【PIT】Roberto Perezを獲得
前回のnoteでお伝えした通り現地時間の11月29日、生え抜きの正捕手Jacob StallingsがMIAへトレード移籍しました。
この時点でMicheal PerezはDFAの上でoutright、Tyler Davisはリリースされており、ロスターから捕手が消える事態に。
ロックアウトは目前に迫っており、このまま捕手不在で年を越してしまうのかと思いましたが…GMのBen Cheringtonがやってくれました。
その翌日(11月30日)にRoberto Perezとの契約合意が報じられると、12月1日に1yr/$5.0Mで正式発表されています。
彼の直前にCHCと2yrs/$13.0Mで契約したYan Gomesかどちらかが欲しいと思いつつ、実際は難しいと思っていたので驚きました。
これでStallingsを放出した代わりに「Roberto Perez+Zack Thompson+Kyle Nicolas+Connor Scott」が手元に残った形で、非常にスマートな動きです。
※同じプエルトリコ出身の捕手でMicheal Perezがいて紛らわしいので、これ以降はRoberto Perezを愛称の「Bebo」と表記します。
Beboは17年からCLEと長期契約を結んでいましたが、来季のクラブオプション($7.0M)は行使されずFAとなっていました。
彼の持ち味はなんといっても守備。Stallingsは今季GGとフィールディングバイブル賞に輝きましたが、彼は19-20年に2年連続ダブル受賞しています。
フレーミングやブロッキング、スローイング等どれを取っても優秀で、17年に僅か580.0回ながらDRS +15・19年は993.2回でDRS +30を記録。
一方の打撃はキャリア通算でAVG .206/OPS .657とやや苦手にしています。19年はAVG .239/HR 7/OPS .774と素晴らしかったんですが。
今季は故障の影響で44試合の出場に留まり、守っては364.0回でDRS -1、打ってもAVG .149/HR 7/OPS .564と低調に終わりました。
とはいえ、守備に関しては故障さえ癒えれば何の心配も無いでしょう、打撃は頑張って.220/12/.680くらい打ってくれれば嬉しいです。
Stallingsを放出した今、PITの捕手は「どうやって20年ドラフト全体1位指名Henry Davisに繋ぐか」という状況です。
今季2番手捕手を務め現在はマイナー契約のM.Perezは2番手捕手としては及第点も、正捕手を任せるような存在ではありません。
また、今季3A級で起用された捕手はJoe HudsonやTaylor Davis・Christian Bethancourtなどマイナー契約の中堅組で既に退団済み。
更にプロスペクトで最もMLBに近そうなのはTyler Andersonの対価として獲得したCarter Binsですが、それでも7月に2A級へ昇格したばかり。
(来季開幕に関しては)下からの供給が期待出来ませんでしたから、正捕手を任せられるBeboの加入は非常に大きいです。
トッププロスペクトのHenry DavisはサインしたあとRk級に合流すると僅か2試合で卒業。飛び級で昇格したA+級では故障で6試合の出場に留まっています。
MLBデビューは順当なら24年と言われているので、(Beboの契約に)23年のクラブオプションが付いていれば最高でしたけどね。
単年なので十中八九、TDLで転売する流れになるでしょうが…ひとまず半年間はMLB屈指の守備型捕手を見られる幸せを噛みしめようと思います。
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