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【PIT】2022年ドラフトプレビュー
時が進むのは早いもので、気付けばドラフトまで約1ヶ月となりました。今年は現地時間の7月17日から19日で開催されます。
初日の18日は日本だと海の日で祝日ですから、リアルタイムで見られる方も多いのではないでしょうか?
今回は我らがPittsburgh Pirates(PIT)の指名…特に1巡目指名について色々と書いていこうと思います。
◆◆ 指名権について ◆◆
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20年は全体7位・21年は全体1位の指名権を持っていましたが、今季もBAL→ARI→TEXに次ぐ全体4位の指名権を持っています。
その後はCompetitive Balance Pick A(CBPA)が全体36位、2巡目が全体44位、3巡目が全体83位、4巡目が全体110位という流れですね。 ※その後は+30位ずつ
また、上位10巡目までに使えるボーナスプールは$13.7Mとなっています。これはBALとARI、そして昨季Kumar Rockerに指名拒否された影響で15巡目までに2人指名出来るNYMに次ぐ4番目の額。
◆◆ 全体4位候補 ◆◆
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今年は有力投手達が次々とTJ手術など大きな故障に見舞われた事もあり、MLB公式のランキングでは1-9位まで野手がズラッと並んでいるんですよね。
よほどの事が無い限りは野手を指名する事になるでしょう。ちなみに現在のMLB公式では1-4位がHS(高校生)・5-9位がCollege JR(大学3年生)となっています。
HSでは楽天でもプレーしたAndruwの息子Druw Jones、元NFL選手Ericの息子Elijah Green、COLなどで活躍したMattの息子Jackson Hollidayというサラブレッド3人がトップ評価。
そして、彼ら3人に次ぐ存在なのが、小柄ながら20-80スケールで「HIT 70」と打撃が高評価のTermarr Johnsonです。
Collegeではオールラウンド型のBrooks Leeや、それぞれ守備に疑問符は付くものの打力のあるKevin ParadaとJacob Berry。
そして、TEXのトッププロスペクトである兄Joshと同様に打撃型プロスペクトのJace Jungも有力候補です。
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◆◆ マイナー事情 ◆◆
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こちらはMLB公式ランキングでPIT傘下30位以内のプロスペクト達が、今季どの階級でプレーしているかを示しています。
パッと見ただけで、ほぼ半数が2A級に固まっている事が分かりますよね。MLB全体でTOP100入りしているトッププロスペクト組も6人中4人が2A級所属です。
彼らがMLBに到達する時が、再建の終了でありコンテンドのタイミングとなります。順調なら再来年あたりでしょう。
彼らと年齢の近いCollegeを指名して更に磐石の布陣を敷くのか、それともHSを指名してもう1つ下の世代のコアプレーヤー候補を確保するのか。
本当はエースポテンシャルのスターターが欲しいんですけどね、前述の様に適任が居ないので仕方ありません。
野手であれば(定石通り)ポジションはそれほど気にしなくて良いでしょう、既存の選手達が期待通り育つ保証は無いので。
◆◆ 指名プラン ◆◆
では、果たして誰を指名すべきかですが、その前に「誰が残っているか」です。全体4位という事は3人は消えているという事ですから。
【パターン1】
各媒体のmock(予想)で最も多いのは、順番こそ異なるもののランキング1-3位のHS組が消える形。まぁ順当といえば順当です。
その場合ならBrooks Lee一択。College最高とも言われるスイッチヒッターで、SSに留まれなくとも3Bなどコンバート先で平均以上にはなれるはずで手堅い指名と言えます。
※ちなみに、Terarr Johnsonは10位あたりまでスリップすると思っているので選択肢からは外しています。
【パターン2】
とはいえ、最初の全3チームが本当にHSを指名するのか…どこかは外してくると思うんですよね。そしてその時の最有力候補はやはりLeeでしょう。
おそらくDruw Jonesが漏れる事は無いのでElijah GreenかJackson Hollidayのどちらか、もしくはLee以外のCollegeから選ぶ形。
個人的にはHollidayが残っているならHolliday、GreenならスルーしてCollegeのパワーバットを獲って欲しいです。
マイナー下層を見ると二刀流のBubba Chandlerを除けばハイシーリングなIFが少ない一方、OFは昨年にLonnie White Jr.やBraylon Bishopなどそれなりに候補はいるので。
CollegeのパワーバットといえばKevin ParadaかJacob Berryの2人。残している打撃成績はどちらも文句無しで好みの問題でしょう、僕はBerryの方が好きです。
どちらも1Bコンバートとなりそうですが、PITはMason Martinが3A級まで到達しているものの絶対的な存在ではありません。DHもありますしね。
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そんな訳で、僕が優先度を付けるのならば
「Lee > Holliday > Berry ≧ Parada」です。
HSよりもCollegeの方を推しているのは、ボーナスプールを節約出来る事が大きいです。その後の指名で(順位よりも)良い選手を口説き落とせる様になります。
これまでに行ったトレードやドラフトを考えれば、GMのBen Cheringtonも1人の大物に突っ込むよりも複数人に分散して投資するタイプなんですよね。
そう考えると実際には、満額が必要になりそうなHollidayは避ける可能性が高そう。Collegeのパワーバットを押さえつつ、次の全体36位でスリップした好投手やHSを拾う方がまとまりはあります。
まぁ、身も蓋もない事を言えば全体4位指名なんてよっぽど変な指名をしない限りポジれますから、誰でも良いといえば誰でも良いんですけど。
昨年のドラフトがファンの妄想を遥かに凌駕する、「魔法でも使ったのか?」と思うほど素晴らしいものだっただけに期待してしまいます。
繰り返しになりますが7月18日の海の日ですよ。いつもの休日より少しだけ早起きして、是非とも観てみてください。
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