雑味を敵視すると見落とす事!【メンタルブロックストラテジー・Vol.631】

「あ! また音外した…」

「あ!ここのコード
また間違えた!」

あなたにも
こんな経験,ありませんか?

ある日ふと目に付いた,
とある老舗料亭の

料理長がめんつゆの
だしを取って,

その仕事ぶりを
語ってもらう
…という動画があって,

そこでその料理長が

「めんつゆのだしの
取り方は,お澄ましの
ような透き通った

風味のだしの
取り方とはまた違い,

敢えて雑味・エグ味が
出るようなだしの
取り方をする事で

醤油の風味に打ち勝てる
ようにするのです」

「だしの取り方も,
作る料理に応じて
ケースバイケース!

ただ一つだけの
方法論だけで対応
できるものでもない」

という,長年の経験に
裏打ちされた,

その価値観を
語っておられたのが
とても印象的でした!!

これは音楽…
ジャムセッションでも

然りではないかと
私は思いました!

ソリストの裏でしっかり
ソロを引き立たせる様な,

お澄ましの透き通った
だしの様なプレイ!

逆に,ソロを取るときに
アウトフレーズで
攻める様な,

めんつゆのような
雑味・エグ味を
わざと出して醤油に
打ち勝つ様なプレイ!

全ては,目的に応じて
ケースバイケースで

それぞれに適した
プレイスタイルがある!

よく周りを見て,
周りの音を聴くことで

それぞれに適した
目的の奏法で対処する!

ものすごく考え
させられるものが
ありました!!

ひょっとしたら,

「雑味」「エグ味」と
思っていた「外した音」が,

結果とても良い
アクセントになっているかも??

それにはまず
音を出してみて,

「合う」「合わない」を
我々自身の耳で聴いて,

感じて,どんどん
経験則を積み重ねて

いく事が大事かと
思うのです!

音楽理論も
とても武器になる,

先人の音楽的感性を
どんどんデータとして

集めてきたという
知恵なのですが,

だからと言って,
それをただ
「正しい・間違い」
という視点だけで捉え,

実際に現場で
使う事なく

・なぜこれが
しっくりくるのか?

・なぜこの音が
しっくり来ないのか?

・なぜこの音を
今使うのは適して
いないのか?

を実感せずに,ただ
理論だけを論じる

というのは,あまりにも
安易すぎるのです!

「間違い」とされる音も,
自分自身で使ってみて,

そこから想像以上の
ものが見えて
くると思うのです!

そうした

「生きた」

音楽経験の一つ一つを
日頃のジャムセッションでの

ミスも含めて
ぜひ大事にして
いければと思います!

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