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【PIT】21-22年オフ中間報告

本来ならSTまであと1カ月でワクワクしてくる時期ですが、依然としてロックアウトの終わりが見えないMLB。

報道を見る限り交渉の進展も特になく、ファンとしてもモチベーションを保つのはなかなか難しい状況ですね。

とはいえ、ただ待っていても仕方ないのでnoteの投稿は続けます。今回はPittsburgh Pirates(PIT)のここまでの動きを振り返ります。


【ロスター整理】

今オフのポイントはここ数年、プロスペクトをかき集めた事による「Rule 5 Eligibleになるプロスペクト達の選定」でした。

守りたい若手は数多く居ますが全員を守れる訳はなく、仮に守れたとしてもMLBでの試合がまともに出来なくなってしまいます。

最終的に選ばれたのは下記の5人でした、【】は先日投稿したプロスペクトランキングの順位です。

6 】Liover Peguero (A+)
15】Travis Swaggerty (3A)
19】Diego Castillo (3A)
23】Cannan Smith-Njigba (3A)
29】Jack Suwinski (3A)

MLB全体でTop100クラスと目されるPegueroと、3A級まで到達している野手4人をプロテクトしました。

3A級の4人はよっぽどコケない限りは今季MLBデビューでしょうね。逆に外れたのはこちら。

18】Mason Martin (3A)
24】Omar Cruz (2A)
28】Tahnaj Thomas (A+)
30】Cody Bolton (2A)
35】Eddy Yean (A-)
36】Cal Mitchell (3A)
45】Lolo Sanchez (A+)
50】Bligh Madris (3A)
51】Abrahan Guttierrez (A-)
55】Santiago Florez (A+)
57】Yerry De Los Santos (3A)
60】Oliver Mateo (A-)

意外だったのはMartinですが、寸評でも書いた通り“昔ながらの1B専スラッガー”なので1シーズンMLB縛りは我慢出来ないと判断したのでしょう。

おそらく何人かは指名されるでしょうが大半は我慢出来ず返却されますし、この辺が1-2人抜けても再建計画にそれほど支障はありません。


【FAとトレード】

ロスター内の細かな出入りやマイナー契約を除いた、主要な移籍をまとめるとこんな感じ。

OUT
SP】 Steven Brault (DFA)
SP/RP】 Chad Kuhl (DFA)
RP】 Chasen Shreve (DFA)
C】 Jacob Stallings (トレード)
1B】 Colin Moran (DFA)

I N
SP/RP】 Jose Quintana (FA)
SP/RP】 Zach Thompson (トレード)
C】 Roberto Perez (FA)
1B/OF】 Yoshi Tsutugo (FA再契約)

ロックアウトで移籍市場が凍結される前に、PITはFA選手との契約を3件まとめ、主力が絡む大きめのトレードを1件成立させました。

順番は多少前後しますが、放出した選手のポジションを埋める様な形で非常に分かりやすいですね。

中でも正捕手のStallingsをMIAに放出して、昨季スイングマンとして活躍した(まだ6年保有出来る)Thompsonとプロスペクト2人を獲得。

更にトレード成立直後、実績ならStallingsを凌ぎ2年前にはrWAR 4.0/fWAR 3.2を記録したR.Perezと契約したのは素晴らしい動きでした。

これでR.PerezをTDLで転売して更なる若手を獲得出来れば言うこと無しですし、そうなる可能性は決して低くないでしょう。

BraultKuhlは故障がちな事と今季予想サラリーが合計$5.2Mという事を考えれば、$2.0MのQuintanaと調停前のThompsonに切り替えたのも理解出来ます。

一応、ローテ候補は他にもいる(質はともかく)ので、Thompsonはスイングマンでスタートする事になるかもしれませんが。

後半に加入して印象的な活躍を見せたTsutsugoは昨季不慣れなRFを守りましたが、MoranをDFAして1Bレギュラーを保証されました。

ちなみにFA選手達のサラリーは合計$11.0Mですが、これは昨季Gregory Polancoに支払った額とちょうど同じです。


【現陣容と補強ポイント】

もし今のメンバーのまま開幕を迎えると仮定した場合、おそらくこの様な形になるのではないでしょうか?

まずは野手からです。ユニバーサルDH採用の想定しています、打順はとりあえず考えません。

C 】Roberto Perez
1B】Yoshi Tsutsugo
2B】Michael Chavis
3B】Ke'Bryan Hayes
SS】Kevin Newman
LF】Anthony Alford
CF】Bryan Reynolds
RF】Ben Gamel
DH】Rodolfo Castro

C 】Micheal Perez (Minor)
UT】Hoy Park
UT】Cole Tucker
OF】Greg Allen

プロスペクトランキングでも書きましたが、トッププロスペクトのOneil Cruzは3A級スタートで良いと考えています。開幕前に長期契約を結ばない限りは。

補強ポイントは基本的に(CF以外)ほぼ全てではありますが、優先度が高いのはDHでしょうか。LF/RFを守れれば尚良しです。

チームの顔で3番のReynoldsとその前後(2or4番)に入るであろうTsutsugoはともかく、それ以外があまりにも未知数です。

R.PerezChavisNewmanがキャリアベスト並の打撃成績を残し、元トッププロスペクトのHayesAlfordが開花すれば解決ですけどね。

そんな訳はないので、素直に実績のあるパワーバットを獲得しましょう。もし余裕があれるなら控え捕手も確保しておきたいところ。


続いて投手。先発ローテ5人・スイングマン含めブルペン8人で、合計13人です。

SP】JT Brubaker
SP】Wil Crowe
SP】Mitch Keller
SP】Bryse Wilson
SP】Jose Quintana

RP】Dillon Peters
RP】Zach Thompson
RP】Nick Mears
RP】Sam Howard
RP】Duane Underwood Jr.
RP】Anthony Banda
SU】David Bednar
CL】Chris Stratton

先発に関しては上記の5人(順不同)に加えて、中継ぎの項目に入れているPetersとThompsonがスイングマンとして控えるイメージです。

マイナーにはプロスペクトのRoansy ContrerasMiguel Yajureらが控えていますし、試したい(期待したい)投手はそれなりにいます。

一方のブルペンはBednarStrattonのWクローザーこそ悪くないものの…それ以外が全く計算出来ません。7回は誰を出しても神頼みになるでしょう。

ただ、GMのBen Cheringtonはブルペン補強が最優先だとは考えていない様です。「経験豊富なスターターもう1人獲りたい」と語っています。

そうなると既存の先発候補から勝ちパターンに1人回したいのかなと。その場合、最も適性がありそうなのはCroweだと思います。

とはいえ、それでもまだまだブルペンは質も量も足りないので、それとは別で安価なリリーバーを加えたいですね。

そんな訳で獲得したいのは野手ならDHと捕手、投手ならスターターとリリーバーを1人ずつでしょうか。


さて、それではまだ市場に残るFA選手達から候補を挙げ…ようと思ったんですが、既にそこそこの長さになったので一度切ります。

テーマは別ですが明日も更新したいと思っています、これから書き始めるので筆の進み具合次第ですけど。

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