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【PIT】Bryan Reynoldsと2年契約

現地4月14日、Pittsburgh Pirates(PIT)がチームの顔であるBryan Reynoldsと今季からの2年契約を結んだ事を発表しました。

MLB3年目の昨季は初の球宴でスタメン出場を果たし、オフにはGGのファイナリストに選出。MVPでもポイントを得るなどリーグを代表するプレーヤーに成長したReynolds。

通常であれば調停権を得るのは22年オフからですが、MLBで活躍した一部にだけ与えられるSuper 2の対象となり1年早く調停が始まる事に。

しかし、チーム側は$4.25M・選手側は$4.9Mを主張して交渉は難航。チームで唯一開幕までに合意出来ず、このままだと年俸調停に持ち込まれる事になっていました。

しかし、年俸調停をあまり良く思ってないというオーナーBob Nuttingの意向もあり、最終的には今回の2yr/$13.5Mという契約に落ち着いています。

[2022] (27) Super 2 → $6.75M
[2023] (28)   Arb2    → $6.75M
[2024] (29)   Arb3     
[2025] (30)   Arb4     

( )は年齢

上記の様に彼がFAとなるのは25年オフなので、今回の契約によって何かが大きく変わる事はありません。

ちなみに余談ですが、近年では21年にLADが初めて調停を向かえたWalker Buehler2yr/$8.0Mの契約を結んでいます。

総額$13.5Mという事はチーム側が勝った場合は今季$4.25M→来季$9.25M、選手側が勝った場合は$4.9M→$8.6Mというのと同じですよね。

彼が昨季並みの活躍をすれば2回目の調停はそれくらいになるでしょうから、金額としては妥当なラインだと思います。絶不調or絶好調の可能性はどちらもありますし。

PITからすればKe'Bryan Hayesに続き来季のサラリーが確定して動きが取りやすくなり、Reynoldsからすれば少なくとも次のオフは余計な事に気を取られる事が無くなるのがメリットかなと。


現地では「年俸調停に持ち込まれてその後に長期契約を結んだケースはあまり無いので、これでエクステンションに望みを繋いだ」という意見もありました。

確かにこの後…あるとすれば来季中盤あたりでしょうか、27年まで(+オプション)のエクステンションを纏められれば最高ですよね。間違いなくチームで最も価値のある選手ですから。

いくら評価の高いプロスペクトを多く抱えてるといっても、実際にMLBで彼より貢献してくれる選手が果たして何人出てくるか?0人だって全くおかしくはありません。

残せるのなら絶対に残して貰いたいです。とはいえ普通に考えれば(Arb 3となる)24年は$10M超えになりますから、PITのペイロールを考えれば難しいのは確か。

そして、今回の契約によって他チームからの関心を更に集めるのでは無いでしょうか?※報道によるとこのオフはMIAとSDが特に熱心だったそうな

今季も悪くないスタートを切っていますし、前払いの様な形で今季多く払った分だけ来季サラリーは相場より安くなりました。

2年連続で一流の打撃成績を残しているCFが「$6.75M+調停×2年」で保有出来るなら、欲しくないチームなどありません。

以前からGMのBen Cheringtonは再建の中心に据えたいと話しており、頻繁に行われているトレードトークも全て受け手(PITから提案したものではない)だったといいます。

とはいえ、Cheringtonが要求しているという“莫大な要求”を差し出すチームがあれば放出しない理由もありません。

複数年契約を結んでひと安心…と言いたいところですが、まだまだヤキモキする時は続きそうですね。

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