【PIT】Zack Collinsら2選手を獲得
前回の“航海日誌”できちんと触れる事が出来ませんでしたが、Pittsburgh Pirates(PIT)は9月7日にウェーバークレームで2選手を獲得しました。
1人は5日にTORからDFAされた捕手のZack Collins、もう1人は同じく5日にSTLからDFAされた右腕のJunior Fernandezです。
今回は彼らについて書こうと思います。予定よりもプロスペクトランキング第2弾が少し遅れてしまいますがご了承ください。
◆◆ ZACK COLLINS ◆◆
16年ドラフトでCWSから全体10位指名を受け入団、19年にMLBデビューを果たすと21年は78試合に出場。昨オフにReese McGuireと捕手同士のトレードでTORへ移籍していました。
MLB通算140試合でAVG .195/OBP .306/SLG .347と低打率の上に三振も多いですが、四球と長打が多いのが魅力ですね。
Barrel%を見ても通算11.5・今季も12.2と(MLB平均6.7よりも)高く、今季も.194/.266/.417で14安打のうち8本が長打(4二塁打/HR)になっています。
一方の守備はフレーミングの評価が低く通算Inn 671.1/DRS -23とあまり良くありません。4試合だけですが1Bでも出場経験があります。
PITは捕手のwRC+が56で30チーム中28位、1Bは63でワーストと打撃での貢献度は最低レベル。※1Bに関してはその原因となったYoshi Tsutsugo(37)とJosh VanMeter(58)が既にチームを去っています
今季のwRC+が93のCollinsは魅力的なオプションになりそう。左打者なので右打者のMichael Chavis(84)と併用が可能ですしね。
26年オフFAで丸々4シーズン保有出来る27歳ですから、まだ2A級の捕手トッププロスペクトコンビHenry Davis&Endy Rodriguezの繋ぎとしても適任と言えそう。
チームは今季開幕直後に離脱したRoberto Perezとの再契約を検討しており、本人も前向きという話もあります。経験豊富なベテランのPerezと1B/DHでも起用出来るCollinsのコンビを是非とも見たいです。
何よりも僕は19年のデビュー年から彼をトレードで欲しいと言い続けていたので、今回(DFAという形ですが)縁があり非常に嬉しく思っています。
◆◆ JUNIOR FERNANDEZ ◆◆
こちらは14年にInternational FAでSTLと契約し、A+級に所属していた18年にスターターからリリーバーに転向。翌19年にMLBデビューを果たしました。
ここまで4シーズン通算47登板でERA 5.51/FIP 5.57とイマイチも、今季は13登板でERA 2.93/FIP 5.85と内容はともかく失点は減っています。
statcastを見ると過去3シーズンは打球速度90.0mph前後でしたが、今季は初めてMLB平均(88.4)を下回る86.0mph。xERAも初めて5.00を下回り3.85と良化しています。
要因としては昨季からフォーシームを43.3%→7.3%に、シンカーを4.0%→44.1%と投球割合を逆転させた事でしょう、それによりGB%が44.8%→62.5%とゴロが激増しました。
シンカーは平均球速98.8mphで、これは今季MLB全体で6番目(10.0回以上)ですよ。空振りを取れる様な大きな変化球はないものの魅力十分です。
Daniel VogelbachのトレードでColin Holderman(96.6mph)、Jose QuintanaのトレードでJohan Oviedo(96.6mph)、ウェーバークレームでRobert Stephenson(96.1mph)を獲得。
良い傾向なのではないでしょうか?PITはこれまで速球派をかき集める事はしてきませんでしたが、やはり球速は正義なので。
25歳とまだまだ若いですし、David BednarやWil Croweらと共にブルペンに欠かせないピースになって欲しいですね。
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