【PIT】Pittsburghの英雄と再契約
来季もPittsburghの英雄がBlack&Goldのユニフォームに袖を通す事となりました。Pittsburgh Pirates(PIT)とAndrew McCutchenが今季と同額の$5.0Mで1年契約を結びました。
Cutchは05年ドラフトでPITから1巡目(全体11位)指名を受けると、11-15年に5年連続でAll-Starに選出され、13年にはリーグMVPに輝きTVゲームの"MLB The Show"でパッケージを飾るなど長らくチームの顔として活躍。
18年1月にSFとのトレードでBryan Reynolds(とKyle Crick)を置き土産にチームを去りましたが、昨オフにCutchがオーナーのBob Nuttingに連絡を取った事をキッカケに今季6シーズン振りの古巣復帰していました。
TDLでは(その後世界一になる)TEXなどが興味を示すも、本人がPittsburghでの幕引きを望んでいる事もあって放出はせず。今オフの再契約は既定路線と見られていたものの、無事に纏まってひと安心です。
MLB14年目の今季は通算2000試合・2000安打・400二塁打・1000四球など数々のマイルストーンに到達し、残り1本に迫る通算300HRも時間の問題かと思われましたが…9月4日の試合で走塁中にアキレス腱を痛めて、ひと足早くシーズンを終えていました。
来季の達成は確実ですから、これもPITのユニフォームで達成出来そうですね。ちなみに本人は引退する気は現時点で毛頭無いらしく「あと2年はやりたい」と語っています。
37歳になった今季は主にDHとして出場した事もあってrWAR +1.5/fWAR+1.2に留まりましたが、3番打者や1番打者としてwRC+ 115を記録。100試合以上出場してwRC+が110を超えたのは18年シーズン以来です。
ISO .141はキャリアワーストと流石にパワー面の衰えは隠せないものの、BB% 15.9はキャリア2番目に良い数字でした。Chase% 18.6はMLB上位5%に位置しており、依然として一流の選球眼を有しています。
Sprint SpeedもMLB上位25%と依然として優秀で11盗塁(失敗3)をマーク、こちらも18年シーズン以来の二桁到達ですね。ただ、夏に右肘が炎症をおこすなどコンディション不良で64.2回(全てRF)しか守備に就けなかったのは残念。
また、グラウンド外でも開幕から(TDLで移籍するまで)Carlos Santanaと共に、若手達のメンターとしてベンチやクラブハウスで大きな影響力を発揮したのも見過ごせません。
どうやら再契約がここまで遅くなった理由は左アキレス腱の経過観察が理由だった様です。前述の右肘も含めて身体の調子は良いそうで、本人はDHではなくOFとして出場する事に意欲を持っているんだとか。
とはいえ、来年で満38歳の大ベテランですからDH中心の起用にはなるでしょうが…他選手の負担減で出来るだけDH専は作りたくないので、その心意気は非常に有り難いです。
現ロスターで野手13人を選ぶならこんな感じですかね。IFの人数が少ないのでOlivaresのマイナーオプションを行使にして、UTのJi-Hwan Baeあたりを入れても良いかもしれません。 ※右打ちのRFはJoeが兼任出来る
Endy Rodriguezがシャットダウンになった事を含めても、とりあえず今季開幕前よりは多少良い陣容になったかなと。Ke'Bryan HayesやJack Suwinskiの一本立ちが大きいですが。
とはいえ、前年76勝86敗(勝率.469)のチームが現状維持しても仕方ありませんからね。既に若手やプロスペクトを大事に大事に抱え込むフェイズは過ぎているので、多少の出血覚悟で動いて欲しいところです。
≪参考文献≫