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【PIT】21-22年オフ展望【1】
今日からこのオフのPittsburgh Pirates(PIT)について書いていこうと思います。今回は前段としてロスターとペイロールの話です。
まず(日本時間の)11月4日に投手のTrevor CahillとShelby Miller・野手のYoshi TsutsugoがFAとなりロスターから3人の名前が消えました。
※baseball referenceでは今季57登板した左腕のChasen Shreveが今オフFAになっていますが、現地記者によると来オフだそうです。
そして同日にBALから右のリリーバーEric Hanholdを、11月6日にNYYから俊足が武器のGreg Allenをクレームで獲得して2人増えました。彼らに関してはまた改めて。
最後に11月7日、60日間IL入りしていた選手達が戻るタイミングで7選手がDFAされ、6人が3A級へoutraight・ShreveはFAとなりました。
そんな訳で、久々に40人になった現在のロスターを見ていただきましょう。
DFAされたメンツについては想定内でした。MLBで頑張ってくれたShreveとWilmer Difoも(彼らがそうであった様に)招待選手で代替可能でしょうから。
ただ、40人枠に収まっただけで「めでたしめでたし」とはなりません、以前の記事で書いた通りRule 5 Draftで対象になる選手が非常に多いのです。
枠は5つ以上空けておきたいところ…という事はここから更に5人以上をノンテンダーにしなくてはいけません。
おそらくボーダーライン上の選手達はこの辺りになるのではないでしょうか?
【投手】
●Tanner Anderson ●Eric Hanhold
●Nick Mears ●Cody Ponce
【野手】
●Taylor Davis ●Michael Perez
●Phillip Evans ●Jared Oliva
Perezは2番手捕手として1年間MLBで活躍してくれましたが…今年TJ手術を受けたJose Sorianoが開幕60日IL入り濃厚なので、2番手捕手はその枠で良いかなと。
Jared Olivaはこの中だと序列は後の方ですがなかなか殻を破れておらず、MLBで多少実績がある似たタイプのAllenが加入した今微妙な立ち位置かなと。
Hanholdはこのタイミングで獲得したので速攻でノンテンダーは無いにしろ、FA選手と契約すれば追加で枠空けも必要なので来年のSTに居るかは分かりません。
次に金銭面を確認していきましょう。とりあえず今季途中に退団した主な選手達をまとめました。
Tyler Anderson・Adam Frazier・Gregory Polancoの3人だけで、今季開幕時から$18.4Mもペイロールが空く計算です。
これ以外だとこのオフFAになったTrevor Cahillが$1.5Mですね。彼らだけで$25.0M近く削減されています。
ちなみにTsutsugoの今季年俸は$7.0Mと高額ですが、ほぼTBの負担なのでPITは最低額しか払っていません。
そんな訳で「今オフはそれなりに動けるのかな」と思っていたんですが…実際のところはそうでも無さそうです。
MLB Trade Rumorsの記事にあった調停権持ちの年俸予想金額を一覧にしました。
上記からShreve・Difo・(ノンテンダー予想の)Perezの3人を除くと総額で$23.6Mとなります。昨季開幕時に比べればもちろん減ってはいますが、イメージほどでは無いなと。
新たにBryan Reynoldsらが調停権を得た影響ですね。これに加えてPolancoのオプション破棄で$3.0Mがかかりますし、Ben Gamelがノンテンダーという可能性もありそう。
とはいえ、昨オフのFA退団や主力のトレードで今季のペイロールは流石に少なすぎました。来季はもう少し増やすはず(希望的観測)。
とは言っても“100敗上等”が“90敗前後に留めよう”くらいのレベルですけどね。昨季や今季の様な完全再建モードにはならないでしょう。
ファンとしてはもう少しTDLでの転売要員に投資をして欲しいです。昨オフに契約したFA選手で最も高額だったのはAndersonの$2.5Mでしたから。
次回はトレード放出候補と補強ポイントについて挙げたいと思います。契約して欲しいFA選手はその次でしょうかね。
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