106 お金は、夢?うつつ?
夢と現実を分けている主体は誰?
と同じくらい、実体がはっきりしないのが、お金。
お財布やお札、硬貨はそこにあって、落としたり盗られたり貰ったりできます。
けれど、実体がなくても、記録だけでお金を動かすことができるし、買い物も支払いもできます。
一般的に、お財布の中身より、記録のほうが取扱量は多いでしょう。
これからはより記録だけになっていくのかもしれませんね。
今は、野菜が値上がりしています。石油も。来月からは小麦も。
それって、物が値上がりしているのか、持っているお金の価値が下がっているのか、どちらでしょう?
野菜は取れ高や流通量、石油は先物取引き、お金の価値は為替市場とデリバティブ市場が、「ものの買える量」を左右します。
今のお金は、大きな信念システム以外の何とも結びついていないので、ほんと幻想だなと感じます。
ただ、大きく見て幻想と思うことと、身近に見て実際に使うときの感覚は、また違いますよね。
わたしは、お金を身近に見て使う感覚は、トンカチと針のようなものだと思っています。
釘を打つときに、トンカチがあれば便利。でもトンカチそのものが目的ではない。
トンカチがなければ、別の何かを持ってきてもいいし、人に頼んでもいい。
要は、釘が打ちたいだけ。
釘が打ちたいと思えば、何かしら、それって叶いませんか?
針は、柔らかい糸を布に通してくれる優れものです。
動きが繊細なので、針がなければ縫えないし、縫った後、針は決して残してはいけません。
糸というモノを綺麗に通すために必要な道具。
そして使ったあとは、道具は綺麗にしておく。
そんなふうにお金をとらえておくと、生活の裏方として、上手に使われてくれるように感じています。
お金は、夢?うつつ?
どんなふうに、お金のことをとらえてますか?
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