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そろそろ、マレーシア旅のはなしを。レダン島編

ここ数日、水族館Loverの目線で、マレーシアにある水族館の話をしてみた。

今夜は遂に、天然の水族館(それって「水族館」って言わない笑)、マレー半島東部に位置するレダン島について。


最近では日本のガイドブックでも取り上げられるようになったけど、大多数の日本人にとってはまだまだマイナーな観光地だと思う。

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赤く囲ったところがレダン島、
黄色がクアラルンプール、青がシンガポール、

ピンクが北からランカウイ島、ペナン島、KL越えてマラッカ。

マレー半島東側はそれはそれは本当に、目が覚めるように海が美しく、ダイバーに人気がある。
またウミガメが産卵しにやって来るらしく、至るところに産卵場が見られる。名古屋港水族館で解説ボランティアをやっている手前、飼育員さんとも顔見知りになるのだが、ウミガメに携わっておられた方に「今度マレーシアに行くんすよねー」と言うと即、「クアラ・トレンガヌには絶対行け」と強烈にオススメされた。上記地図では緑で囲ったところ。
そんな地名初めて聞いたって…
なんでも、調査で訪れたことがあるそうで。



このときはかなり奮発して、島随一の高級リゾートに泊まってみた。
The Taaras Beach & Spa Resort

奮発したとは言え、ヒルトンやハイアット、リッツカールトンといった高級ホテルに泊まりやすい(お値段の面で)と評判のマレーシア、目ん玉飛び出る程ではなかった。

ちなみにマレー半島東側の島々、11月から翌年3月は雨季のためほぼ閉鎖されてしまう。ベストシーズンは4月から9月。私と相方さんが当地へ向かったのはちょうど日本のなつやすみで、2018年8月のこと。
(with COVID-19の今、どうなっているかは調べてない)




クアラルンプール国際空港(KLIA2)からAir Asiaを使いクアラ・トレンガヌへ…フライト時間は1時間程度だったはず。ここからレダン島行きへのボートに乗り込む。宿泊先が高級ホテルのため、この辺ホテルで手配してくれる。


もう笑ってしまうくらい悪天候で、この先の滞在が危ぶまれたが、
(そうです、この天候の中、大海原へ飛び出し島へ向かうのです…)

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ホテルに着いてそんな気分が吹き飛ぶ。


なんと、仔ガメがいるではないか!!!!!

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アオウミガメとお見受けする。

それからというもの、ことあるごとにこちらのラボに通うことが、この旅のあいだの日課となりました。



マレー系のお姉さん、仔ガメの様子をチェック中。

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おはよう。

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大量

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レダン島には、容易に人が立ち入れないウミガメの産卵地がある模様。そこで産まれたのだろうか。



こういうサンゴの標本もあり、なかなか見ごたえがある。
別に私ここだけで、数時間は過ごせる。リゾート地ならではのマリンアクティビティなんぞに参加しなくとも。

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あまりにも来る日も来る日もここに立ち寄るもんだから、あるときスタッフの方に呼び止められた。

「今日の夕方、仔ガメの放流イベントがあるのですが参加されます?
RM50(≒1,250円)かかりますけど


(゚Д゚)ノ

はいはいはいもちろんやります!
やらせてください!!
RM50でできるなんて、夢のよう!!!






夕方まで待ちきれなかったけど

遂に…放流のときが!!!

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周り子どもばっかりでしたが。そりゃあねぇ苦笑
ええねんええねん、1度はやってみたかったし。
記念のバッジ(右下)ももらえました。


がんばって泳ぐんやで~

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孵化したときがいちばん体力のあるときのようで、本来であれば卵から孵ってしばらく陸上でキープされるというのはあり得ないこと。泣
それもあってかこの仔ガメ、他に比べれば若干どんくさかったのだ。

さっさと海の方へ向かう仔ガメたちが大半である中、たっぷり5分10分かけて旅立っていかれた。


海の彼方へ。

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生存率は1/5000と聞くので(5000匹孵ったうち、1匹が成熟するかどうか)、この仔ガメが今も生きている可能性は限りなく低い。でも、君に会えて、この手から放つことができて嬉しかったよ。ありがとう。




放流体験したにも関わらず見飽きず、その日もまた通う。

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仔ガメには、親ガメにはない特徴がいくつかある。そのひとつが卵歯。卵角とも。
卵の殻を割るため、鼻の位置がとんがっている。成長するにつれて消失してしまう器官である。

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こっちの方がわかりやすいか。目と目のあいだに、黒い点が見えるかと。

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帰る日の朝も名残り惜しく…

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また行くで!

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この朝焼けにも、会いたいから。もう1度。

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