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我が家のジェンダー・ニュートラル育児

我が家はヴィーガン子育てを実施中。この記事でも触れたが、想いとしては、ヴィーガンのままでいるか、他の食品も食べるかはいずれは自分で決めてもらって結構。性の多様性に関しても同じ考えだ。

SOGIESC(ソジーエスシー)とLGBTQ(エルジービーティーキュー)

ご存知の方もいると思うが、私は恥ずかしながら最近になってようやくジェンダーに関するトピックについて色々と学ぶ機会があったので、よく出てくる言葉の定義を少し説明する。
SOGIESCとは英語で:

  • Sexual Orientation:どの性別を好きになるか

  • Gender Identity:自分の性別を自分でどう位置付けるか

  • Sex Characteristics:戸籍上の性別が割り当てられる。主に身体的な特徴

  • Gender Expression:服装、仕草、言葉遣い、など

LGBTQは:

  • Lesbian:恋愛対象が女性の女性

  • Gay:自分と同性が恋愛対象の人

  • Bisexual:どちらの性も恋愛対象になる人

  • Transgender:自認する性が、出生時に割り当てられた性と異なる人

  • Queer:生まれ持った性を自認したり、表現したりし、異性のみを恋愛対象とする人以外の人(要はLGBTの総称)

子供たちの名前の由来と想い

私自身、女性として生まれ、男性が恋愛対象であったので、LGBTQのトピックに恥ずかしながら無頓着だった。しかし、2020年から(1)ゲイの同僚と仲良くなったり(2)家族内にカミングアウトした人がいたことから、自ずと「LGBTQに関してちゃんと知ろう」と言う気持ちが湧いた。

2020年に長女を産んだ。出産当日まで性別を敢えて聞いていなかったのだ。これには2つ理由があった。

  1. 自分と家族が持つ性別に対する潜在的なステレオタイプを一才排除したかった。出産前に譲ってもらった洋服は男女用のものどちらもいただいたし、名前を考える上でも「女性らしい」「男性らしい」ではなく、どちらもokなのを選びたかった。

  2. 単純に自分への最大のサプライズだと思った。

では、どのように娘の名前を決めたのか?旦那はイスラエル人、夫婦の共通言語は英語、私は日本人。なので、ヘブライ語でも日本語でも発音しやすく、日本語の漢字も使って、英語にしても読みやすい名前にしたかった。

色々試みた結果、ヘブライ語から名前の候補をあげたほうが早かった。余談だが、イスラエル人の名前は、旧約聖書に登場する人物の名前であることが多い。敬虔なユダヤ人でなくてもそうだ。単に聖書の登場人物が多いと言えばそれまでだが、無宗教の私はなんとしても聖書と無関係の名前にしたかった。

次に、そのヘブライ語の名前が男女共に「変」ではないか確認し、私の名字「新藤」と相性の良い漢字を探した。最後に、英語で確認して長女の名前が決定した。

では、今年産んだ息子も同じ様にしたかというと、そうではない。
上記の作業を経てやっと、意味も、響きも、漢字も気に入った名前を一つ見つけた。男女どちらでもいける名前をまた同じ手順で探すのは不可能のように思えた。

なので性別はあらかじめ聞いていた。
だが、想いは同じ。ヘブライ語、日本語、英語、ジェンダー、全てにおいて偏りのない名前にした。今になって気づいたが、どちらの名前も、万が一本人が生まれ持った性を変更したい場合にも使える(気がする)。

日々の接し方

名前について熱く語ってしまったが、この記事のお題は「ジェンダー・ニュートラル育児」だ。日々私たちが気をつけていることを少しだけシェアして本日はお開きにしよう:

  • 「女の子だから」「女の子なのに」は絶対に言わない。

  • 色、服、好きになるキャラクターやトピック(車や動物、など)に関して本人が興味を示した方向を尊重する。現在長女はピンク色やおままごとが好きだが、いわゆる「男の子」が好きな車や虫も大好きだ。

  • (ノロケになるが)「大きくなったらパパみたいな旦那さんが見つかるといいね」と言いたいところを必ず「あなたに合ったパートナー」と言っている。

  • 私の友人のお子さんが女子率が高いからか、洋服はいわゆる「女の子っぽい」のが多いが、構わず長男はお下がりで使ってもらう。現在はピンクのハート柄のおくるみを愛用中。

たまに自分でも「やりすぎか」と思う瞬間もあるが、今の社会は残念ながらジェンダー・ニュートラルとは程遠く、男女別のステレオタイプの押し付けや、それによる偏見・差別が醜いほど散見される

だったら我が家は理想のミニ社会「ジェンダー・ニュートラル」を築いちゃってもいいのでは?


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