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先発中継ぎ両方こなす投手達

現代のプロ野球では、先発とリリーフの役割が明確に分けられ、それぞれの投手の適性を見極めた上で、起用されるようになっています。

しかし、そんな中でチーム事情で先発と中継ぎを両方やったり、本来意図するポジションでない役割を任される投手がいます。今回はそんな投手たちにスポットを当ててみたいと思います。

ソフトバンク 高橋礼

先発中継ぎを両方こなすと言われれば、高橋礼は外せないでしょう。2019年は23試合すべて先発で12勝6敗、防御率3.34と結果を残したかと思えば、翌年は52試合すべてリリーフで防御率2.65と見事な活躍で日本一に大きく貢献しました。どんな場面でも変わらず投げてくれるのは頼もしい限りです。

昨年は起用法が定まらなかったこともあってか全くふるいませんでした。今季はK/BBが0.44とこれでは勝負になりません。まだ大卒5年目のシーズンですから、先があります。希少価値の高いアンダースローの投手として、再び1軍の舞台で輝きを放ってくれることを期待します。

ソフトバンク 松本裕樹

松本もソフトバンクでは先発中継ぎとマルチに頑張っています。派手に良い成績を残しているわけではないですが、痒いところに手を届かせてくれる投手です。一昨年は25試合すべてリリーフ、昨年も33試合中26試合がリリーフと近年はリリーフでの起用が増えています。

まだ高卒8年目の若い投手です。私はもう一度先発に戻してもいいのかなと思いますが、藤本監督が就任した今季の起用法が注目されます。

ヤクルト 田口麗斗

昨年のリーグチャンピオンヤクルトで左のリリーバーとして貴重な存在になっていた田口。日本シリーズでも大事な場面での登板がありましたが、シーズン当初は先発でスタートしました。開幕前の見立てどおり、先発ではやはり神宮の舞台で結果を残すのは厳しいものがありました。

エースポテンシャルがある投手ではないものの、貴重な左腕でありながらタフさが魅力の投手です。基本的には先発でイニングを消化しながら勝負どころではブルペンに回るのが今後も続く起用法でしょう。数字だけ見るとそんなに見栄えは良くないですが、数字に出ないところで非常に存在価値の高い投手だと思います。

巨人 畠世周

個人的には、菅野の次の巨人のエースは、戸郷でも高橋でもなく畠だと思っています。それぐらい私の中で畠の評価は高いです。先発でありながら高めのストレートで狙ってファールを取ることができますし、通算奪三振率8.38としっかり三振も取れています。エースと呼ばれる投手に必要な要素を兼ね備えてると思います。

昨年は交流戦あたりからブルペンに回りましたが、畠は便利屋に落ち着く投手ではありません。先発ローテーションの1.2番手で名前が出てきてほしいです。空振りを取れる球を持っていますし、長いイニングを投げられる投手なので、エース級の結果を出せるはずです。必ずやってくれるはずですから、仮にオープン戦で結果が出なくても開幕ローテーションに入れてもらいたいです。

阪神 藤浪晋太郎

便利屋というのも変ですが、藤浪も近年は起用方法が安定していません。昨年は開幕投手を任されましたが、先発6試合、リリーフ15試合というバランスになっています。

私は藤浪はリリーフかなぁと思います。力の抜くことに関してはあまり器用ではないですし、三振を取れる素晴らしいボールを持っていますから、リリーフの方が結果を出せるはずです。私は今でも日本で一番すごいボールを投げているのは藤浪晋太郎だと思っています。あれだけすごいボールを投げられるわけですから、なんとか1軍で活躍してもらいたいなと心から願うばかりです。

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