notebook#02
美貌格差 生まれつき不平等の経済学 ダニエル・S・ハマーメッシュ著
この本を手にしたのは、帯にもある「見た目で生涯年収の差は、2,700万?!」という文句で、そんなデータ本当にあるのか知りたくなりました(1970年代アメリカのデータがありました)。
美形とは何なのか?美形は得なのか?ブサイクは保護か必要か?
美形のお得度を経済学の視点から考察した本です。考察は、職場(収入や職業、会社の利益、社会に有益か)や恋愛、結婚、借金、美しくない人を守る法律にも及びました。
データとしては、美しいさはいろいろな場面で得をすることを物語る数値がたくさん掲載されていましたが、異性を相手に成功できる可能性については、「女性は容姿より知性(つまり、お金を稼ぐ能力を示す特徴)をより重視する」という結果でした。これは、優秀な種を残したいという女性の動物としての本能のように感じました。
著書の結論としては、「見た目は大事。美形は個人の所得や企業の利益にも影響がある、でも、ブサイクもそれほど悪くない」というのでしたが、「と言えるのではなか」や「だいたい」、「どんな場合にも美形が社会の役に立つのかを推測するのが難しいのがわかる」などが多く、「こうだ!」と言い切れていないところが気になりました。
経済学が美しさをどう考えるか
1.だいたい人は同じ顔を美しいと考える(醜いと思われる人も同様)
2.だいたいの調査では美しいと評価される人のおうが多い
3.人は年寄りよりも若い人に魅力を感じる傾向にある
4.若い時に美しいと評価された人は年を重ねても同様に評価される傾向にある
5.服装、化粧、整形手術などしても効果は少ない
6.男性より女性の方が美醜の評価に差が大きい、評価が割れる
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