『まんぷく』鈴が理解されなくなった今

絶好調の朝ドラ『まんぷく』ですが、ヒロイン福子の母・鈴に対する批判がものすごくてびっくりしています。

こんな親がいるなんて信じられない、みたいな。

もうすぐ50の私から見ると、鈴は典型的な昔の女性で、意外性はありません。娘や周りも困ったもんだと思いながら、うまくいなしています。典型的な昔の母娘です。私が子供の頃だったら、ただのテンプレ進行で、福子と鈴の出口のないケンカには声出して笑っています。

が、こんな親がいるなんて信じられないという批判がわんさか。

すごい。

鈴みたいな親はめっきり減ったんですね。

最近中学の反抗期がない子供があると言いますが(ある程度はあるみたいですが穏やかな)、個人的に具体的に知ってるし、その後普通に大人になってるし、反抗期って絶対必要なかったんだーというのもなかなかの驚きです。

自分の親についても、歳取ったら鈴みたいになるんだろうか、いや、そんな気全然しないんだけどと思っていたら、全然ならないし、うちの親はすごいなと思っていたんですが、実は全国的にいなくなってたわけです。

いやあすごい。こんな未来の普通が待っていたとは。

人々が相互に理解する力がついているんだと思います。たとえば親子であれば、昔の子供はこういうものという典型的な捉え方そのものももっと実態に近づいているし、その先の子供ごとに違うところも大人が理解できるようになってきたのでしょう。

うちは、今中二と小五。二人にいわゆる反抗期が来ても、まだ普通と言ってもらえるかもしれませんが、子供が親になるころには、反抗期が起きたら親としてちょっと下手なんじゃないと言われるようになっているのでしょうか。今のドラマで中学の反抗期が描かれたして、その親はまあ今の普通の親だと思われるでしょうが、子供が親になったころに見ると、「なにこの親信じられない」と思われるのでしょうか。

社会は着実に進化しているのだなあと実感させられる鈴の姿でした。


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