【PIT】ST直前に2選手とマイナー契約
先週ほぼ同じタイトルでPittsburgh Pirates(PIT)が契約した招待選手2人について描きましたが、新たに2選手が追加されたので今回も彼らについて書こうと思います。
次回は「WBCに選出されたPIT選手まとめ」、それが終わったら「2回目のmailbagコーナー」と決めて動いているんですが、そちらの方はなかなか進みませんね。
まぁ、全く動かないよりは定期的にネタを供給してくれる方が書く側としてはありがたいのでやむ無しです。焦らず1つずつ投稿していきましょう。
◆◆ CALEB SMITH ◆◆
Smithは13年ドラフトでNYYから14巡目(全体43位)で指名を受けて17年にMLBデビュー、そのオフにトレードでMIAへ移籍すると19年には二桁勝利を挙げました。
しかし、それ以外の年はあまりパッとせず、20年のTDLでStarling Marteの対価として移籍したARIでは徐々にスターターとしての起用が減り、昨季は初登板以外全てリリーバーとしての起用でした。
Smithは平均91.9mphのスピン量が多いファストボールに、チェンジアップとスライダー、そして時折カーブを交える投球スタイルの左腕です。最も良いボールはチェンジアップ。
通算GB/FB 0.54と極端なフライ系であるため、通算HR/9 1.69と一発癖があり、尚且つ通算BB/9 4.37と制球もそれほど良くないのでFIPは4年連続5.00超と苦しい数字が並びます。
ただ、statcastを見るとAvg Exit VelocityとHardHit%はMLB上位5%前後と非常に優秀。空振りも取れているのでボールが通用していない訳では無さそう。
かつてRussell Martinと組んで飛躍したFransisco Lirianoの様に、MLB屈指の守備型CであるAustin Hedgesの力を借りて飛躍してくれれば嬉しいですね。
気になるのはシーズン終了後に肱の靭帯が損傷してる事が発覚するも、TJ手術は受けずリハビリを選択した事。
◆◆ KEVIN PLAWECKI ◆◆
Plaweckiは12年ドラフトでNYMから全体35位指名と高い評価を受けサインすると、14年にはASのFuture Gameに選出されるなど順調にマイナーの階段を駆け上がり、翌15年にMLBデビュー。
その後は主戦級とまでは言わないまでも、8シーズンで4チーム(NYM,CLE,BOS.TEX)に所属して通算449試合に出場している31歳の中堅バックアップCです。
昨季は攻守共に悪過ぎましたが、21年まではどちらも無難にこなせています。衰える年齢でも無いですし、以前の水準に戻してくれれば充分戦力になりそう。
しかし、一方で懸念もあります。彼の守備は主にフレーミング等で稼いだものであり、StatcastのPop Time 2BはMLB下位10%に入るなど盗塁阻止に関してはMLBワーストクラス。
MLBは今季からルール改正で「牽制回数の制限」や「大型ベースの導入」が決まっており、これまで軽視されていた盗塁が増えると予想されています。一塁ランナーがここぞとばかりに走ってくる可能性があります。
それでも、昨季所属したBOSではベテランのRich HillやNathan Eovaldiから、シーズン終盤に移籍したTEXでは監督代行だったTony Beasleyからリーダーシップを称賛されていました。
このオフの間に何度も書い通り、そこはフロントが重視していた(であろう)部分ですからからね。STではトッププロスペクトのHenry DavisとEndy Rodriguezのメンターとして期待です。
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