【広島】楽しみすぎるカープの若手について

こんにちは!

今回は、広島東洋カープに所属する野手のプロスペクトについて書いていきます。

カープでは、今シーズン中に中村奨成、桒原、宇草、林、正髄、大盛、羽月の7名が1軍初出場を果たしました。特に、大盛はすっかり1軍に定着しましたし、リードオフマンとしての活躍が目立ちました。1年間で7名も一気に1軍初出場って結構すごいことじゃないですかね…
その他にも、坂倉は1軍で打率.287と結果を残して出場機会を大幅に増やしました。本当に野手のプロスペクトの成長が著しいなぁと感じます。

ちなみに、現在行われているフェニックスリーグでは誰の名前を挙げていいか分からないぐらい若手が活躍しまくっていて、チームも勝ちまくっています。

楽しみな選手は数多くいますが全員掘り下げていたらキリがないので、今回はその中でもウエスタンの成績を見て特に気になったプロスペクトを2名取り上げて、打率と出塁率を中心に数字から選手の特徴や課題を考察していきます。

※2軍戦の映像はあまり見れていないので、知識の至らない点もございますがどうかお許し下さい。

正随優弥

さて、野手のプロスペクトで1番この選手は面白いなぁと思ったのは正随です。ウエスタンで打率.295、出塁率.393と打率も残しながらしっかりフォアボールも選べているところが良いなぁと思いました。映像を見る限りでは遠くに飛ばす力もありそうなので、化ける予感がします。

打率と出塁率の差は活躍の可能性を測る一つの参考になるかなと考えています。ファームで打率を残しても1軍で活躍できない選手は、打率と出塁率の差が小さいケースが多くあります。四球が少なく出塁率が上がってこないのは、ボール球を振って助けてしまっていることが一番の要因です。いくらスイングが良くてもボールの取捨選択が出来ない選手は1軍に行ったら活躍できません。ボールの取捨選択能力は打者として一流になれるかなれないかを分ける大きな要素だと思います。超一流と呼ばれる選手のスイングの内訳を見ると、当たり前ですが甘いボールにはスイングをかけてボール球はちゃんと見送っています。

亜細亜大時代の1学年先輩にあたる巨人の北村は2019年にファームで打率.290、出塁率.414なので、正随も出塁率は2分近く違うとはいえ数字の出方はすごく似ています。北村は1軍で打席をもらえていた今シーズン前半は1軍でもしっかり四球を選べていましたし、ストライクゾーンでも厳しいゾーンは見送って甘いゾーンにだけスイングをかけている姿が見られました。正随もファームでは良い傾向が出てるので、来季は1軍で使ってもらえさえすれば北村より先にブレイクしてしまうかもしれませんね。

カープは右打ちのプロスペクトが本当に少ないので、正随にかかる期待はさらに大きくなると思います。長打も打てますし、出塁の役割を果たすこともできるので、本当に将来が楽しみです。フェニックスリーグでは新フォームに挑戦しながらも変わらず打ちまくってるみたいですし、来季のキャンプで1軍スタートを勝ち取る可能性もあると見ています。
来季は新しくケビン・クロンを獲得したことで松山がレフトに回る可能性もありますが、わずかなチャンスを生かして1軍定着できるように頑張ってもらいたいですね!

小園海斗

その他に気になるプロスペクトはやっぱり小園です。個人的には、小園のあの柔らかい打撃が本当に好きなので、今年1軍で存在感を示してくれなかったのが本当に残念です。

実際ファームでは打率.305と優秀な成績を残しています。ただ、出塁率は.335と打率のわりにはあまりにも低すぎます。正随より81打席も多く立っているのに、四球は正随の半分しか選べていません。出塁率は正随と大きく差がついてしまっています。ライバルになる1軍レギュラーの田中は打率.260しかないにも関わらず、出塁率は.358もあります。守備がどうなっているかはわかりませんが、なんとなく小園が1軍に出てこれなかった理由が伺えてしまいます。

ただ一方で、今年の小園は266打席で三振は22個しかしていないので、三振が多いわけではありません。数字を見る限りでは四球も三振も少ないので、要するにカウントが進む前に早打ちをしているのではないかという推測もできます。

ロッテの安田について以前掘り下げましたが、安田は記事を書いた時点でストライクボールに対して吉田正尚より正しく反応していたものの、ストライクゾーンのボールをコンタクトできていないので打率が残らなくなっています。
一方の小園は安田の真逆で、どんどんスイングをかけていくので振ったボールは捉えるものの、ボール球まで無意味にスイングをかけて凡打しまっているのかもしれません。1軍はボール球に手を出して活躍できるほど甘くはありませんので、この推測が正しいのだとすればすぐに改善しなければいけません。

おそらくカープが小園に期待しているのは今の田中と同じような1.2番としての役割です。1.2番は出塁率.350以上は欲しいので、ボールの取捨選択能力を高めていかなければならないと思います。打つ技術は既に良いものを持っていることは数字から証明されているので、あとは打つボールをしっかり選べるようになれば、1軍でもあっという間に数字を残せるようになると思います。

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