。

それぞれの投手が1.0回ずつを任され、合計6.0回で1被安打/1与四球/11奪三振と強力打線を捩じ伏せています。

まずは4回裏に先月までCHCに在籍していたDuane Underwood Jr.が三者連続三振と強烈な恩返しをすると、5回裏は出産に立ち会うため離脱したKyle Crickの代役としてロスターに滑り込んだClay Holmesが三者凡退。

6回裏を左のSam Howardが三者連続三振に抑え、7回裏は地元出身のルーキー・David Bednarが三者凡退に抑えて勝ちパターンに繋ぎました。

8回裏にChris Strattonが久々の被安打を打たれ犠飛で失点するも、9回裏にクローザーのRichard Rodriguezは与四球を1つ与えながら4人で締めゲームセット。

ちなみに打線も5回表にJacob Stallings・7回表には再び Frazierと、この試合でエラーをした2人がタイムリー二塁打を放ちジワジワ突き放しています。

先発が悪条件の中で試合を壊さず、中継ぎ陣がそれぞれ最高のパフォーマンスをして、打線も着実に追加点を入れる素晴らしい勝利でしたね。


この試合のMOM(Man Of the Match)を1人選ぶならKe'Bryan Hayesも捨てがたいところですが、僕は4回裏に登板したDuane Underwood Jr.を推したいです。

フォーシームの平均球速は93.7mphと特筆すべき数字では無いものの、カーブとチェンジアップが素晴らしかったです。

「あと6.0回をブルペン陣で乗り切らないといけない」という場面で先陣を切り、三者連続三振と古巣を完璧に抑えたのは後続の投手に力を与えたのでは?

ST中盤あたりに現地記者が「ブルペンは競争が激しい」というツイートをしていましたし、他のチームと唯一まともに張り合える可能性があるカテゴリでした。

とはいえ、実績があってある程度計算が出来るのはクローザーのRodriguezくらい、大半が「化けたら面白い」という期待値込みの投手達でしたから。

これ以上無いような完璧な投手リレーを開幕戦で見せてくれたのは期待通り!…と言いたいところですが、どちらかと言えば“嬉しい誤算”寄りですかね。

故障からの完全復活を目指すMichael Feliz・今後の活躍によっては先発の可能性もあるWil Crowe・ルール5ドラフトで指名したLuis Oviedoも早く見たいです。


最後に、残る開幕ローテ4人並びとマッチアップを紹介しておきましょう。日にちは日本時間です。

【vs.CHC】
4月4日 Tyler Anderson (Jake Arrieta)
4月5日 Mitch Keller (Zack Davies)

【vs.CIN】
4月6日 JT Brubaker (Jose De Leon)
4月7日 Trevor Cahill (Wade Miley)

こう並べてみると「明らかに分が悪そう」というのは5日くらいかなと。もちろん打線には大きな差があるんですけど。

序盤から一方的な展開は(勝っても負けても)あまり面白くありませんし、緊張感のある良い試合をして欲しいものです。

またそのうち更新します。


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