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【PIT】22年のRule 5 Draftを考える

今回はRule 5 Draftについて書いていきます。今年からNPBでも“現役ドラフト”という似て非なるものが始まる事で少し知名度が上がりましたよね。

昨年はロックアウトの関係でメジャーリーグフェイズは中止となり、マイナーリーグフェイズだけがひっそりと行われました。

そのおかげでPittsburgh Pirates(PIT)は指名の有力候補だったYerry De Los SantosCal Mitchellらの流失を免れる事が出来ました。

今オフは昨オフに比べればプロテクトはしやすいでしょうが、それでもロスターが40人と決まっている以上、全ての選手を守れる訳ではありません。

MLB公式のPIT傘下プロスペクトランキングでは30位までしか無いので、先日投稿したこのnoteのランキングで紹介すると主な候補はこのあたりだ。

【 4 】Endy Rodriguez (C)
【 9 】Mike Burrows (RHP)
【11】Cody Bolton (RHP)
【13】Malcom Nunez (1B)
【16】Jared Triolo (3B)
【20】Matt Gorski (OF)
【24】Blake Sabol (C)
【26】Dariel Lopez (3B)
【28】Mason Martin (1B)
【30】Andres Alvarez (3B)
【31】Matt Fraizer (OF)
【33】Maikol Escotto (SS)
【34】Tahnaj Thomas (RHP)
【36】Aaron Shackelford (1B)
【42】Omar Cruz (LHP)
【43】Travis MacGregor (RHP)
【45】Connor Scott (OF)
【46】Rodolfo Nolasco (OF)
【48】Carter Bins (C)
【50】Eddy Yean (RHP)
【52】Abrahan Guttierrez (C)
【55】Austin Roberts (RHP)

※()は今季最多出場のポジション


ランキング圏外でもColin SelbyJ.C. Flowersといった2A級以上のリリーバーは指名される可能性があるかもしれませんね。

各選手の寸評は上記リンクから見て貰うとして…上のリストではイマイチ分かりにくいので階層別に並び替えてみましょう。

▶ Indianapolis Indians (3A)
【 4 】Endy Rodriguez (C)
【 9 】Mike Burrows (RHP)
【11】Cody Bolton (RHP)
【13】Malcom Nunez (1B)
【20】Matt Gorski (OF)
【24】Blake Sabol (C)
【28】Mason Martin (1B)
【36】Aaron Shackelford (1B)
【43】Travis MacGregor (RHP)
【48】Carter Bins (C)

Altoona Curve (2A)
【16】Jared Triolo (3B)
【30】Andres Alvarez (3B)
【31】Matt Fraizer (OF)
【34】Tahnaj Thomas (RHP)
【42】Omar Cruz (LHP)
【45】Connor Scott (OF)
【55】Austin Roberts (RHP)

Greensboro Grasshoppers (A+)
【26】Dariel Lopez (3B)
【33】Maikol Escotto (SS)
【50】Eddy Yean (RHP)
【52】Abrahan Guttierrez (C)

Bradenton Marauders (A-)
【46】Rodolfo Nolasco (OF)

間違いなくプロテクトされるのは今季大きく評価を上げたEndy RodriguezMike Burrowsの2人。Rodriguezは各媒体で、BurrowsもBaseball America社のランキングでTop100入りしています。

逆にA+級以下は考えなくても良いでしょう。個人的に推しているDariel Lopezも、まだポジションも定まっていないA+級の20歳を1年間ロスターに入れて戦えるとは思えません。

残る2A級と3A級も大半は「今季成績が良くない」もしくは「指名されても割り切れる」選手ですね。当落線上にいるのは6人です。


【13】Malcom Nunez (1B)

筆頭候補は今年のTDLでJose Quintanaの対価として獲得し、主に2A級にプレーして23HRを放った彼。ポジションは1Bながら21歳という若さが魅力。


【11】Cody Bolton (RHP)

20年マイナー中止→21年故障で3年振りの公式戦登板となった24歳、初の3A級でERA 3.09とまずまずの結果を残しています。平均2500回転近いファストボールが武器の右腕。


【20】Matt Gorski (OF)

24歳の今季はA+級で昨季と同様に開幕するも、2A級を経てラスト1試合だけですが3A級まで到達と急成長。81試合でAVG .280/HR 24/OPS .956を記録しました。


【24】Blake Sabol (C)

Henry DavisEndy Rodriguezの影に隠れているものの、2A/3A級でAVG .284/HR 19/OPS .859を記録した24歳の捕手。LF/RFも守れる。


【16】Jared Triolo (3B)

昨季マイナーGGを受賞した堅守の3B。今季は初の2A級でOPS .795と及第点の数字で、2年連続24盗塁超と走力も○。以前から時折就いていたSSに加えて今季はCFにも挑戦しました。


【34】Tahnaj Thomas (RHP)

数年前は100mphボーラーとして鳴らしスターターとして期待されるも、23歳の今季からブルペンに配置転換。球速は落ちたが課題だった制球難は改善の兆しが見られた。


現在のアクティブロスターには、このオフにFAとなるRoberto PerezBen Gamelを除いても(60日間ILの兼ね合いで)44人が登録されています。

4人減らした上で更にRule 5 Draftの枠空けが必要となるので、RodriguezとBurrowsも含め8人全員をプロテクトするのはまず無理です。

まぁ、(上でも書きましたが)大抵の選手は1シーズン持たずに“返却”されるので、あまり気にしても仕方ないんですけどね。

DFAやノンテンダーだけでなく、ロスター内の選手やRule 5 Draft対象のプロスペクトをうまくトレードしてうまく整理して欲しいです。

特にJared Trioloは年齢が1つしか違わない上にプレースタイルも近いKe'Bryan Hayesが長期契約を結びました。

来季は3A級での開幕が予想され、成績次第ではMLB昇格も視野に入ってくるでしょう。チームとしても本人としてもトレードの弾にした方がメリットはありそう。

…とはいえ、この手のトレードは毎年期待するんですが実際にはなかなか決まりません。今オフこそ唸る様な立ち回りを見せて欲しいものです。

とてつもない閃きでも無い限り、次回の更新は「22-23年オフのTo-Doリスト」を予定しています。それでは、また。

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