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【体験談】運命の女(うちこ)-前編-

こんにちは。のり( @nori_kitaichi )です。

今回は自身の自己紹介を兼ねた記事で、攻略情報はゼロです。良ければ暇つぶしとしてご覧ください。


私は打ち子を使うようになってから5年程経ちます。今まで複数の打ち子を雇いましたが、そのほとんどは男性でした。女性の打ち子もわずかにいましたが基本的には主婦などの中年女性。その中一人だけ20代女性の打ち子がいました。名前は仮名で・・まろんにします。

まろんは、会社の同期に紹介してもらった女性です。

当時、私は重度の期待値病にかかっており、空いている時間はほぼすべてホールに足を運んでいました。当然彼女もおらず、周りから見たら重度の依存症、パチンコオタクです(収支は隠してました)。そんな生活を見かねた同期から「いいかげんに彼女でも作れ、女紹介してやる」と言われ、紹介してもらったのがまろんでした。

後日男女2対2名で食事会を設けてもらったのですが、当日になっても正直私はあまり気乗りしていませんでした。元々女性を口説くのが苦手であったことと、この当時ぱちんこCR真・北斗無双にドハマリしていたからです。

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ぱちんこCR真・北斗無双は2016年にリリースされたST機で、現在もホールの主力機として設置され続けています。大当たり確率は319.7分の1、ヘソ当選の50%で確変を引き当てると130回転のSTに入ります。ST継続率は80%で、ST中当たりの50%は2400発の出玉あり。ヒキが偏ると恐ろしい出玉を吐き出します。期待値稼働機として優秀で、電サポ中の止め打ちにより一般客より多くの出玉を獲得でき、等価ボーダーは16回転以下まで落とすことができます。

食事会の日も21/k回るクセ良し台のアテがあり、早く食事会を終わらせて打ちに行きたいと考えていました。・・どう見ても末期患者です。

私がそんな邪な考えをしているとは露知らず食事会は始まりました。

まろんは水色のワンピースが似合うスラっとしたスタイルで、決して美女ではないのですが笑顔に愛嬌がある明朗快活な女性でした。食事会の途中、同期が私のパチンコオタクぶりをネタに暴露してしまい(引かれるかな・・)と覚悟したのですが、

「・・・私パチンコしたことない!どんな感じなの??」

と喰いついてくる好奇心旺盛なタイプ。その日はそれなりに盛り上がり、お互い連絡先を交換し21時頃解散となりました。私はその足で翌日行く店舗の北斗無双の下見をしてから帰りました←

しかし連絡先交換をしたもののその後進展はなく、私は北斗無双を追っかける日常に戻りました。同期は積極的に連絡取れと呆れ顔です。私の期待値病の根は深く、どこかで日常のルーティンが崩れてしまうのを恐れていたのかもしれません。私から連絡を取らずにそのままになってしまいました。


それから1か月程経った頃、まろんからLINEメッセージが来ました。

今度パチンコに連れてってもらえませんか?のりさんの話を聞いてたら面白そうなので一度やってみたいです

これは想定外。
複数の悩みが脳をよぎりました。

1. そもそもパチンコを教えることの危険性。もしハマってしまったら責任とれない(信念として未経験者をこちらから打ち子に勧誘することは禁止していたが、このパターンは初めて)
2. まろんを損させてしまう可能性。期待値稼働が身に染みているので、平打ちさせて損させるのに抵抗がある
3. 紹介してもらった同僚がまろんとパチに行ったことを知ったら嫌な気持ちになるのではないか

どう返信するか本当に悩みましたが、まろんがせっかくこちらのテリトリーに踏み込んできてくれたことが嬉しかったこともありこう返信しました。

「いいですよ。そしたら勝っても負けても僕がすべて軍資金負担しますので、時給1500円でバイトしてくれませんか?

こうしてまろんの打ち子稼働が始まりました。


稼働当日。
当時季節は夏でしたが、事前に伝えていたとおり冷房対策で長袖、長ズボンを着用している彼女が待ち合わせ場所に立っていました。

その日はマイホの特定日で、高頻度で北斗無双の釘を開けてくれる実績があります。入店後まろんと横並びで北斗無双に座り釘をチェック。よし、しっかり開いてる見立ては22。まろんに平打ちさせても期待値はプラスにはなりそうだ←

まろんは本当に初めてパチンコを打つようで、用意していた耳栓をつけさせた後に、ハンドルの握り方や貸玉の仕方を細かくレクチャーしていきます。まろんの台の筐面を横から見ていると、ヘソがガバ空きなので保留のオーバー入賞が目立ちます。

「保留が3個溜まったらハンドルのストップボタンを押して止めてね!!」
「保留3て何!?ストップボタンって何!??」

耳栓越しで話がうまく伝わりませんが、やり方を説明するとすぐに保留3止めしながら通常時を消化できるようになりました。それから2時間程稼働したところでまろんの台に安心と実績?の金保留。これが無事に当たりまろんのパチンコ人生の初当たりとなります。

「右打ちして!右打ち!」
「え、わかんない!右打ちってなに!?」

わちゃわちゃしながら偶数当たりの時短を消化しますが、この時短中にはHITせずに駆け抜けます。

そんな感じで夕方まで回し、まろんはSTも数回引き当てますが連チャンが伸びず、当日は二人で4万円程のマイナスで終了しました。

「よく分からなかったけど楽しかったです」

バイト代の1万円を受け取りながら、まろんは本心なのかどうかよく分からないことを愛嬌のある笑顔で言ってくれました。

この後食事に行き、実は期待値稼働で大きく稼いでいることをまろんに打ち明けます。スロパチで勝つための再現性のある手法があること、パチンコは止め打ちを駆使すると日当を大きく増やすことなどを話すと、好奇心旺盛な彼女はふんふんと聞いてくれます。なかなかの聞き上手です。

「私も止め打ちできますか?」
「難しいけど、練習すればそのうちできると思いますよ」
「分かりました。調べて練習しときます。また来週連れてってください!」

次の予定が決まった嬉しさとともに、平打ちで時給1500円払える台を毎回見つけるのは難儀するな・・と親としての自分が頭を悩まし、見栄を張ってバイト代を時給1500円にしたことを少し後悔するのでした。

(以下の後編に続く)



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