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国公立2次試験(個別試験)の勉強法

国公立大学2次試験は、共通テスト受験後に国立大学が個別に行う試験です。試験日程は前期、中期、後期の3つに分かれています。

合否は、共通テストと2次試験を合算したもので行われる大学ほとんどです。共通テストの得点と2次試験の得点の比率(ウエイト)は、個々大学によって異なります。また大学によって、共通テストの足切りにも注意が必要です。

国公立2次試験(個別試験)の勉強法

国公立2次試験(個別試験)では、共通テストとは違い、「記述式」の得点ウエイトが非常に高く、いかに採点者が採点しやすいように記述していくかがポイントとなります。

具体的対策としては、志望大学の過去問を解いて、他者(学校の先生や塾・予備校の講師)に採点をしてもらいアドバイスをもらいながら演習をかさねていくことになります。試験日1週間前までは、ひたすら演習量をこなし、記述の対策他、大学の傾向、時間配分を体に染み込ませていきましょう。

過去問が解けない場合

共通テストとは違い、問題難易度も高い大学も多いですので、すぐには太刀打ちできない受験生もいるかもしれません。そんなときは、まずは傾向をしることから始めましょう。より多く出題される単元を復習する、苦手な単元があるなら、基礎から学習しなおすなど、効率よく要領よく学習を進めていくことになります。

当然、焦りはあるかもしれませんが、できることは、目の前の課題を1つ1つクリアしていくことです。

できないからといって、やみくもに、問題を解きまくるということだけは避けましょう。

国立大英語の対策

一般的に、国立2次は、長文問題のウエイトが大きく、大問2問程度で、字数が800字前後が主になります。問題の形式は、下線部和訳と内容説明問題が中心で、一文、要約問題が課せられる大学があります。

なぜ、これらの問題が出題されるかですが、受験生の総合力をチェックできるからですね。つまり、語彙(ごい)、文法、構文などの知識が備わっているかをいっぺんにチェックできるというわけです。

ですので、やはり過去問をベースにしながらも、あわせて語彙(ごい)、文法、構文の3点セットは、毎日の学習がこれからも欠かせません。過去問からは、もう同じ問題が出題される可能性はないわけですしね。

また、英作文、リスニングに関しては、毎日1題ずつで構わないので、日々のルーティーンワークとしていれておく必要があります。

国立大数学の対策

数学の柱は、ちょっと高度なレベルまでの計算力となるでしょう。ポイントは、2つ。はやくきれいで整列された立式と途中式を書き忍耐強く解いていく力手間を省くための工夫ができる力です。やみくもに計算していくのではなく、ショートカットできないかと頭の片隅におきながら解いていきましょう。計算のショートカットできるパターン・公式を覚えていくことも大切です。

また、図を書いてみたり、関数のグラフ書いてみたりしながら、「視覚的」にとらえ、その図に「メモ」をとりながら、残しながら解いていくことで、スムーズに効率よく解くことができる場合が多いので、どんどん手を動かして、自分の思考を具現化していきましょう。

【参考】国公立大学2次試験の配点率

共通テストは通常900点満点で計算します。この点数を大学や学部によって、450点満点や300点満点に圧縮します。これにより、共通テストの得点の影響を減らし、2次試験の配点比率を上がります。圧縮率が高くなると、2次試験(個別試験)での逆転の可能性が高くなります。

2次試験の配点率が高い大学

例年、いわゆる旧帝国7大学、工業・芸術系の大学また県立大学も2次試験の配点率が高い傾向にあります。ここで高いという表現しているのは、2次試験の配点比率が67%以上の大学や学部です。2次試験の配点比率が67%ということは、共通テスト:2次試験=1:2の大学であり、2次試験は、共通テストの2倍重要ということになります。

英数国が決め手

特に、2次試験において、合否を分ける、逆転を可能にするのが、「英数国」の3科目です。逆をいえば、「英数国」が得意であれば、共通テスト試験で少し思うように点数がとれなかったとしても、逆転の可能性が高まります。特に文系で数学が得意だったり、理系で英語が得意だったりすると、逆転の可能性が高い。記述問題も多く、英語を中心に配点ウエイトが高いためです。採点者が採点しやすいような、過程を踏みながら、記述していきましょう。

2次試験までは、より実践を鍛える問題を解くことを意識して、まだまだ量をこなしていきましょう。1週間を切ったあたりからは、これまでの復習や用語や公式の最終チェックをしていこう。

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