【PIT】2022年シーズン展望
こんばんは、Pittsburgh Pirates(PIT)担当の“のば”です。私事…なのか分かりませんが、SluggerのMLB選手名鑑でPIT展望や選手寸評を書かせて戴きました。
昨年はこの時期に選手紹介記事を投稿したんですが、ソコとの絡みもあって今年はお休みさせて戴きます。もし楽しみにしていた方がいらしたら申し訳ございません。
さて、今回はMLB直前開幕タイトルの通りPITの2022年シーズン展望を書いていこうと思います。まずは開幕ロスター予想からです。
今季はロックアウトによる調整不足が考慮され、開幕からしばらくは(26人ではなく)28人がベンチ入り出来る事になっています。
◆◆ 開幕ロスター予想 ◆◆
FAやトレードなどでテコ入れはあったものの、投手陣に関しては昨季とそれほど変わらない陣容で臨む事になりそうです。開幕投手はBrubakerが指名されました。
スターターでは元トッププロスペクトのKellerに要注目。デビュー以来足踏みが続いていましたが、オフのフォーム修正により球速が大幅アップするなど覚醒の兆しを見せています。
正捕手Jacob Stallingsの対価として獲得したThompsonと、昨季加入後に好投したPetersが“6番手兼ロング要員”として起用されると思われます。
一方のブルペンは今季もBednarとStrattonがWクローザーとして起用される見込み。彼らが投げる8-9回はある程度計算出来ますが、問題は7回を誰が投げるか。
奪三振能力は確かで(その割に失点が多い)最も経験豊富な新加入のHembreeがそこに収まってくれれば理想的な流れでしょう。
ロックアウト前にStallingsのトレードで空いた捕手に実績のあるR.Perezを獲得すると、Colin MoranをDFAしてTsutsugoを1Bレギュラーとして再契約。
更に労使交渉でDH採用が決まるとロックアウト明けにかつて球宴にも出場したVogelbachを獲得しました。全体としてリスクの少ないスマートな動きだったと思います。
あとはリーグを代表する選手に成長したReynoldsが2番をどれだけプロテクト出来るか。ここまでの起用を見るにVogelbachが1番、Tsutsugoが4番でスタートしそう。
昨季守備は素晴らしかったものの打撃不振だったHayesとNewmanが打線のキーになります。特に3番として起用されそうなHayesが殻を破ってくれれば。
大注目のOneil Cruzは3A級で出場経験が6試合しか無いこともありマイナースタートが決まりました。代わりに昨夏加入したDiego CastilloがSTで打ち続け開幕ロスター入り。
LFの有力候補だったAnthony Alfordが右手の故障で開幕IL入りという事で、ユーティリティのTuckerやVanMeterが多く出場機会を得そう。
◆◆ 今季の位置付け ◆◆
開幕ロスターを見て戴ければお分かりでしょうが、いくらPSに出場する枠が増えたとはいえ進出争いに加われる様な戦力ではありません。
今季も引き続き再建を進めていく形になりますが、昨季閉幕直前にCruzとRoansy Contrerasがデビューを果たすなどプロスペクト達がMLBに到達し始めました。
昇格したプロスペクト達が適応するのを待ちつつ、既存の選手達を見極めしつつ、勝ちを意識していくのが今季のテーマと言えるでしょう。
21年は162試合制で101敗・20年は60試合制で41敗を喫しましたが、過去2シーズンの様に「ドラフトで有利になるからいくら負けてもOK」では無いですね。
とは言っても大きく負け越すのは間違いありません。67勝95敗~70勝92敗あたりに収まれば御の字なんですが、負けるにしても来年・再来年に繋がるポジティブな要素を求めたいところ。
◆◆ 主なトレード候補 ◆◆
上で「勝ちを意識する」とは書いたものの、それはあくまで現場の話。フロントは今季だけでなく来季以降の事も考えなくてはなりません。
まず、Stratton・R.Perez・Tsutsugoの3人は期待通り活躍してくれればトレードでそれなりの対価を受け取れるでしょう。StrattonはFAまであと2年、野手2人は1年契約なので今オフFAです。
今オフFAになるQuintanaやHembree・Vogelbach・Gamelも需要さえあれば。この辺をしっかり売れる様だと大きいですね ※Vogelbachはクラブオプション有
他には成績が上向けば、まだ4年保有出来る左のリリーバーのHowardや3年保有出来る2B/SSのNewmanも候補になるでしょう。
他チームから注目を集め続けているReynoldsは依然として他チームから熱心な売り込みがあるそうですが、とんでもない対価を要求しているらしく決まる気配はありません。
という訳で、順位予想すれば相変わらず地区最下位ですし、「プロスペクトの台頭と現有戦力の見極め」というテーマは昨季と変わりません。
ただ、マイナーに目を向ければ公式のプロスペクトランキングでは6人がTop100入りを果たすなど間違いなく再建は進んでいます。
特にプロスペクトの層が厚いのはA+級~2A級あたりなので、彼らがMLBに到達し始める24年が1つの目処になるのは間違いないでしょう。コンテンドの時は近いです。
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