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【PIT】2021年開幕ロスターを考える

MLBの開幕がいよいよ迫ってきました。日本時間だと4月2日(金)ですから、もう今週末ですよ。

選手名鑑」という事で前々回に投手陣・前回に野手陣を紹介しましたので、今回からようやく今季のチームについて書いていきますね。

まずは今季の開幕ロスター予想をしていきます。出来れば下記リンクでなんとなく選手達の事を知ってからの方が楽しめるのかなと。

開幕をMLBで迎えられる選手…つまりアクティブロスターに残れる選手は26人です。19年から1人増えたんですよね。

たいていは「投手13人・野手13人」もしくは「投手14人・野手12人」という形ですが、先発ローテを5人で回すか6人で回すかで各チームの色が出ます。ちなみにPITはまだ決めかねている様子。

先発投手中継ぎ投手レギュラー野手控え野手」という分類をしました。名前の前にチェックマークがある選手がロスター入りです。

あとは参考になるか分かりませんが、名前の後ろには20年シーズンのfWARを付けています。なぜrWARじゃなくfWARかというと「僕はFangraphsの方が好きだから」です←


STARTING PITCHERS

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PITの中では実績があるSteven Braultが、ここに来て左腕の故障によってIL入り。約2ヶ月出遅れる事が決まり開幕絶望となりました。

今季はエース襲名を狙うシーズンになるMitch Keller・ローテで回った経験のあるChad KuhlTyler Andersonと並び、ある程度イニングを消化してくれる計算でしたから当然痛手です。

彼が故障する少し前にGMのBen Cheringtonが6人ローテの可能性にも触れていましたが、今の顔触れでは考えづらく5枠だと考えます。

ただ、個人的にはあまり悲観していません。そもそも今季のチームは勝負モードではありませんし、試したい先発候補も複数いますからね。

マイナー契約ながらSTで最も良いアピールをしていたChase De Jongもいますし、JT BrubakerWil CroweCody Ponceといった昨季デビュー組の見極めも進められます。

De Jongは既にマイナーオプションが切れているものの、残る3人はMLBと3Aと行き来しながら起用出来ますしね。

そして、先日マイナー契約を結んだSteven Wrightにも注目です。16年にはASにも選出された絶滅危惧主のフルタイム・ナックルボーラー。

19年に禁止薬物で出場停止処分を受け、昨季はTJ手術のリハビリで所属先無しと直近2シーズンは表舞台から姿を消していました。

ただ、同じナックルボーラーで通算200勝を挙げたTim Wakefield(実はPIT出身)は42歳で二桁勝利を記録してAS出場・44歳で154.2回を投げましたからね。36歳のカムバックに期待。


RELIEF PITCHERS

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非常に困ったのはブルペン。後述しますが野手のベンチ枠よりも優先すべきだと思うので9枠を割くと予想しました。

とりあえずBlake Cederlindは先日TJ手術を受けたばかり、ルール5ドラフトで指名したJose Sorianoも昨季受けたTJ手術のリハビリ中、Austin Davisも利き腕の張りでそれぞれ60日IL入りしているので除外ですね。

まずクローザーのRichard RodriguezとセットアップのChris Strattonは確定、貴重なレフティとして昨季のブルペンを支えたSam Howrdもそれに近い存在。

セットアッパーとして活躍した経験があるものの昨季は故障でほぼ投げられなかったKyle CrickMichael Felizもほぼ間違いなく入るでしょう。問題はここから。

3月になって獲得したベテランのスイングマンTrevor Cahillと、マイナーオプションの無いDuane Underwood Jr.もロスター入りさせる必要が有ります。

そして、Luis Oviedoは19年に1A級で先発をしていた若い投手ですが、ルール5ドラフトで指名されているため今季はロスター入りが強制されます。となると残る枠はあと1つ。

招待選手で実績十分のCasen Shreveや昨季ひと皮剥けたGeoff Hartlieb、そしてSTで猛アピールしているDavid BednarClay Holmesらがいます。

Shreveはロスターに残らなければFAになるでしょうし、HartliebBednarはマイナーオプションが残っているので彼を優先する事も考えられますが…

やはりこのSTでは8.1回を無失点に抑え17奪三振ととんでもない成績を残しているBednarを選ばざるを得ないかと。Joe Musgroveのトレードで獲得した地元っ子です。

同じくSTで8.2回無失点と結果を残しているHolmesも入れてあげたいんですけどね。まぁ、マイナー契約ですが直ぐにチャンスは貰えるでしょう。


STARTING LINEUP

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スタメンは1B/DHのJosh Bellをトレードで放出しましたが、それ以外はほぼ顔触れに変わりなし。昨季は打撃不振の選手が多かったのでどれだけ戻してこれるか。

打線の核となる2番には、昨季終盤から引き続きルーキーのKe'Bryan Hayesが座ります。STでもAVG.413/OPS1.145と完璧な結果を残していますよ。

20年のチーム最強打者がHayesなら、19年はAVG.314/16HR/OPS.880を記録したBryan Reynolds。STではAVG.317/OPS.965と復調の兆しが有り3番として期待出来そう。

また、Adam FrazierがAVG.559/OPS1.583・Kevin NewmanがAVG.714/OPS1.664と昨季不振の二遊間コンビがこのSTは大爆発中。三振の少ないコンタクトヒッター2人が脇を固めます。

ここまで紹介した4人は二塁打&三塁打が多い中距離打者ですし、打線のキーになるのは昨季52試合で二桁HRを放ったColin Moranと18年に23HRを放ったGregory Polancoの2人と言えそう。

Jacob StallingsはGGのファイナリストに選出された堅守が売りですが、2年連続OPS.700超と7‐8番であれば及第点の打撃を有しています。

Andrew McCutchenStarling Marteと生え抜きのスター選手が守ってきたCFは現在はレギュラー不在ですが、移籍2年目の元トッププロスペクトで身体能力の高いAnthony AlfordがSTでアピール中。

打撃ではAVG.281/2HR/OPS.874と良い数字を残しており、CFでもファインプレーを見せています。第4のOFとの併用になるでしょうが、ある程度纏まった打席数は貰えそう。


BENCH PLAYERS

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残る控え野手は4枠。先日STで打撃好調だったTodd Frazierが退団したのも、最低限の人数で回すためにユーティリティ性能を重視するためでした。

まず控え捕手はシンプルに考えればメジャー契約のPerezですが、守備が良くユーティリティ性能もあるWoltersをここで手放すのも惜しいと感じます。

幸いな事にPerezはまだマイナーオプションが残っているので、開幕はWoltersをロスター入りさせると予想します。ただ不幸な事にどちらもSTは同じくらい打てていませんし。

内野は打撃が良く1B/3B中心に2BやLF/RFも守れるPhillip Evansと、打撃は波があるものの2B/SS中心にバッテリー以外全て守った経験のあるErik Gonzalezは決まりでしょう。

あとはブルペンを1人削って、バッテリーと1B以外全て守れるWilmer Difoを残す可能性もありますが…個人的には投手優先で良いと思っています。

そして最後に残った4番手のOFは実績があるもののマイナー契約のBrian Goodwinと、実績はないものの元トッププロスペクトでメジャー契約のDustin Fowlerの二択。

OFのレギュラーが3人固まっているならお試し枠でFowlerも有りでしょうが、CFをAlfordFowlerの未知数な2人に任せるのは恐いので僕ならGoodwinを入れます。


どうでしょう?なんとなくPittsburgh Piratesの現在のチーム状況が分かったでしょうか?

先日MLB公式が出した記事でBAL/COL/TEXと共に最下位グループに入っており、その評価に異論を唱えるつもりはないものの…

良い選手や面白そうな選手は多いんですよ。マイナーにも将来性豊かなプロスペクト達が多くいますしね。

次回はいよいよ「2021年シーズンの展望」です、3月31日あたりに更新出来ればと思っていますよ。

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