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街裏ぴんくが面白くない理由

2024年3月9日、R-1グランプリ2024で街裏ぴんくが優勝した。
TwitterやYahooニュースのコメントを見ていると、面白くなかったという意見が多く、自分もそう思った。
好みじゃないのかなと思ったけど、面白くないと感じる人が多かったので、単純に面白くないんだろうな。
なぜ面白くないのだろうか?2つの理由から考察していきたい。

理由①ネタがつまらない
街裏ぴんくの芸風は、「大嘘漫談」というらしい。
嘘丸出しの話をあたかも本当のことのように話しているのだが、とてもつまらない。話が刺さらない。
なぜか?お笑いというのは「あるある」を少しは入れないと笑えない。日常生活やドラマにありそうなシチュエーションから入るので、ネタに引き込まれる。
賞レースは特にそうだろう。劇場よりも一般ウケが求められるからだ。今回のR-1、街裏ぴんく以外は全員「あるある」が入っていた。(かりんとうの車ももれなく)

だが、街裏ぴんくのネタには「あるある」が無い。当たり前だ。大嘘だから。誰も共感しない。
「はい?あなたは何を言ってるんですか?」と言われたらお終い。

それに加えてネタ選びが古い。石川啄木とか、モーニング娘。とかどの層を対象にしてるんですか。
芸風もネタの選び方も全てが刺さらない、つまらない。

②しゃべりが下手くそ
しゃがれた大声でまくしたてるだけ、最悪の喋り方。間や緩急がないから、つまらない話しを聞かされてるこっちは、ずっとしんどい。ビジュアルも含めてしんどい。漫談を騙っていたがあれは漫談では無いという意見もちらほら見た。漫談は話術のプロというイメージ。
だが、芸歴20年位の街裏ぴんくが話し下手な訳はないなと思う。なぜなら、話し下手ならとっくに引退しているはずだからだ。
訳あって、この下手くそな、まくしたてるだけのしゃべり方をしているのだろう。
なぜか?
間や緩急を使うと、聞き手に「は?」と思われ、ネタから離脱されてしまうからだ。
街裏ぴんくの芸は聞き手に少しでも考える時間を与えると離れていく。嘘はつまらないし、何も刺さらないから。
だから、離脱されない為には、まくしたてるしか彼に手段はないのだ。
そして、声はしゃがれ、滑舌は悪くなり、余計何を言っているかわからなくなっていく。

では、なぜ優勝したのだろうか?
ザコシショウが贔屓にしていたから、というのは容易に想像ができるが、何かの「力」が働いたのだろうか?
まあ、ヤラセがあったかどうかは別にして、来年のR-1では街裏ぴんくを見なくて済むことと、ルシファー吉岡が見れることを楽しみに、期待をしていたい。


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