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【PIT】RESIGN BEBO!!!

Pittsburgh Pirates(PIT)のファンは2014年秋、オフにFAとなる背番号55の捕手との再契約を求めPNC Parkで「RESIGN RUSS」と叫びました。

RUSS”とは12年オフにPITが財布の小銭をかき集め(?)2yr/$17Mで獲得、見事な働きでチームをポストシーズンへ導いてくれたRussell Martinの事です。

その願いは叶わず5yr/$82Mという大型契約でTORへ移籍した訳ですが…あれから8年が経ち今季は久々に背番号55を背負う捕手が現れました。それが“Bebo”ことRoberto Perezです。

19-20年にCLEでGold GloveとFielding BibleをW受賞した守備型捕手で、19年には打撃でも24HRを放っています。 ※キャリア8シーズンで二桁HRはこの年だけですが

昨オフに(故障の影響もあり)クラブオプションを破棄されFAとなっていた彼は、Jacob Stallingsをトレードした直後のPITと1yr/$5.0Mで契約しました。

GMのBen Cheringtonが言うには「Stallingsのトレード」と「正捕手の獲得」は同時進行で行われ、彼の獲得が無ければStallingsの対価として若手3選手を得る事は出来なかったとの事。



R.Perezは開幕から21試合に出場して159.0回でDRS +4を稼ぎつつ、打撃でもOPS .700wRC+ 105と及第点の数値を残していました。

しかし、「このまま行けばTDLでそれなりの対価を引き出せるな」と思った矢先、5月7日の試合で走塁中に足を痛めて途中交代。

直後に左ハムストリングの張りで10日間IL入りしましたが、結局手術が必要となり数日後に60日間ILへ切り替え。今季絶望となっています。


では、何故このタイミングでこのnoteを書いたのか…それは先日24日にMLB公式がアップしたこの記事でPittsburgh Pirates愛を爆発させていたからです。

“I love it here. Great organization. They have treated me well. I love the coaching staff. I love the people around them. The players. The front office. They have been so good to me, and I feel like I owe them. Hopefully I'll be back. I'm hoping to come back."

文中より引用

ザックリ訳すると「組織もコーチも選手もフロントも大好きだし、すごく良くしてくれた彼らには借りがあるのでチームに戻ってきたい」という事です。

まぁ、この辺はややテンプレっぽいですね。さすがに僕もこれだけでは騒ぎませんが、画面をスクロールすると更にこうも言っています。

“Right now, for me, I would like to stay here around the team. Be around the team. Come to the ballpark whenever they're here. Spend time with them. That's my second family, you know what I mean? They want me here. I know they expressed that they want me around the team, so I'll be here."

文中より引用

「チームに帯同して彼らと球場で時間を共有したい。ここに居て欲しいと言ってくれた彼らは第2の家族だよ」という旨ですよ。

そんな事言われてたら、チョロいファンは今よりも好きになりますよね。それに彼の契約延長はチーム事情にもマッチします。



その理由としては、PITが来季開幕時点でR.Perezよりも優れた捕手を自前で用意するのはほぼ不可能だという事。

開幕直前に拾った2番手のAndrew Knappは結果を残せず既にチームを去っており、Michael PerezTyler Heinemanも正捕手の器ではありません。

3A級の顔触れを見ても状況を打破してくれる様な捕手は残念ながらいませんから、オフにFAやトレードで外部から獲得するしか無いでしょう。

それであれば、先んじてR.Perezとの再契約をすべきだと考えます。出来高を厚めにすればベースサラリーも抑えられる筈ですし、何なら翌年のクラブオプションを付けても良いかと。


そして、彼がチームに与える好影響も見逃せません。フレーミングなど卓越した捕手として卓越した技術もありますが、何よりもCLEの素晴らしい投手陣とバッテリーを組んできた経験があります。

一緒にプレーした期間は短かったにも関わらず、PITの投手陣は彼の事を絶賛していました。今季はもうグラウンドでプレーは出来ないものの、ベンチやクラブハウスでサポートしてくれるでしょう。

また、21年ドラフトの全体1位指名捕手であるHenry Davisが既に2A級まで到達しています。うまく行けば来季後半にMLB昇格する可能性がありますから、彼のメンターとしても適任です。

今季全休の故障を負った事はもちろん残念ですが、ポジティブに考えれば「TDLまでの付き合いだったはずが来季以降もPITで見られるかもしれない」と捉えられます。

 まだ具体的な動きは(少なくとも表立っては)無いのでどうなるか分かりませんが、来季も背番号55がホームプレートを守る姿が観たいものです。


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