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【PIT】航海日誌'22【5/6-5/18】

今回もPittsburgh Pirates(PIT)のシーズンを振り返っていきます。日程的の兼ね合いで4カード分まとめてです。

元々は14連戦の予定でしたが、初戦が天候不良で中止になりましたので13連戦となっています。 ※7日のダブルヘッダーは6日の代替えではなく予定通り


◆◆ 試合結果 ◆◆

vs. CIN
[5/06] 雨天中止  
[5/07] ● 2 - 9 ①
[5/07] ○ 8 - 5 ②
[5/08] ● 3 -7   
vs. LAD
[5/09] ○ 5 - 1
[5/10] ● 1 - 11
[5/11] ○ 5 - 3
vs. CIN
[5/12] ● 0 - 4
[5/13] ● 2 - 8
[5/14] ○ 3 - 1
[5/15] ○ 1 - 0
vs. CHC
[5/16] ● 0 - 9
[5/17] ● 0 - 7
[5/18] ○ 3 - 2

勝敗だけ見れば6勝7敗とそれほど悪くありません。2連敗まででズルズル3連敗しなかったのも評価したいです。

しかし、巨大戦力のLADに勝ち越しながらチーム解体中のCINとCHC相手に負け越すという、よく分からない連戦でした。

中でもよく分からなかったのは15日のCIN戦。Hunter Greeneを全く打てず無安打に抑えられながら、3四球と併殺崩れで1点をもぎ取り勝利しています。

どうしても面白おかしく取り上げられますが、相手の快投にもペースを乱さず7.0回を無失点に抑えたベテランJose Quintanaが素晴らしかったですね。

一方、翌16日に先日取り上げたDillon Petersが先発するも1回持たず5失点の大炎上。1試合で信頼度は揺るがないので次回スパッと抑えて貰いたいところ。


◆◆ ロスター関連 ◆◆

7日のダブルヘッダー初戦で正捕手のRoberto Perezが左のハムストリングを痛め、翌日にIL入りしました。 ※その後手術で今季全休が決定

この試合は(故障前に)2番手捕手のAndrew Knappがベンチから球審を野次り退場となっていた為、UTのJosh VanMeterが14歳以来の捕手を務めています。

ダブルヘッダーの2戦目には3A級から大急ぎでMichael Perezが駆けつけて事なきを得ました。※スタメン出場したのはKnapp

また、チームのテコ入れとして13日にSFから右腕のTyler Beedeを、R.Perezの長期離脱を受けて16日にTORから捕手のTyler Heinemanを獲得しています。

逆に7日にDFAしたSam Howardが13日にDETから、12日にDFAしたBeau Sulserが14日にBALからクレームされています。

もちろん移籍は残念ですが「他チームから欲しいと思われる選手を保有していた」という事なのでね。あっさりスルーされるより良いのかなと。


◆◆ AlldredがMLBデビュー◆◆

18年ドラフトで24巡目指名されたCam Alldredが11日に初昇格を果たし、翌12日の試合で2番手としてマウンドに上がりました。

1.0回を無失点に抑えまずまずのデビューを飾っています。University of Cincinnati 出身という事でCIN戦でのデビューは少し縁を感じますね。

彼は極端なインステップが特徴的なリリーフ左腕で、今季は3A級でIP 18.1/K 15/BB 4/HR 0と堅実な活躍をしていました。

翌13日にマイナーオプションを行使されましたが、チーム事情によるものなのでまたチャンスは巡ってくるでしょう。


◆◆ 元トッププロスペクト獲得 ◆◆

14年ドラフトで全体14位指名され、17年には各媒体のランキングでTop 100入りした元トッププロスペクトのTyler Beedeを獲得しました。

MLBデビュー2年目の19年シーズンにERA 5.08ながらG 24/IP 117.0を消化しましたが、20年は3月にTJ手術を受けて全休しています。

マイナーオプションが切れた今季はキャリア初のブルペンで起用されるも、(SFで)IP 9.2/ERA 4.66/FIP 5.47と結果を残せていませんでした。

しかし、先日の加入後初登板を見ましたがファストボールは98mph出ていましたし、チェンジアップとカーブも悪くなさそう。化ける可能性は充分あると見ています。

ここまでブルペンはDavid Bednarこそ素晴らしいもののChris Strattonがピリッとせず、他も流動的で勝ちパターンが確立出来ていません。ブルペンの救世主になって貰いたいですね。


◆◆ 捕手の入れ替え ◆◆

前述の通りR.Perezが今季絶望となり、しばらくはKnappとM.Perezの2人体制で回していましたがどちらもせいぜい2番手格。

マイナーに準備が出来ている捕手プロスペクトも居ないので厳しい状況でしたが、KnappをDFAしてTyler Heinemanを獲得しました。

彼は12年ドラフトでHOUから8巡目指名され、MILARIを経て19年にMIAでMLBデビュー。その後もSFSTLPHITORと渡り歩くジャーニーマン。

ここまではMLBで通算31試合に出場、打撃ではAVG .208/HR 1/OPS .575、守備では捕手として200.1回を守りDRS +1という記録が残っています。

マイナーも含め通算CS% 37.6と走者を刺せていますし、Baseball Prospectusによるとフレーミングやブロッキングもマイナー時代から悪くなさそう。

守備で多少のプラスを出しつつ、なんとか打つ方でOPS .600超えてくれればチャンスは多く与えられるでしょう。良いアピールをしてくれる事を期待します。


さて、最後に次回予告をしておきましょう。まずは20日から本拠地PNC Parkに戻り、STLCOLとのホーム6連戦がスタートします。

それが終わると移動日を挟み、今度は西海岸でビジター6連戦を戦います。相手は(現時点で)どちらも勝率.600を超えるSDLADです。

次回の範囲はこの4カード/12試合です。現在16勝21敗と5つの負け越しがありますが、1つでも減らして貰いたいですね。

それではまた6月にお会いしましょう。


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