青函トンネル竜飛斜坑線のケーブルカーに乗ってきた
「青函トンネル竜飛斜坑線」って聞いたことがありますか?
津軽半島の先端、竜飛岬の青函トンネル記念館にあるケーブルカーで、お金さえ払えば誰でも乗れます。
観光客向けに「作業坑」を公開していまして、そこに行くための交通手段となっています。
竜飛斜坑線は、鉄道軌道法に基づいて営業運転している、れっきとした鉄道路線です。そのため、鉄道全線完乗を目指している私はどうしても乗らなければならなかったのです。
青函トンネル記念館の体験坑道に参加
青函トンネルの本坑は、北海道新幹線と貨物列車が走っている鉄道トンネルです。
本坑を作る前には、作業坑と言って、本坑に並行して掘られているトンネルがもう1本あります。本坑ができたあとも、保守作業や非常時の通路として活用されています。
その一部を、展示施設として公開されていて、体験坑道というガイドツアーに参加すれば気軽に見学できます。
竜飛斜坑線のケーブルカーは、観光客向けにわざわざ作ったものじゃなくて、青函トンネルを掘るときに作業員が乗ったり資材を運んだりするために使われていた本物です。
竜飛崎灯台です。
空気が澄んでいれば北海道が見えるのですが、この日は見えませんでした。
こんなに晴れていても見えないくらい、遠いのですね。
ちなみに青函トンネルは全長53.85kmもあります。
津軽線の終点、三厩(みんまや)駅から竜飛崎灯台行きの路線バスがあります。終点のひとつ手前の「青函トンネル記念館」バス停で降りてすぐです。
これがお目当てのケーブルカーで、鉄道軌道法に則って運行されている営業路線です。
例えば、大きな旅館にあるような館内のケーブルカーは、私有地の中を運行しているため鉄道事業法の対象外となります。
私設のケーブルカーも非常に興味深いですが、鉄道全線完乗とは別のお楽しみにしたいと思います。
地底深く下りたところは、こんなトンネルです。ライトアップされててきれいですね。
通路は広くて、保守作業員は自転車で移動するそうです。
掘削工事で使われていた車両や工具がたくさん展示されています。ガイドの方が説明してくれるので、とても分かりやすかったです。
胸熱だった青函トンネル貫通
貫通した時の写真。
私が小学生の頃に、小学生新聞かなにかのポスターで「青函トンネル工事中」の記事を読みました。
「いつできるんだろう?」とワクワクしながら待って、開業したのは1988年。もう高校生になっていました。
工事に無関係の私も、感慨深い思いがしたものです。
これは展示パネルを写したものです。
竜飛海底駅と吉岡海底駅をご存じですか?
北海道開業前に存在した海底駅で、予約した人だけ、列車に乗ってきて作業坑の見学ができるようになっていました。
これも行ってみたいと思いながら、結局行けずじまいでした。
体験坑道駅に停車しているケーブルカー。
これで念願だった、竜飛斜坑線の完乗を達成しました!
ガイドツアーになっていて、とても見ごたえありました。おすすめです。
青函トンネル記念館を見学した後、竜飛崎灯台まで歩いていきました。15分くらいでした。
青森駅から竜飛崎へのアクセス
青森駅、朝6時15分発。津軽線の始発列車に乗って、蟹田で乗り換えて終点の三厩(みんまや)駅へ。
津軽線の車両は新型に更新されていて、私が知っている津軽線ではなくなっていました。
三厩の駅前から、竜飛崎灯台行きの外ヶ浜町営バスが出ています。
車両はマイクロバスで、補助席を合わせて25席くらい。
三厩駅を出た時点で、座席がすべて埋まるほどでした。
途中から乗ってくる地元の方は座れなくて、難儀していました。
ハイシーズンは、もしかすると積み残しがあるかもしれません。三厩駅で降りたらすぐバス乗り場へ行って、席を確保した方が良いと思います。
一番安心なのは、青森市内でレンタカーを借りることです。時間を気にせず行けるのはメリットですが、竜飛までけっこう遠いのは覚悟しておいてください。
でもまあ、鉄道好きとしては津軽線に乗っておきたいですよね。
ということで、よかったら津軽線と路線バスを乗り継いで、青函トンネル記念館と竜飛崎へお出かけください。
関連リンク
青函トンネル記念館
http://seikan-tunnel-museum.jp/
外ヶ浜町循環バス(三厩地区)
http://www.town.sotogahama.lg.jp/kur.../koutsuu/minmaya.html
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