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Concept 'Daydream'の気づき

こんにちは。NOREARIKAのソイです。
今回はConcept 'Daydream'を見て気づいたことを書いておこうと思いnoteを開きました。考察を進めていくためのメモのようなものです。今後これを基に考察を進めていけたらと思っています。(予定は未定)

今回のNOREARIKA的気づきは3点
・現代版"ニンフ"を感じる
・ピーター・パンの「パン」って?
・「パン」を題材にした映画あったな


それではこの3点についてGoogle先生の力添えをいただきつつ、感じたことを述べていきます。個人的な感想ですので温かい目で読んでいただければと思います。


現代版"ニンフ"を感じる

ニンフとは何かから整理していきます。

ニンフとは
ギリシア神話に登場する、山・川・樹木・花・洞穴などの精。若く美しい女の姿で現われ、歌と踊りを好み、予言力をもつといわれる。(中略)神と異なって不死ではなく,そのかわりに非常な長命の存在と考えられた。

コトバンク

ニンフは決まって、若く細身で、半裸の女性の姿をしており、優雅な微笑みをたたえ、背後から甘くささやきかけます。振り返ってみても、そこには岩や木が佇んでいるだけ。けれど、そこには確かにニンフたちがおり、歌い、踊っているのです。それだけではありません。自分たちを捕らえようとする人々を驚かせ、彼らの心を愛で満たしたり、想いを拒み、逃げたりします。

memento by diptyque
The Name Chapter: TEMPTATION - Concept Photo 'Daydream'
The Name Chapter: TEMPTATION - Concept Photo 'Daydream'

筆者はこれまでも神話との関連性を絡めながら考察してきましたが、「自然界の精」「若くて細身、半裸」という説明文は今回の全体的な印象やスタイルに関連性を感じます。

MOAの中には「ピーター・パンのロストボーイズ」や「創世記」 を感じている方もいらっしゃいました。どの読み取り方をしても 正解はありませんし、BIGHITは受け手側に想像させる余白を与える表現をとっているように感じます。

ギリシャ神話でニンフは「女性」という性別の縛りがありましたが、Daydreamの5人に関してのビジュアルは性別を感じさせない印象があります。神話をリファレンスとしているという確証はありませんが、現代のニンフを表現するとしたらDaydreamの5人のような姿なのかもしれないと筆者は感じました。


ピーター・パンの「パン」って?

名前の章は「ピーター・パン」がキーワードになっていますよね。そもそも「パン」って何でしょうか?調べてみるとまた神話が絡んでいました。

そもそも、パン(あるいは、パーン)は、牧神または牧羊神と呼ばれる、半人半獣の古代ギリシャの神であり、ピータ一同様、笛の名手である。

ピーター・パンと牧神「パン」

まだ出典元の文献を読み切れていないのですが、この牧神パンは関連性を感じています。今後、深掘りしていきたいです。

そしてもうひとつ引っ掛かっているのは「笛の名手」という部分です。

The Name Chapter Concept Trailerの4:28~メロディが聞こえてきます。(以下該当の時間から再生されます)

このメロディはMMA2022のOutroのパフォーマンスでも流れてきたメロディです。(公式映像がないのでリンクは割愛)

笛のような音色ですよね。このメロディがTEMPTATIONの収録曲に関係してくるのか……。

また前述にてニンフの話を挙げましたが、牧神パンとは深い関わりがあるそうです。

牧神パンがいつも持っている葦の笛はシューリンクスの笛と呼ばれており、パンに追いかけられて逃げ回ったすえ、葦に姿を変えたニンフの名前が由来となっています。
つまりシューリンクスの笛は、葦に姿を変えたニンフで作られているのです。 その音色は、風にそよぐ葦の音を奏でるといわれています。

Phantaponta

牧神パンはアルカディアの森に住む森や山に住む牧羊や羊飼いたちの守護神で、日々野山をめぐってはニンフたちと踊ったり音楽を楽しんだりしていたようです。シューリンクスというニンフに惚れてしまった牧神パンは彼女を追いかけますが、シューリンクスは水のニンフの力を借りて葦に変身しました。この物語も興味深いです。


「パン」を題材にした映画あったな

ギレルモ・デル・トロ監督の「パンズ・ラビリンス」という映画をご存知でしょうか?

この作品に登場する「パン」もギリシャ神話に登場する牧神からきており、作中では迷宮の守護神として描かれています

もともとギレルモ・デル・トロ作品が好きな筆者は、ピーター・パンの「パン」が牧神パンからきている(仮)と知って真っ先に本作を思い出しました。

作品についての詳しい説明は割愛しますがざっとWikipediaから引用します。
オフェリアは主人公の少女の名前です。

ある夜のこと、オフェリアの前に妖精が現れ、森の奥にある迷宮へ導く。そこには迷宮の番人パンが待っており、彼女を一目見るなり「あなたこそは地底の王国の姫君だ」と告げる。パンはこの迷宮が地底の王国の入り口である事、そして姫君である事を確かめるためには3つの試練を果たさなければいけない事を伝える。こうしてオフェリアはパンに与えられた3つの試練に挑むことになった。

Wikipedia

少女はパンに出会うことで現実と幻想を行き来することになります。3つの試練と述べましたがこれはある種の誘惑で、「本当の試練」が隠されていたのです。

本作は監督のオリジナル脚本ではありますが、オズの魔法使い、オスカー・ワイルド、アンデルセン、グリム童話、不思議の国のアリスなどのおとぎ話や児童文学から引用しているようです。

気になる方は本作をぜひ観てみてほしい!のですが、ポスターのビジュアルからは想像できないほどダークで痛々しい描写もあり覚悟を要します。耐性がない方は本当に気をつけてご覧ください。(もし観た方がいれば教えてください)

最後にパンズ・ラビリンスにはLullaby(子守唄)があります。

これはただ単に筆者が聴いてほしくて紹介しました。
子守唄は映画内で繰り返し流れますが、眠りへと誘う唄という意味だけではなく永遠の眠りへ誘うための唄としての意味もあります。旋律が悲しくも美しいです。

(TXT作品の少年に歌う子守唄は優しい唄であってほしいよ…)

以上、Concept 'Daydream'の気づきnoteでした。