ジーナ式育児について
友達がジーナ式育児をして、ひとり寝ができるようになったという話をしていた。育児では寝かしつけに苦労している人が多いと聞いていたので、この育児法に興味を持った。図書館で借りて見て気に入ったので改訂版を購入した。
どんな本か
この本は新生児を初めて迎える妊婦やママ向けに書かれている育児本だ。たんに「ねんね」のトレーニングではなくて、育児をするための考え方、環境をどう整えるか、具体的にどうするかについて順を追って解説している。
ママがストレスを抱えていては赤ちゃんにとっても不幸だから、赤ちゃんとお母さんの快眠が重要なテーマになってはいるが、この本のメインメッセージは母乳育児をぜひ頑張ってほしいというところだと思う。もちろん、混合やミルク育児を否定しているわけではなく、この方法論は適応可能だとどこかのページで著者も述べていたと思う。
どこから読むか
実は、この本は語り口が独特なところもあって読みにくい。特に第5章の途中から第6章にかけて、本書の半分くらいのページを割いて同じようなことが繰り返し書いてある。これは、赤ちゃんの成長度合いにおうじたスケジュールを時間別に記載しているからこその構成なので、最初から全部読む必要はない。
赤ちゃんがやってくるまでに、第1章から第4章までしっかり通読した上で、気になるところに線を引いておき、第5章はポイントだけさらっと読むくらいにしておくのがよいと思う。
赤ちゃんが家にやってきたら、第6章の自分の赤ちゃんが該当する週について読んでその通り実践してみるのがよい。ジーナ式の本は座右の書として使う方法をお勧めする。
ジーナ式でやってみたこと・やらなかったこと
環境づくり
赤ちゃんが穏やかに過ごせるような環境づくりは本に書いてあるとおりに整えて見た。とはいえ、日本のマンションなのでできることには限りがあるので、できないことは諦めた。
1日のスケジュールを守ること
ジーナ式は15分単位でスケジュールが週ごとに決まっている。起床から就寝、夜間授乳まで基本的には書かれている通りにやった。その通りに赤ちゃんが行動してくれる(寝てくれる)のはその時々による。なので、スケジュールは厳密にうまくいかなくても気にしないようにして、柔軟に対応した。例えば、7時起床、昼寝時間やお風呂、就寝時間などはなるべく守ったが、昼寝の時間は月齢によって決まっている(P.197 図5-3)ので、その時間を満たすように努力した。
母乳やミルクの量
母乳をあげる時間は何分と書かれているが、これは妻には当てはまらなかったので、スケジュールに合うようにコントロールしながら与えた。ミルクの量は保健師などにも相談しつつ基本的にお腹が空いて泣かないように欲しがる量は与えた。混合だったこともあり、妻と相談して搾乳はやらないことにした。
他に試したこと
ホワイトノイズ
ホワイトノイズは赤ちゃんが安心して寝る環境づくりのひとつとして導入した。詳しくはこちらの本に書いてある。
Alexaのホワイトノイズを流してくれるスキルがあったので、活用している。音量60%ほどで50dBほどになる。この本にも、寝かしつけのトレーニングについて書かれているが、新生児については対象外としていたが、ジーナ式と同じように定期的なスケジュールや環境づくりについて書かれている。
おくるみ
おくるみに包んで寝かせるという方法はジーナ式にも書いてあるのだが、おくるみに包むのが下手で、赤ちゃんの力が強くて、どうしても解けてしまう。スリーパーで寝かせると、自分の動きで起きてしまう。そこで、評判の良かったスワドルアップを使って見たところ、寝つきが途端に良くなった。
まとめ
いわゆる乳児のねんねに関する本だと思って読んでみると、あれっと思う人が多いと思う。たしかに、日本語のタイトルは「快眠講座」となっている。しかし、この本は母乳育児に関する本だ。英語のタイトルは、「あたらしい満足した小さな赤ちゃんに関する本」なので、日本語名称はちょっとミスリードな気もする。ともあれ、新生児を初めて迎える自分にとっては、指針を与えてくれる良い本だったと思う。
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