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あめあかり

休日、朝の雨音。
穀物の生長をうながす、静かな雨。
だれもいない店内にひっそりとある静寂。
雨がもたらす街の静けさ。

なくても日々は流れ過ぎてゆく、何も生み出すことはないけれど、日常を繰り返していくためになくてはならない静かな時間。

雨の日にこそともしたい灯。
路地裏の雨灯。

“よろこびも悲しみも、あめつちとともにあるひとは、人間であることに過信しない。じぶんより強いいのちへの畏れ、自分より弱いいのちへのいつくしみを、こころのとおり伝えることができる。”
------音楽家・青木隼人さんの音楽作品『日田』に向けた、小説家・石田千さんの言葉。


草木海川空といった目に見える世界としてある“自然”と、自分の内にある感情や本能といった目に見えない“自然”。頼りなく、揺らいでいく二つの自然。そのどちらにもふれながら、地道に“季節”をたぐりよせ手元からはじめる仕事と生活。

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