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【PIT】Gordonとマイナー契約
オールスター直前の更新です。試合数を見ても半分以上を消化しており、シーズン前半戦が終わりますね。
最近のPittsburgh Pirates(PIT)はマイナー契約やトレードなどでちょこちょこと動いています。
基本的には前半戦最後の"航海日誌"でまとめて書きますが、8日の朝(日本時間)に面白い選手と契約を結びました。
MIA→SEAでIchiroと共にプレー、東京ドームでの引退試合ではグラウンドで涙を流した事で日本でも知名度が高いDee Strange-Gordonです。
名前に違和感がある方もいるかもしれませんが、20年シーズン途中から(亡くなっている)母親の性である"Strange"を登録名に加えました。
今季はCINとマイナー契約を結ぶも開幕ロスターに残れず。開幕後にMIL→CHCと移籍するもここまでMLB昇格は無し。
ちなみに、もしPITをリリースされSTLへ移籍すると「1シーズンでNLCを制覇した男」となります。
彼の最大の武器は通算333盗塁を成功させているスピード。14.15.17年と3度の盗塁王に輝いた実績があります。
PITのチーム盗塁は70個で(30チーム中)23位で、チームトップは意外にもGregory Polancoで8個と多くありません。
ちなみに、15年には首位打者になった事もありますが…翌16年4月に禁止薬物の使用が発覚してこちらはほぼ黒歴史に。
キャリア最多でも4HRと非力ながら空振りが少ないという、非常に分かりやすい「古典的な2Bタイプ」ですよね。
それだけにフライボールレボリューションや極端なシフトによって需要が減ってしまいましたが。
それでもLFやCFでの出場経験もありますし、今季3A級では2BよりもSSで多く起用されています。
とりあえずセンターラインを3箇所守れる(上手いとは言ってない)上に走れるならベンチプレーヤーとしては価値があるでしょう。
とはいえ、勝率.400未満で順位争いとは無縁のPITがこのタイミングで33歳のベテランを獲得する理由はそう多くありません。
来週のオールスターにファン投票で選出されるAdam Frazierのトレードが近いのでしょう。既にCWSやNYMなどが興味と報じられています。
ただ、彼の放出自体はこのnoteでも開幕前から折に触れて書いていますしPITファンにとっては規定路線。
問題は彼が移籍した後にKevin Newmanと共に二遊間を守るはずだったErik Gonzalezが4-6週間の故障をしてしまった事。
先日は3A級でUTを務めていたKevin KramerもトレードでMILへ放出しましたし、実は二遊間のバックアップが不足していたんですね。
Nick GonzalesやJi-Hwan Baeなど評価の高い2BのプロスペクトがMLBに到達するまではまだ暫くはかかります。
Gordonが来季の契約を勝ち取るくらい活躍してくれればラッキー、活躍しなくてもオフにFAなので後腐れはありません。
とはいえ、契約した限りは当然活躍して欲しいところ。ロスター入りすれば野手最年長となりますし経験も豊富です。
今度は彼が、師と仰ぐIchiroの(晩年の)様に若手から慕われサポートする存在になってくれれば嬉しいです。
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