【PIT】2023年のキーマン【1】
気付けばSTの実戦開始まで約1カ月・開幕まで約2ヶ月に迫りました。1年前の今頃はまだまだロックアウト真っ只中でしたから、指折り数えて待てるのが嬉しく感じますね。
さて、今回からPittsburgh Pirates(PIT)に在籍する「今季チームのカギを握る選手」もしくは「今季がキャリアの分岐点になる選手」を紹介していきたいと思います。
1回目(これが最後になる可能性も否定出来ない)の今日は、昨季途中に加入して、今季はセットアッパーとしてフル回転が期待されるColin Holdermanです。
◆◆ 経歴 ◆◆
Holdermanは16年ドラフトで9巡目(全体280位)指名を受けNYMと契約した右腕。18年のTJ手術を含め故障が多く、更に20年のマイナーリーグ休止も重なったため、25歳になる21年開幕時点でまだA-級に留まっていました。
しかし、21年のリリーバー転向を機にスタッツが良化します。シーズン途中に初めて2A級に昇格すると、昨季は開幕から3A級で好投を続け5月に念願のMLB昇格。
上記の様にNYMで良いアピールをしていましたが、TDL前の現地7月22日にDaniel Vogelbachとの1対1トレードが成立。PITへの移籍が決まりました。
移籍後は故障もあって登板数・成績共に伸ばす事は出来ませんでしたが、MLBデビューイヤーとしては及第点の成績と言えるのではないでしょうか?
◆◆ 特徴 ◆◆
Holdermanは6'7"/240lbsとなかなか立派な体格の持ち主で、シンカーとスライダーのコンビネーションで打者を打ち取る投球スタイルの右腕。
平均96.0mphのシンカーが46.8%、平均86.1mphであまり落ちない(横に滑る系の)スライダーが40.7%と、投球のほぼ大半を占めています。左打者の時はカッター・フォーシーム・チェンジアップの割合が増えます。
シンカーを多投する投球スタイルからも分かる通りゴロを打たせるタイプで、昨季はGB/FB 1.21とそこまで特筆する数字では無いもののHRを1本も許しませんでした。
また、昨季が初のロスター入りだったため、まだマイナーオプションが3つ残っており、調停スタートは25年オフ、FAは28年オフとコントローラブルなのも魅力ですね。
◆◆ 選出理由 ◆◆
このオフはRich HillやAndrew McCutchen、Carlos Santanaなど経験豊富な中堅・ベテランをかき集めましたが、ブルペンに関してはそれほど手を加えませんでした。
1yrs/$2.5M(+CO$3.25M)でFAだった左腕のJarlin Garciaと、Kevin Newmanとのトレードで若いDauri Moretaを獲得したくらいで、あとは昨季からのメンツで戦う事になりそう。
現時点でクローザーのDavid Bednarは確定として、昨季60試合前後に投げたWil Crowe・Robert Stephenson・(新加入の)Garciaあたりが候補になるでしょうが、それ以外はやや不安があります。
となると、NYMで素晴らしい投球をしていたHoldermanには期待せずにいられません。まずは故障せず1シーズン投げ切って欲しいですね。
※サムネ画像は本人のtwitterアカウントより引用しています
https://twitter.com/ColinHolderman?t=7o5yES9KuIzET3OV-aNQGw&s=09
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