この街ではじかれた若者たち
身体が動かない。学校が嫌いだ。ゲーム、ゲーム、ゲーム。なんとかしたいと思っていても動けない身体。誰も頼る大人なんていない。学校に行っても正解でもない。じゃあ、どうしたらいいんだ。居場所もない。動けない無限ループ。
「お前なんて家からいなくなればいい」「あんたが働く給与は私のものだからね、2万だけ渡すわ」「存在する価値あるの?」「お前は男じゃないのか?」
用意されないご飯。置かれた100円玉、3つ。洗濯されない散らばった服。
外にようやく出れた。コンビニに行こう。寒い。出るんじゃなかった、だるい。話すひと、いない。
わたし、これから、どうなるんだろう。どうなるんだろう。どうにもならないんだろう。
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街から、社会からはじかれた10代のはなし。抜け出せるか?あなたならば、おれならば、わたしならば。
断言できる人間なんているだろうか。「大切に生きる」人生なんて軽く言えるだろうか。僕も生徒に話したりすることもある、信頼関係ができたときに。でも、軽々しくなんていえないんだよ。
桜が咲きはじめる大阪の街を歩きながら、街に出れない子たちのことを思い浮かべる。生きろよ、と。
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