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《オペラ座の怪人》2024.4.27 M KAAT神奈川芸術劇場 

難しい、です。
今回は映画版も観てしっかりとストーリーを確認し、何人かいるムッシュ◯◯さんもなるべくわかるようにしました(笑)が…

細かく理解しようとすればするほど迷路に…

ただ、
クリスティーヌをめぐる
ファントムとラウルの“愛憎劇”


カルロッタのわがままに振り回されたオペラ座のカンパニーとファントムの“思惑と事件”

変に絡ませず、2つの平行するストーリーは
別々考えるとわかりやすいのかな〜とぼんやり思いました。

もちろん、2つの出来事が絡み合って殺人事件が起きるわけですが、この2つの間にオペラ歌劇が“劇中劇”として入っていたり、バレエの演舞があったりして、その分野に詳しいというか見慣れていないと、どんどん置いていかれる感覚…

私のオペラ座の怪人・初見がまさにそれでした。

ストーリーについていけず、気がつけばラストのファントムの大失恋にぎゅーっとして終わりまして…たぶん、そのラストが強烈に心に残って「オペラ座の沼にハマる」方が多いんでしょうね。



ストーリーの難解さ…
今回、オペラ座の怪人4回目。
前回、3年前に観た時の感想で、ファントムとクリスティーヌの関係は心理学的に論文が書けるようなものと記したのですが、今回も途中からそのあたりをまたまた深く考えてしまいまして、自ら(脳内で)難しくしてしまいました。

顔の傷(あざ)に大きなコンプレックスを抱え地下室に引きこもり、母からも愛されなかった幼少期からの体験が性格形成に多大な影響を及ぼしている
ファントム

ファザコンといってもいいのでは?と思うほど、父親からの“遺言”が大きく心を“支配”しており、支配されること=ファントムの支配型の愛を父親の愛と重ねているクリスティーヌ

そこに現れた幼馴染のラウル
クリスティーヌの歪んだ愛情は、ラウルとの恋愛で矯正されるのか…

それにしても、ファントムの“洗脳”の力の強さ!それが「エンジェル・オブ・ミュージック」音楽の力なのか…
清水大星さんのファントム、支配と嫉妬にくるった時の怒りの怖さと、音楽…クリスティーヌにささやくように歌う時の色気というか艶のある歌声のギャップが素晴らしい💖

藤原遥香さんのクリスティーヌ、ラウルと愛を育んでいる時は“正気”でいられるのに、ファントムに歌ってささやかれる(洗脳活動笑)とお目目がとろ〜んとして明らかにドーパミンが流れてしまってて(ラウルに呼び止められるとハッと我に帰る💦)、その時のふたりの不健康というか不健全な雰囲気が何とも言えない空気感(褒めてます)💖

正気(ラウル)と狂気(ファントム)の間を
行ったり来たりしてるクリスティーヌちゃん

おーーーーーーい!しっかりしろ!

と、私が親友メグちゃんなら言っている。笑



なんか、
思っていることを一気に書き留めました。
観劇後、いろいろと考えているうちにふたつの出来事は別々に考えた方がわかりやすい…と思った次第です。

あ、カルロッタさんのわがままの方のくだり、今回はスルーさせていただきました。
すみません💦

そして。
そんな難解なストーリーですが、
それでも飽きず脱落せずに2時間20分を楽しめるのは、なんと言ってもアンドリュー・ロイド=ウェバー(ALW)の音楽が素晴らしいから。

一度聴くと、脳内を一日中ぐるぐる🌀する中毒性のあるメロディ…
そっか。ファントムのクリスティーヌへの洗脳は、ALWの観客へのそれ…私もすっかり洗脳されておりました

今回の横浜公演は生オーケストラによる演奏です。これがまたまた素晴らしい💖
前回の東京公演もそうでしたがコロナ真っ只中でオーケストラピットにフタがついてたんです。
それでもとても良かった記憶があるのですが、今回はフタナシ!しかも音の環境がとっても良いKAAT!

2幕最初の[マスカレード]

鮮やかな衣装と華やかなダンス、何より迫力ある歌唱と素晴らしいオーケストラ
鳥肌もの。ゾクゾクしました💖

KAAT生オーケストラ・オペラ座の怪人
これは…オススメです!
私もリピートしたい…けど…💸
立ち見で行くかな💦



・ラウル、宇都宮千織さん。初めましてでした。
オペラ座の怪人にキャスティングされるという事は抜群の歌唱力は補償されたようなものですね♪とっても歌うまでした!

・個人的に…メグ・ジリーの松尾優さん。めっちゃ可愛い😍[マスカレード]の時、実はメグちゃんをずっと追ってました😊

・清水大星さんのファントム。
最後、クリスティーヌちゃんからのキス…の時、
抱きしめるのを必死に我慢しているのですが
…あれです、ルパンとクラリスの別れの時…抱きつかれて必死に堪えてるアレ…

他のキャストのファントムさん達も
あんなに手をガクガクさせてましたっけ?
(マストの演出だったらすみません)
「…大星さん、ルパンじゃん!…さてはルパン好きか?」
と一瞬思ったことを思い出しました😅
一瞬、です!すぐにファントムの切なさにグッときましたよ😅

【追記】
この日の鑑賞後、オペラ座にハマった娘が
『オペラ座の怪人 25周年記念公演〜ロンドン ロイヤル・アルバート・ホール』
ブルーレイを購入しました。

日本語字幕、四季版(浅利慶太氏台本)の台詞が選べました

なので、例のルパンを検証。笑

25周年記念公演にてファントムを演じられた
ラミン・カリムルーさんは…
ガクガクはさせてませんでした。

となると…
あれ?ルパンはガクガクさせてたっけかな🤔笑


あの感動をもう一度…YouTubeより
1988年(日本初演) オリジナルキャスト版

市村正親(ファントム)、
野村玲子(クリスティーヌ・ダーエ)、
山口祐一郎(ラウル・シャニュイ子爵)

青山弥生(メグ・ジリー)…わぉ🥰



(覚え書き)
この日、目の前の席にクリスオリキャスがいた。
なんか変に緊張し(なんで私が?笑)終演直後に席を離れられたらホッとした😅謎