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いしかわ自然学校 noteマガジン

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いしかわ自然学校のインストラクター・受講生・OBによるインタープリテーションライフのウェブマガジンです。
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#みんなでつくる冬アルバム

幻のカニ「黄金ガニ」とは

黄金ガニは、越前ズワイガニと紅ズワイガニが合わさったカニで、ほとんど水揚げされません。 先日の仕入れでマルヤ水産さんに1匹入荷してていつものベニズワイかなと、その時はスルーしてだのですがあとで気づいてかっとけばよかったなと後悔。 茹で上がると口まわりが「黄金」色になることから「黄金ガニ」と呼ばれており、身の甘さは紅ズワイガニ、大きさと味噌の旨さは越前ズワイガニの良さを引き継いでいるそうです。 次にいつ入荷するかわかりませんが、カニの季節ないにまたお目にかかれれば御の字で

庭木の剪定と焚き火で里山の健康を守る

最近のマイブームとして庭木の剪定枝でする焚き火にハマっています。松の木を庭に植える家はだいぶ減ってしまいましたが、加賀市の里山には多くの松の木が植わっています。外来種のマツクイムシの影響で多くの松が枯れてしまいましたが、これは必ずしも害虫のせいだけではなく、適したタイミングで間伐や剪定をおこなわないことで周囲の環境にも病気や害虫が広がったことも原因です。 現代では剪定した枝で焚き火をするような文化が廃れてきていますが、昨今のキャンプ流行でもこのような循環要素ができると素敵で

ズワイガニの卵がかえった

この時期になるとカニ漁解禁の終盤に差し掛かり、水産の生簀に泳ぐズワイガニの卵がかえっていることがあります。 集合体恐怖症の人は辛いかもしれませんが、小さいゴマ粒くらいの幼生が水槽に泳いでいるのを見るとなかなか楽しいです。 カニの幼生はカニの形をしていない カニの赤ちゃんは最初からカニの形をしているわけではありません。プレゾエア、ゾエア、メガロッパなど名称と形態をかえて成長していきます。孵化の季節は1~2月の真冬です。 体長はわずか3mmしかありません。 刺や突起が何もない