今日は読書

本日『教育の力』苫野一徳 講談社現代新書 読了。公教育とは何か、公教育を考える上での足場となる原理について。一人ひとりが〈自由〉であることと、社会においてそれぞれが自由であるための〈自由の相互承認〉ができる〈教養=力能〉を育むこと。そのための、学びの個別化・協同化・プロジェクト化。〈一般福祉〉の原理から「社会政策」としての公教育の「正当性」を議論することの重要性。そして求められる教師の資質。「よい」社会をつくるには。
超ディベートというものを提案していて、互いに納得できる建設的な第3のアイディアを考え合っていくという点は、アドラーにも通じるように感じた。
学びの個別化・協同化・プロジェクト化が実現したら、面白いだろうな。一人ひとりの興味・関心が尊重されるし、そもそも違うことが前提となるし、優劣等の比較(値踏みとしての評価)からも解放されるだろうから、自分らしくいられる場になるだろうな。いじめを生む土壌にも一石を投じられるのでは。教師自身も一人の人間としての存在が尊重されると思う。
二者択一のマジックに陥らないよう、超ディベートを用いていきたい。

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