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【PIT】航海日誌'24【7/19-7/31】

皆さま御機嫌いかがでしょうか?今回もTDLを買い手として過ごした“コンテンダー”の我らがPittsburgh Pirates(PIT)のシーズンを振り返ろうと思います。

今回はオールスターウィーク・ウィークエンドが終わり、勝負の後半戦がスタートした現地7月19日から7月31日までの4カード/12試合が対象となります。


◆◆ 試合結果 ◆◆

vs. PHI
[07/19] ○ 8x - 7
[07/20] ○ 4 - 1
[07/21] ● 0 - 6

vs. STL
[07/22] ○ 2 - 1
[07/23] ● 1 - 2
[07/24] ○ 5 - 0

vs. AZ
[07/26] ● 3 - 4
[07/27] ● 5 - 9
[07/28] ○ 6 - 5

vs. HOU
[07/29] ○ 5 - 3
[07/30] ○ 6 - 2
[07/31] ● 4 - 5

前半戦ラストのCWS戦でスイープして48勝48敗と勝率.500で折り返したPIT。後半戦は「地区首位の2チーム+ワイルドカード争い中の2チーム」という厳しい顔触れでしたが、7勝5敗と見事に勝ち越しました。

AS明け1試合目からNick Gonzalesがサヨナラ打を放って9回に逆転サヨナラ勝ちするなど接戦が多く、負け試合でもワンサイドゲームは無かったのが良かったと思います。

7月23日にワイルドカード3枠目とゲーム差無しに迫ると、7月29日にはSTLと並んで地区2位タイに浮上。現在は地区2位と1.0ゲーム差・ワイルドカード3枠目と2.5ゲーム差と少し離れましたが、まだまだ射程圏内です。


◆◆ 主な昇降格&移籍 ◆◆

【07/23】
▶ 元NYYのJose Rojasとマイナー契約

【07/25】
Gilberto CelestinoをCHCへ金銭トレード
Bryan Reynoldsが忌引リスト入り

【07/26】
Josh FlemingをDFA
Hunter Strattonが15日間ILから復帰
Ji-Hwan Baeが3A級から昇格

【07/28】
Nick Gonzalesが10日間IL入り
Alika Williamsが3A級から昇格

【07/29】
Jack Suwinskiが3A級に降格
Bryan Reynoldsが忌引リストから復帰
Bailey Falterが15日間ILから復帰

【07/30】
Ryder RyanがDFA
Carmen Mlodzinskiが15日間IL入り
Jalen Beeksがチームに合流
Jake Woodfordが3A級から昇格

【07/31】
Joshua Palaciosが10日間IL入り
Bryan De La Cruzがチームに合流

※TDLのトレードは除く

Josh Flemingが今季2度目のDFAとなり、その後FAを選択して退団となりました。再昇格後はG 8/IP 12.1/ERA 1.46とパッと見の結果は良かったんですが…内容を見るとK 4/BB 5では確かに厳しいですね。

その4日後にはRyder RyanがDFAされています。今季開幕直後のブルペンはColin Holdermanが出遅れた上にDavid Bednarがボロボロでしたから、彼ら2人の活躍を非常に助かりました。それだけに仕方ない事ではありますが残念です。

7月26日から28日のAZ戦は忌引で戦列を離れたBryan Reynoldsを欠いた状態で戦いましたが、やはり彼がいる/いないで打線の見栄えが全く違いましたね。それに加えて2Bレギュラー最有力のNick Gonzalesが左足の故障で数週間の離脱となりました。

昨季26本塁打を放ったJack Suwinskiが2度目のマイナー落ちとなり、昇格後はハードヒットを連発していたJoshua Palaciosも左足の故障で10日間IL入りするなど、チーム内部を見ても前半戦からの“+α”になりそうな要素があまり見当たらない状況です。

それだけに派手さはないものの堅実にWARを稼いでいるスーパーUTのIsiah Kiner-Falefaと、逆にWARはそれほど高くないものの既に18本塁打含む37長打を放っている対応のBryan De La Cruzを2人獲得出来たのは良い動きと言えるでしょう。


◆◆ WARランキング ◆◆

1】Oneil Cruz [+0.5]
2】Paul Skenes [+0.4]
3】Michael A. Taylor [+0.3]
    Joey Bart
5】Yasmani Grandal [+0.2]
    Mitch Keller
    Aroldis Chapmasn
    Dennis Santana    

※数値はfWAR

意外にもガッツリWARを稼いだ選手はいませんでした。1位は全12試合に出場したのはOneil Cruz、52打席でAVG .250/OBP .308/SLG .583を記録しています。

投手ではやはりPaul Skenesが強いですね。これまでに比べると奪三振は控えめながら、IP 14.1/K 14/BB 3/HR 1と流石の仕上がり。なぜか2試合で0勝1敗なんですけどね。

今回はCの2人が打撃好調で、Joey BartAVG .333/OBP .405/SLG .485Yasmani GrandalAVG .250/OBP .357/SLG .583と上々のスラッシュライン。Grandalは1Bに就いた試合もありました。


◆◆ ピックアップ① ◆◆

7月14日にNYYからリリースされていたJose Rojasとマイナー契約を結びました。21年にLAAでデビューして61試合で6本塁打を放った、いわゆる元“大谷の同僚”ですね。

23年にはKBOへ移籍してまずまずの成績を残すも1年限りでアメリカへ戻り、今季はNYY傘下3A級で67試合に出場して18本塁打をマーク。AVG .254/OBP .359/SLG .561と上々のスラッシュラインを記録していました。

PIT傘下3A級のIndianapolisには現在Seth BeerJake LambBilly McKinneyと“1B/LF/RFを守る左打者”が沢山いるだけに昇格のハードルも低くはありません(高くもない)が、残る数カ月で何とかチャンスを掴んで欲しいですね。


◆◆ ピックアップ② ◆◆

昨オフに1yr/$4.0Mで契約したMichael A. Taylorの打撃が上向きになってきました。前半戦終了時点でAVG .203/OBP .258/SLG .279と酷いものでしたが、後半戦に入ってからはAVG .217/OBP .308SLG .522に。

前半戦に73試合で2本塁打に留まっていたのに、後半戦は9試合で既に2本塁打を放っていますからね。そもそも昨季はMINで23本塁打を記録しているのでパワーはあったんですが、ようやくその片鱗を見せてくれました。

ここまで持ち味のCF守備でDRS +10はリーグ2位・UZR +4.7はリーグ5位・OAA +8はリーグ4位を記録して、この打力でもfWAR +0.6/rWAR +1.2と一定の平均をしているのは「流石」のひと言。打撃が上向いてくるなら、シーズン終わってみれば普通にレギュラー合格点の水準まで持ってこれそうです。


◆◆ スケジュール&注目選手 ◆◆

[08/02-08/04] vs. AZ ホーム
[08/06-08/08] vs. SD ホーム
[08/09-08/11] vs. LAD ビジター
[08/12-08/14] vs. SD ビジター

厳しい日程はまだまだ続きます、8月前半はNLWの1位~3位の詰め合わせとなっています。現時点で全チームが勝率.530を超えている“格上”ですからね。

まぁ、LAD戦はともかくAZ戦とSD戦は貴重な「ワイルドカード争いをしている別地区所属チームとの直接対決」なので。どんな形でも勝ち越してゲーム差を縮めましょう。

さてさて、今回挙げるキーマンは新加入のJalen Beeksです。今年のTDLで唯一手を出した“レンタル案件”で、今季前半にCOLで記録した45登板・6ホールド・9セーブは既にキャリアベスト。

ここに来てColin HoldermanDavid Bednarが長打を浴びる事が多くなってきました。疲労でしょうか?すぐに戻してきてくれるとは思いますが、それまではBeeksにブルペンを支えて欲しいです。その為に獲得した訳ですからね。


【参考文献・関連動画】


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