【阪神】ブルペンの再建
絶対的守護神スアレスの退団に揺れる阪神タイガース。クローザー候補として新外国人のケビン・ケラーと契約合意に達したところです。
2021年のタイガースはここ数年一際良い働きを見せていたはずのブルペンが安定せず、これがリーグ優勝を逃す一因になってしまいました。来季に阪神が優勝するためにはブルペンの再整備が必須です。今回は、阪神のブルペンに注目していきます。
スアレスの存在
冒頭でも触れたとおり、阪神は今オフに絶対的守護神のスアレスを失うこととなってしまいました。スアレスの活躍ぶりは、もはや説明不要でしょう。8回終了時点で負けていたらほぼ終わりと言っても良いぐらいの安定感でした。
絶対的クローザーが抜けると、先発投手と勝ちパターンの投手を繋ぐイニングが1つ増えます。クローザーは投手陣の中でも一番大事なポジションだと私は思っています。クローザーがしっかりしていないチームは優勝できません。阪神は即座にクローザーの再整備が必要になります。
よほどのことがない限りは、岩崎とケラーの2人で8.9回を担うことになるでしょう。両者とも怖いところはありますが、現状は他に名前が出てきませんからこの2人が頑張るしかありません。
懸念される岩崎の揺り戻し
今年までいた投手だと岩崎の安定感はずば抜けていました。2017年からリリーフで毎年安定した投球を続け、今季も62試合に登板して防御率2.65、K/BB3.40、WHIP1.08と優秀なスタッツです。
ただ、揺り戻しの懸念もあります。2017年以降毎年奪三振率が低下しており、今季は7.96とこれでも悪くはないですが良い時よりは悪化しています。これ以上低下しインフィールドに飛ぶ打球が増えれば、阪神は守備が良いチームではありませんので、一気に揺り戻しが来てもおかしくはありません。揺り戻しが来るのが来年になるのかはわかりませんが、やや危険だと思います。
面白い投手はいる!
懸念点も多い中で、今シーズンチームを救った及川の先発転向もささやかれており、かなり苦しい台所事情です。しかし、阪神のブルペンにも面白い投手が何人がいます。
中でも私は齋藤が面白い存在になるんじゃないかと思います。今シーズン防御率こそ良くないものの、イニングを上回る奪三振を奪っていますし、150キロ台中盤は出ます。相手を圧倒するポテンシャルを持っていると思いますので、来年あたりから勝ちパターンに入ってきてほしい存在です。
そろそろトンネルを抜けたいあの男
阪神の投手陣を語るときに、やっぱり忘れてはいけないのが藤浪晋太郎です。私は今でも日本で一番すごい球を投げるのは藤浪だと思っています。本来であれば、藤浪を真っ先にクローザーに推したいところです。
今年は開幕投手を任されましたが、結局パッとしませんでした。環境を変えてあげた方が良いのか等、色々思うところはありますが、甲子園で阪神ファンに喜んでもらえるような姿を見たいですね。野球界の宝ですから復活を願うばかりです。
強力ブルペン再建へ
近年は、ブルペンが強くないと勝つことはできません。今年のヤクルトだってそうです。強力ブルペンの復活なしに阪神の優勝はないと思います。
スアレスの退団は非常に痛いですが、残された投手と新戦力のケラーで上積みを作るしかありません。藤浪の復活はもちろんのこと、齋藤や小林らのさらなる躍進も必要不可欠だと思います。来季の阪神のブルペンがどうなるのか、注意深く見ていきたいなと思います。
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