現場から見たイマ〜すごい畳編〜
お疲れ様です!
建設業にかかわる方々の現場を伝える企画
「現場から見たイマ」シリーズ第3弾
第2段はこちらでした。
第3弾の今回ご紹介するのはこの方
文字通り「すごい畳」をつくっているヤマダさんです。ヤマダさんがどんな畳をつくってるかいくつかご紹介しますね
ヤバくないですか?(語彙力)
この畳はアート畳と呼ばれるもので、古くから畳に触れてきた日本でも数名いるかどうかとか…もちろん僕はヤマダさんしか知りません。今回はこのアート畳をつくれる技術の持ち主、ケンジヤマダさんにお話しを伺いました。今回の発端を簡単に説明すると、ヤマダさんから直接連絡をいただきまして、どんな人かと詳しく見てみたらアート畳のすごさに驚かされました。僕も同じ建設業としてこんなすごい人がいるなら応援させてもらいたいなと記事を書かせていただきました。すごいことはすごい!良いものは良い!って言いたいのです。
それでは以下、対談形式で進行します。
普通の大工さん→「普通」
ケンジヤマダさん→「ヤマダさん」
記事にする際、文字起こしではなく伝わりやすいように一部編集などしていますが真意が伝わるように努めましたのでご理解ください。それでは聞かせていただいたお話しへ
普通. ヤマダさんはいつから畳職人になられたのですか?なんで畳職人をやろうと思ったのですか?
ヤマダさん. もともと家業が1869年から約150年続く畳屋でしたが、自分は畳屋になることはなく、2017年まで会社員として工務店で働いていました。
2017年にたまたま友人から車のハイエースの中に畳を敷きたいとの相談があり、実家が畳屋だったので遊び感覚で車の中に敷ける畳を作りました。
変形した畳を作ったことで、畳にいろいろな可能性を感じ、少しずつ変形した畳を研究し始め2018年から本格的にデザインにこだわった畳の製作を始めました。
普通. ありがとうございます。これが全ての始まりなんですねー。めちゃくちゃ寝心地よさそう笑
畳の新しい可能性を見出したとのことですが、それ以前の畳屋さんの一般的な現状をわかる範囲で教えていただけますか?
ヤマダさん. 畳は1300年前に日本独自で開発されましたが、現在まで畳のデザインは長方形か正方形の2種類しかありませんでした。
近年、住宅インテリアが多様化していく中で、畳のデザインと現代のインテリアデザインがマッチしていないこともあり、畳の需要は激減してきております。
畳の生産量は20年間で3分の1に減少しており、畳業界としても畳離れがくい止められない状況になっております。
普通. ありがとうございます。
ヤマダさんの新しい畳にはデザインという点でもかなり可能性は広がると思うんですが、今のところってどれくらいの仕事量や反響がありますか?
ヤマダさん. 2019年から定期的にアート畳の依頼を頂けるようになってきました。
依頼先は、個人住宅、旅館、料亭からで、今までの実績は約10件ほど有ります。
海外からの依頼はまだ有りませんが、SNSからの問合せは少しずつ増えてきました。
普通. まだまだこれから知られていって依頼が増えていく段階ですね。今後ってアート畳などを通してどう発信したい、もしくはどんな仕事をしていきたいなど夢や目標はありますか?
ヤマダさん. 2020年は、アート畳のライブパフォーマンスも計画しております。他にも国内でアート畳の実績を増やして個展を開催したいと思っております。
2021年からは海外のホテルや個人宅からの受注ができるように営業をして行く予定です。
アート畳は光の反射を利用してイグサの目の向きで色が違うように見せています。このような特性とデザインを融合して、2021年には海外での個展も開催したいと考えております。
普通. すごい!今年は国内、来年は海外、アートとしても展開していこうとしているのですね。建設業系の技術者×芸術家ってカッコいい…。
実際のところ、これからヤマダさんにアート畳を注文したいと思った場合はどうやって注文をして、どんな流れで工事が進んでいき、引き渡しまで完了するんですか?
ヤマダさん. アート畳ををご依頼頂く場合は、要望をヒアリングさせて頂き、空間に合うデザインを提案させて頂きます。また建築デザイナーとコラボさせて頂く場合は、ベースデザインをもとに施工図を仕上げていきます。
嵌め込み畳の場合は現場採寸、置き畳の場合は図面上での寸法調整をして、納品させて頂きます。
普通. なるほど。デザインを提示することもできれば、デザイナーの要望に応えることもできるんですね。もちろん通常の畳もやれると。注文はホームページとかから連絡する形でいいんですか?
ヤマダさん. そうですね。こちらがホームページになります。
普通. ありがとうございます。ちなみにアート畳の価格の目安なんかはありますか?デザインによって枚数や難易度も変わるでしょうし経費も様々でしょうからあくまで目安として…
ヤマダさん. もちろんデザインにもよりますので一概に言えませんが、四畳半サイズ・30万円(税別)で販売しております。
普通. (なんかもっと高くても良さそう…)
ありがとうございます。最後になりますが、これを見ている方に向けて何か一言あればお願いします(雑なフリ)
ヤマダさん. 今年は全て正六角形で同じ色の畳を利用して光の反射だけで色を変えるデザインにチャレンジします。
3つの色でレイアウトしているので、六角形の角度を変えていくと、このようにデザインが無限に作り出せるという画期的なチャレンジです!
ぜひ応援をよろしく願い致します。
あとがき
最後の畳のアイディアが実現したらドット絵みたいな形で本当無限に生み出せますよね。僕も全ツイ犬でヨシ!って畳欲しいです(切実)
画期的なアイディアと技術が融合されるとこんなに新しい可能性が広がるんだと思いました。このようにまだまだ建築には可能性が眠っているのかもしれません。ケンジヤマダさんの今後にも注目していきましょう。いつか世界に羽ばたいていったときに、昔から応援していたんだぞって古参アピールしちゃいましょう笑
以上、「現場から見たイマ」でした。今日もご安全に!
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