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ヴィーガン一家の子育て:2歳児への説明

ヴィーガン歴10年以上の旦那と歴6年の私。
我が家は0歳と2歳の乳幼児がいるが、迷わず子育てにおいてもヴィーガンを実施している。本人たちはまだ「ヴィーガン」という言葉は知らない。

作戦会議は30秒

ヴィーガンとして子育てをすることに二人とも迷いはなかった。現在2歳の長女が生まれる際に旦那と話し合った時間は30秒。

私:ヴィーガンとして育てるのでいいんだよね?
旦那:他に考えてなかった。

断っておくが、我が家は決してヴィーガン至上主義ではない。何を隠そう、愛犬は野菜と果物が嫌いすぎてヴィーガン犬にするのをあっさり諦めた。親戚や友人に対しても無理強いはしない。

単にヴィーガンは健康と地球に最も良い選択肢だと二人とも感じているので、我が子にも最善の選択を、と思っているだけだ。

子育てへの影響①:保育園での食生活

「ヴィーガン子育て」と言っても離乳食が始まるまでは特に何も意識することが無い。強いていうなら、日本にヴィーガンの粉ミルクがなかったので、完全母乳一択になった、くらいだ。

長女が生後8ヶ月の時、保育園に入園した。園を探す基準は①冷凍母乳の受理と授乳に対応している、②園の雰囲気や考え方、③食事のヴィーガン対応の可否。

なぜこの順番かというと、考え方が合わないところではヴィーガン対応は検討してもらえないだとうと予想したからだ。

晴れて入園した保育園はBenesse系列の認可保育園。ヴィーガン給食提供のリクエストは真剣に検討してくれたが、対応が難しいと言われ、私がお弁当を持ち込むことで合意した。

保育園との連携についてはまたいつか書くとして、娘は週末でも「保育園行く!」と張り切るほど大好きな場所になっている。そしてヴィーガン弁当についての気付きは今のところ:

  • 娘は自分だけお弁当を食べている意識はある。家でも保育園でも「お弁当作り」の遊びをするほど「お弁当」のイメージは良さそう。

  • お弁当はママが作ったものだと認識している。

  • 唐揚げのように「お肉」に似せたモノでも、「ソイミート」と言ってくれている。

ちなみに、彼女は自分だけお弁当である理由を聞いてこない。
聞かれるまではこのままでいっか、と思っている親である。

子育てへの影響②:家族・友人とのお付き合い

幸い、ヴィーガン子育てに対する家族・友人の理解はあるので、嫌味を言われたり、こっそり動物性の食品を食べさせている、なんてことは無い。

ただ、悪気の無い会話から「どうしよう」と私が思う瞬間はある。例えば:

  • ばぁばが食べている焼き菓子を「一口いる?」と言われたり

  • 一緒に遊んでる他の子供たちと同じお菓子をどうぞと言われたり

  • 水族館に連れて行こうか!と親戚に提案されたり

正直この辺は、親として未だに対応を検討中である。。。

子育てへの影響③:動物や虫の扱い

余談だが、長女は生まれ持ってヴィーガンなのでは、と思う瞬間が多い。
ゴキブリを道端で見た時から虫が好きだし、動物も魚も大好き。

虫が得意ではない私にとってはある種の修行になっているが「動物の種類によって対応を変えない=種差別しない」というヴィーガンらしい行動を育むにはもってこいのお話だ。

例えば蚊。人間蚊取り線香である体温高め血液型O型の私にとっては天敵である。それでも我が家では殺さず、捕獲しては外に逃している。

ある日、娘とシャワーに入ってたら蚊も同室していたらしく、目の前に飛び込んできた。親心と自衛が先に走り、反射的にシャワーで流してしまった。それを見た娘は号泣した:

キート(英語で蚊のモスキートの略)!どこ行ったの!?

娘の目の前で蚊を「悪者」として殺してしまったことに慌てた私。
咄嗟についた嘘が「キートはお外が好きなの。だから泳いで外に行ったよ。バイバイ言ってね」

今でも「キート泳いで行ったね〜」と嬉しそうに思い返す娘に、私は返す言葉がない。

ぼやき

子育てをされた方には伝わると思うが、「ヴィーガン」という社会運動、考え方、概念をそのまま2歳児に伝えるには早いと感じている今日この頃。

ただ、大事にしてほしいと思う要素を育む努力はしている。具体的には、動植物への敬意だったり、食べているモノが周りと違って植物性であることの認識、など。

これらにはそれぞれちょっとした(中には笑える)エピソードがあるので、またの機会に紹介する。今日は記事も、ぼやきも長くなったので、この辺でお暇しよう。


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