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【PIT】PROSPECT RANKING '23MID【1-30】

4月末から5月末にかけてPittsburgh Pirates(PIT)傘下のプロスペクトランキングを1位から100位まで紹介しましたが、今回から数回に分けて更新していきます。 ※ちなみにタイトルの“MID”はmid-seasonの略です。

前回は全100人の成績と寸評を用意したので時間がかかりましたが、今回は“アップデート版”という位置付けなのである程度割愛します。引き続きランクインした選手は前回分を参照して下さい。
→ [1-10位] [11-30位] [31-60位] [61-100位]

前回から3カ月が経過しており、その間にはドラフトトレードデッドライン(TDL)があり多くの選手が加入していますし、今季マイナーで飛躍を遂げて無視できない存在になった選手達も沢山います。

一方で、前回からは投手では…
Luis Ortiz
Carmen Mlodzinski
Jose Hernandez
Osvaldo Bido

野手では…
Endy Rodriguez
Henry Davis
Liover Peguero
Ji-Hwan Bae
Jared Triolo

といったメンツがプロスペクトを卒業。Travis SwaggertyBlake Cederkindらはリリースされチームを去りました。これだけ上位クラスがゴッソリ抜けると流石に層も薄くなりますね。

かなり順位の変動があったのでその辺りを楽しんでいただければ幸いです。まず今回は1位から30位までで、次回に31位から100位までまとめてやろうかと考えています。それでは順番にどうぞ。


[RANK] 順位
[NAME] 名前
[POSITION] 最も多く就いた守備位置
[AGE] 8月末時点での年齢
[LEVEL] 今季到達した最高の階級
   ※Rk級はDSLとFCLに分けています
[PREVIOS] 前回の順位 


23年ドラフト全体1位で指名したPaul Skenesが当然の様に1位に。FCLからスタートしてまだ短いイニングしか投げていないものの、支配的な投球で既に2A級まで到達。アクシデントがない限り来季のMLBデビューはほぼ確実でしょう。

22年ドラフト全体4位のTermarr Johnsonは自慢のヒットツールが発揮出来ておらず、三振が多く打率が低いものの豪快なスイングでHRを量産しています。指名時の未来予想図とはやや異なるものの、やはり打撃は間違いなさそう。

21年ドラフトで2巡目指名したAnthony Solometoと3巡目指名したBubba Chandlerの20歳コンビも順調に成長中。Solometoは完成度の高さで既に2A級に到達し、Chandlerはひとまず二刀流を休止して投手として腕を磨いています。※Chandlerも9月6日に2A級へ昇格

19年ドラフトで全体18位指名をして今季MLBデビューを果たしたQuinn Priesterは、かねてから懸念されていた球威不足が露呈しました。それでも3A級へ降格した後にはシンカーが96.4mphを計測しており、再昇格時は違った姿を見られるかもしれません。

▶ 1位 Paul Skenes


コンスタントに90mph後半を投げ込むハードボーラーのJared Jonesと、今季マイナーデビューすると完成度の高い投球を続けるThomas Harringtonは順調に評価を高めていますね。

今季遂にMLBに到達した20年ドラフト全体7位のNick Gonzalesは31試合で2HRを放ち、本職の2BだけでなくSSも守るなど爪痕は残しましたが…マイナー時代と同様に三振が多く、加えてなかなか四球を選べず。

今季MLBデビューが予想されていたMichael Burrowsは開幕直後のTJ手術でシャットダウン、これは前回も考慮しているので順位はほぼ横ばいです。来季中のデビューを目指しますが、まずはブルペンに回る可能性もありそう。

TJ手術のリハビリ中ながら22年ドラフトで2巡目指名したHunter Barcoは今年7月に復帰。平均球速はまだ90mphそこそこですが、投球回を遥かに超える奪三振を記録しており全快が楽しみ。


▶ 10位 Hunter Barco


即戦力と言う意味ではRich Hillらのトレードで獲得したJackson Wolfが抜けています。既にSDで今季MLBデビューを果たしており、PIT加入後も2A級で素晴らしい投球を続けているので今季中に昇格させて欲しいところ。

WBC台湾代表のTsung-Che Chengは22歳にして2A級でまずまずの結果を残し、23年ドラフトで2巡目指名したMitch Jebbもさっそくアプローチとスピードを披露しています。どちらもUTではなく2B/SSのポジションを奪うためにはどれだけパワーをどれだけ発揮出来るか。

昨年4巡目指名して今季マイナーデビューするとまだ細身ながら奪三振マシーンと化したMichael Kennedyと、成績は芳しくないものの打球速度など光るもののあるYordany De Los Santosの18歳コンビも今後要注目。

前回の更新から最も嬉しかったのが、TJ手術明けのBraxton Ashcraftと相次ぐ故障でほぼプレー出来ていなかったLonnie White Jr.が良いパフォーマンスを見せてくれた事。特にAshcraftは手術前のパワー不足が嘘の様です、リハビリ頑張ったんですね。

Collegeでは二刀流としてマウンドで100mphを計測した事もあるJack BranniganはA級からスタートしてA+級でも打ちまくり、20-20達成も視野に入っています。本職の3Bだけではく2B/SSでも起用されているのも良いですね。

23年ドラフトでSkenesとJebbに続いて指名したZander Muethは長身痩躯で手足が長く最速97mphを計測する好素材。未デビューなのでこの位置ですが、マイナー低層の投手では一番好みです。

21年1月に契約金$2.35Mと鳴り物入りで契約したShalin Polancoは、7月に離脱(現在もIL入り)するもA級で主にCFを守りながら12HR/17SBを記録して大器の片鱗を見せています。来季はA+級で開幕でしょう。


▶ 16位 Jack Brannigan


纏まりがありA+級でもまずまずの結果を残している台湾出身のPo-Yu Chenと、故障もありましたが100mphボーラーである韓国出身のJun-Seok Shimというアジアコンビは2-3年後のローテ候補になれるか?

MLB昇格組だとシーズン中にトレードでTBから獲得したAlika Williamsが頑張っています。元々評価の高かった守備は元より、昇格前はPIT傘下3A級では打撃でもOPS .915とアピール。逆に開幕ロスター入りしたもののCanaan Smith-Njigbaは持ち味を発揮出来ず。本来ならJosh Palaciosのポジションにいなくてはいけませんでした。

昨オフにRule 5 Draftで指名漏れしたMalcom NunezMatt Gorskiですが、どちらも数字を伸ばす事は出来ませんでした。Nunezは22歳で既に3A級に到達している事・GorskiはCFを守れる事からそこまで順位は下げなかったものの、立場は1年前よりも悪くなっており来季が正念場でしょう。

Dariel Lopezは昨季21歳で年間通してA+級でプレーして19HRを放ち、今季は傘下10位圏内に入る勢いだったものの…右膝の脱臼で開幕前にシャットダウンが確定。代わりと言ってはなんですが、Jase Bowenが複数ポジションに就きながら“20-20”を達成しています。

21年オフにJacob Stallingsのトレードで獲得したKyle Nicolasは今季遂に3A級へ到達したものの、そこで跳ね返されてブルペンに回りました。球威は文句無しなのであとは制球だけですが、それが一番難しいんですよね。

元マイナーリーガーの父を持つ23年ドラフト3巡目指名のGarret Forresterは現在IL入りしており出場は6試合のみも、持ち味のアプローチで10四球を選んでいます。秘めたパワーポテンシャルをどれだけ引き出せるか。


▶ 27位 Kyle Nicolas


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