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【PIT】航海日誌'24【6/11-6/23】

今回もPittsburgh Pirates(PIT)のシーズンを振り返ります、対象は6月11日から6月23日の4カード/12試合です。これにより77試合を消化した事となり、残りは85試合ですからもうほぼシーズン半分が終了ですね。


◆◆ 試合結果 ◆◆

vs. STL
[06/11] ○ 2 - 1
[06/12] ● 2 - 4
[06/13] ● 3 - 4

vs. COL
[06/14] ○ 5 - 2
[06/15] ● 4 - 16
[06/16] ○ 8 - 2

vs. CIN
[06/17] ○ 4 - 1
[06/18] ● 1 - 2
[06/19] ○ 1 - 0

vs. TB
[06/21] ● 3 - 10
[06/22] ○ 4 - 3
[06/23] ● 1 - 3

前回終了時点で31勝34敗(勝率.477)でしたが、勝ちも敗けも6つずつ積み重ねて37勝40敗(勝率.481)となりました。ポジるのであれば一応、ほんの少しだけですが勝率は上がりましたね。

STL,CIN,TBが現在PITとほぼ同じ勝率.500ですから、慣れないCoors Fieldでの戦いだったとはいえNL勝率ワースト(.346)のCOLには勝ち越しじゃなく3タテしたかったなぁと思わずにはいられません。

気掛かりなのは12試合のうち7試合が2点差以内と、打線がやや湿りがちな事。残る5試合のうち3試合は打者天国のCoors Fieldなので参考記録みたいなものですし。


◆◆ 主な昇降格&移籍 ◆◆

【06/10】
Ben HellerをDFA
Niko GoodrumをLAAから獲得
Luis Cessaとマイナー契約
Jake Woodfordとマイナー契約

【06/11】
Jose HernandezをDFA
Dennis SantanaをNYYから獲得
Ryder Ryanが3A級から昇格

【06/13】
Ryder Ryanが3A級へ降格
Dennis Santanaがロスター入り

【06/14】
Jose HernandezがLADに金銭トレード
Hunter Strattonが15日間IL入り
Niko GoodrumがDFA
Josh Flemingが3A級から昇格

【06/15】
Henry Davisが7日間IL入り
Jason Delayが3A級から昇格

【06/17】
Justin Bruihlが3A級へ降格
Daulton Jefferiesが3A級から昇格

【06/23】
David Bednarが15日間IL入り
▶  Justin Bruihlが3A級から昇格

今回はチョコチョコとしたロスターの出入りが多かったです。6月4日に今季初昇格を果たすも大炎上したリリーバーのBen Hellerが10日にDFAされて3日後に3A級へとoutright。

そのHellerに替わって加入した中堅UTのNiko GoodrumはMLBどころかマイナーですら1試合も出場する事なく14日にDFAされて3日後にFAとなる事を選択しています。

また、21年にLAD/TEXで計55登板・22年にTEXで63登板しているDennis Santanaをクレームで獲得し、Rule 5 Draft指名ながら昨季50登板したJose HernandezがDFA。その後に22年まで傘下に所属していたLADに出戻り金銭トレードが成立しました。


◆◆ WARランキング ◆◆

1】Paul Skenes [+0.9]
2】Bryan Reynolds [+0.7]
3】Andrew McCutchen [+0.2]
    Carmen Mlodzinski
    Kyle Nicolas
    Bailey Falter
    Josh Fleming

※数値はfWAR

上記の数字が示す通り、この4カードは選手達のパフォーマンスはあまり良くありませんでした。これを見るとむしろ「よく勝率.500で凌いだな」という印象です。

特に開幕から打線を牽引していたConnor Joeが32打席立ってAVG .069/OBP .156/SLG .069と大ブレーキ。コツコツ積み重ねて+0.8あったfWARは+0.3まで悪化しています。

そんな中でチームを牽引したのがルーキーのPaul Skenesと、チームの顔であるBryan Reynolds。Skenesは3登板でIP 19.1/K 23/BB 2/HR 1と支配的な投球を披露しました。

現在20試合連続ヒットを継続しているReynoldsは、全12試合に出場して9長打(4HR)を放ちAVG .348/OBP .412/SLG .739と素晴らしい打撃成績をマークしています。


◆◆ ピックアップ① ◆◆

地味に多かった故障者たちが次々と戦列復帰しています、選手層の薄さがネックでしたからだいぶ楽になりそう。野手だと6月13日にUTのAlika Williamsが、21日にはバックアップCのJoey BartとUTのJi-Hwan Baeが3A級で復帰。

投手だと22日に開幕からローテを守っていたMartin Perezが3A級で復帰登板済み。左の便利屋・Ryan Boruckiもリハビリ登板に向けて3A級に合流しており、左のベテランスターター・Marco Gonzalesは2A級でライブBPを行う事になっています。

更にMLB公式ランキングで傘下10位に選出されているプロスペクト・Mike Burrowsも6月17日にTJ手術から復帰しました。完全復活はまだ先でしょうが、素晴らしいファストボールを投げる右腕なのでシーズン終盤にジョーカー的な存在になり得るかも?


◆◆ ピックアップ② ◆◆

21年オフにJacob Stallingsのトレードで加入し、昨季MLBデビューを果たしたKyle Nicolasが6月12日に2.0回を5奪三振パーフェクト投球をするなどアピールを続けています。

平均98.0mphはMLB上位3%・平均2401回転は上位15%に位置するファストボールが最大の魅力で、ここまで21.0回で28奪三振をマークし、Hard-Hit%も29.4%(平均36.4%)と打者を圧倒しています。

一方でマイナー時代から抱えている制球難はそのままで11与四球(投球の半分以上)を出してはいますが、それでも19登板でERA 5.14/FIP 2.96と思いの外(?)内容が良いんですよね。

6月に入ってからは7登板でERA 3.60/FIP 2.35と結果も伴ってきていますし、この調子を継続出来るならそう遠くないうちに勝ちパターン入りする事になるでしょう。


◆◆ スケジュール&注目選手 ◆◆

[06/24-06/26] vs.  CIN  ビジター 
[06/28-06/30] vs.  ATL  ビジター
[07/02-07/04] vs.  STL  ホーム
[07/05-07/08] vs. NYM ホーム 

さて、All-Star Gameまで残り3週間となっています。PITはNYMとホームで対戦した後、ビジターで2カード/6試合を消化して前半戦が終了ですね。

手強い相手ばかりではありますが何としても残る6カード/18試合を11勝7敗で乗り切り、48勝47敗(勝率.505)でシーズンを折り返したいところ。

さて、敢えて上では触れませんでしたが、6月23日にDavid Bednarが15日間IL入りしました。最近ようやく本調子になってきただけに不動のクローザーが離脱するのは非常に痛いです。

という事で、注目プレーヤーは代役クローザーとなるAroldis Chapmanを挙げます。Bednarと同様に今季は前半からずっと不安定な投球を続けていましたが…

月別成績を見てみると、3-4月がERA 6.00/FIP 5.03、5月が3.48/6.63、6月が2.35/2.23と今月になってようやく完全復調の気配が漂っています。8回のColin Holdermanは依然として好投を続けていますしね。

前述の通りRyan Boruckiが既にマイナーへ合流しているので、彼が戻って7回に収まってくれればそこまで悪くない形にはなりそう。TDLまではまだ時間がありますし、Bednarの復帰までなんとか既存のブルペン陣で耐えて欲しいです。


【参考文献・関連動画】


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