涙、流せる?

「令和」とは「うるわしい平和」であるという。
そして「麗しい」という言葉が「潤む」に由来し、「光り輝く水の玉」といいう語源を持つらしい。
これは活動を始めて3年半になるNPOのメルマガに代表が記載した文章の冒頭。そしてその「水の玉」を涙とし、「悲しさを一身で受け止めたときに流れる涙は、力強く、美しいものと感じます。」と続けた。
NPOでは機会の平等を通じた貧困の削減を目指し、複数のプロジェクトが事業を行なっているが、僕が属するこどもプロジェクトでは「すべてのこどもにチャンスを」というモットーを掲げ、これまで虐待をはじめとする様々なこどもの支援を行なっている。活動の中で、その涙を通して強くなったであろう素晴らしい子ども達やそれを支える人に出会ってきた。
翻って自分はどうだろうか。
一昨年当時勤めていた病院を辞め昨年友人らとともに起業したが、ここ数ヶ月は常に暗闇のなかにいて、辛く苦しいと感じることが多い。友人や先輩・後輩を頼っていろいろ話をしているし、家族も支えてくれて「孤独」は感じることはなく、周りに支えてくれる人がいることは幸せとさえ思う。
しかし、辛くても涙を流すことができない自分に気づいた。
もし涙を流すことができたら、何か少しは変わるのだろうか。
少し立ち止まって考えることができたらと思う。
今日は週末の当直。今から重症の患者さんの手術...まずはこれが無事に終わりますように。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?