【PIT】2021年航海日誌【5/19-5/24】
1週間振りの更新です。今回もPittsburgh Piratesの試合を振り返ります。
連戦が終わる度に投稿してきた、この“航海日誌”も6本目となりました。
まだ100試合以上残っているんですが最後まで続きますかね?書く事が途中で尽きそうですが…まぁ、出来る限り続けますよ。
【試合結果】
【vs. STL】
[5/19] ● 2 - 5
[5/20] ● 5 - 8
【vs. ATL】
[5/21] ○ 6 - 4
[5/22] ● 1 - 20
[5/23] ● 1 - 6
[5/24] ● 1 - 7
このクールも1勝5敗と負け越しました。これで開幕から18勝28敗、勝率は.391と気付けば.400を割っています。
この6試合に関しては全試合で先発陣が4失点以上を喫しており、試合を作れなかった事が大きいでしょう。
ATL戦はブルペン(といっても勝ちパターンはほぼ使ってませんが)も引きずられ、4試合でなんと15HRを浴びて37失点と崩壊しました。
まぁ、これには敗戦処理で投げた野手のWilmer Difoが打たれた8失点も含まれていますけどね。
【ロスター関連】
まず18日にSean Poppenの金銭トレードが成立しています。彼はMiguel Yajureの昇格に伴い13日にDFAされていました。
昨オフに獲得したゴロを打たせるのが持ち味のサイド右腕ですが今季はERA7.71と結果を残せず。金銭でも対価を貰えただけ御の字でしょう。
21日はKa'ai Tomが左手首を痛めて10日間IL入り。積極的にスタメン起用されていただけに(本人にとって)痛い離脱ですね。
代わりにCole Tuckerがようやく今季初昇格しました。3A級ではここまでSSしか守っていないものの、昨季はCF/RFでも出場しています。
22日に開幕2戦目で離脱したKe'Bryan Hayesが遂に3A級へ合流、ここまでDH中心ながら6打数3安打と順調そう。復帰は最短で6月の4日のMIA戦から。
もちろん無理はして欲しくありませんが、チーム状態がどん底なので起爆剤になってくれる事に期待せざるを得ません。
そしてセットアッパーのKyle CrickがILから復帰したものの、チーム最年長のTrevor Cahillが左ふくらはぎのハリで10日間IL入り。
【悩めるエース候補】
エース候補として期待されるMitch Kellerが苦しんでいます。ここまで9先発/37.2回で31失点と酷い数字。
24日終了時点で彼よりも失点が多いのは、NLだとLuis Castillo(CIN)とPatrick Corbin(WSH)の2人だけですね。
現地でも(まだ2つ残る)マイナーオプションを行使して調整させるべきだという声も多いですが、なかなか決断しにくいのも事実。
今季の登板を一覧にしてみました、右端の“R”が失点です。ちなみにここまで失点と自責点に差はありません。
非常に分かりやすいですよね、ここまではキレイに「炎上→好投」を繰り返しています。
偶数登板がERA1.78なのに対して奇数登板はERA13.76と壊滅的、平均3.1回しかイニング消化出来ていません。
偶数登板も抑えてはいるものの平均5.1回は物足りない…というか未だに6.0回を投げ切った試合が無いのは厳しいです。
ただ、シーズン前にSteven Braultが開幕絶望になり、開幕投手のChad Kuhlも現在リハビリ中とローテの中心になるべき2人が不在。
そして先日ベテランのTrevor CahillもIL入りしてしまったので、そもそも外そうにも代役が居ないんですが。
持っている能力に疑い様はないだけに、なんとかムラを少なくしてローテの一角を死守して欲しいです。
【奮闘するかつての1st rounder】
現在、レギュラーのColin Moranと打撃型ユーティリティのPhillip Evansが相次いで離脱してしまった1B。
チームとしてはこれ以上無いピンチですが、それをチャンスに変えようとしているのがWill Craigです。
彼は16年ドラフトで全体22位指名されたスラッガーで18年は2A級で20HR・19年は3A級で23HRを放ち、1B守備はマイナーのGG賞に選出。
しかし、昔ながらの「鈍足で三振が多く打率が低い長距離打者」で、20年にMLBデビューを果たしたものの4打数無安打に終わるとオフにはDFAを受けました。
それでも今季初昇格した試合でMLB初ヒットとなるHRを放つと、ここまで10試合でAVG.281/OPS.736を記録しています。
36打席で13三振は多いですが四球を4つ選びOBPは.361と上々ですし、途中出場含め10試合中7試合でヒットを放っているので良い印象がありますね。
このままアピールを続ければ故障者が復帰してもベンチに残れるでしょう、代打はDifoくらいしかいませんし。
【完全復活のReynolds】
故障者続出のチームの中で、昨季絶不調だったBryan Reynoldsが3番CFとしてチームを牽引しています。
昨季はフライボールレボリューションを意識したせいか、Barrel%こそ上がったもののAVG.189/OPS.632と持ち味の確実性が消えていました。
今季はAVG.298/OPS.861とブレークした19年に近い数字まで戻しています。HRこそまだ4本ですがMLB最多の16二塁打を放ち四球も増加。
ちなみに彼はスイッチヒッターですが、左打席だとAVG.261/OPS.748ですが、右打席だとAVG.380/OPS1.116。
右投手の方が好成績だった過去2シーズンとは異なり、今季は左投手をよく打っています。
守備もシーズン途中でLFからCFへ回りましたが、ここまではDRS±0/UZR-0.5と無難に守れていますし。
総合指標でもrWAR1.9/fWAR1.5と順調に積み重ねていますし、昨春に噂が出たエクステンションの話も再び持ち上がるかもしれません。
26日からは8連戦が始まります、おそらくはHayes抜きで戦う最後の期間という事になるでしょう。
まずホームで同地区2位のCHCと3連戦、勝率がほぼ同じCOLと3連戦を行い、そのあとビジターでKCと2連戦が待っています。
前回KCとPNC Parkで対戦した時は両チームとも好調だったんですけどね、残念ながら現在はどちらも勝率.500未満に。
4勝4敗でいければ良いですが、なんとか3勝5敗で乗り切って欲しいです。
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